名言名句(405)
「燈火親しむべし」『韓 愈』
訴えかけられて、ふと、本を手にする。すると、秋の灯りは、一段と
親しみを感じます。それにどこからか虫の声が聴こえて来たりします。
こおろぎであろうか、それに、もうひとつ、ひっそりとした感じの鳴
く音は、あれは松虫かも知れない・・・・忙しいいそがしいとぼやき
ながら、こうしたひとときの時間に浸ってみると、あすという日に対
する充実した意欲を蓄えることが出来ます。ほんの短い時間であって
も、知識という栄養源を貯蓄したわけですから。可哀そうなのは、子
供たちです。年中、燈火に親しんでいなければならないから、秋の燈
火の一味ちがった親しい色を、自分のものにして味わえないままで過
ごしています。それを考えると、本を自由に読める大人は、もぅと、
この季節、読書に打ちこんでみてもいいでしょう。
================================
10月に咲いている草花「葦(あし)」
水辺でいっぱい
見かけることがある。
海岸沿いにも生える。
・茎の中は空洞になっている。
・9月から10月頃にかけて
穂を出す。
・「あし」は、
「浅(あさ)」の変化ともいわれる。
(水の浅いところに生える)
・葉や花穂が片側に寄って
傾くものもある。
「片葉の葦(かたはのあし)」
・葦の茎を乾燥させて編んで作った、
スダレのことを
「葦簣、葭簣」(よしず)
と呼ぶ。 (reed screen)
囲いや日よけに使う。
・「蘆」「葭」とも書く。
・別名
「よし」
”あし”は「悪(あ)し」にも
通ずるため、「善(よ)し」の
別名をもうけた。
「難波草(なにわぐさ)」
「浜荻(はまおぎ)」
”難波(なにわ)の葦は、
伊勢の浜荻”
(地方によって呼び名が異なる)
浜荻は、
オギの別名でもある。
・「茅の輪くぐり」は
茅萱(ちがや)参照。
・「人間は考える葦である」
(パスカル)
(17世紀のフランスの
物理学者、哲学者)
・「和歌の浦に
潮みち来れば 潟をなみ
葦べをさして
鶴(たづ)鳴きわたる」
万葉集 山部赤人
「難波人 葦火たく屋の
煤(す)してあれど
おのが妻こそ
常めづらしき」
万葉集
「葦邊(あしべ)ゆく
鴨の羽交(はがひ)に
霜降りて
寒き夕(ゆふべ)は
大和(やまと)し思ほゆ」
万葉集
志貴皇子(しきのみこ)
(季節の花300より)
「燈火親しむべし」『韓 愈』
訴えかけられて、ふと、本を手にする。すると、秋の灯りは、一段と
親しみを感じます。それにどこからか虫の声が聴こえて来たりします。
こおろぎであろうか、それに、もうひとつ、ひっそりとした感じの鳴
く音は、あれは松虫かも知れない・・・・忙しいいそがしいとぼやき
ながら、こうしたひとときの時間に浸ってみると、あすという日に対
する充実した意欲を蓄えることが出来ます。ほんの短い時間であって
も、知識という栄養源を貯蓄したわけですから。可哀そうなのは、子
供たちです。年中、燈火に親しんでいなければならないから、秋の燈
火の一味ちがった親しい色を、自分のものにして味わえないままで過
ごしています。それを考えると、本を自由に読める大人は、もぅと、
この季節、読書に打ちこんでみてもいいでしょう。
================================
10月に咲いている草花「葦(あし)」
水辺でいっぱい
見かけることがある。
海岸沿いにも生える。
・茎の中は空洞になっている。
・9月から10月頃にかけて
穂を出す。
・「あし」は、
「浅(あさ)」の変化ともいわれる。
(水の浅いところに生える)
・葉や花穂が片側に寄って
傾くものもある。
「片葉の葦(かたはのあし)」
・葦の茎を乾燥させて編んで作った、
スダレのことを
「葦簣、葭簣」(よしず)
と呼ぶ。 (reed screen)
囲いや日よけに使う。
・「蘆」「葭」とも書く。
・別名
「よし」
”あし”は「悪(あ)し」にも
通ずるため、「善(よ)し」の
別名をもうけた。
「難波草(なにわぐさ)」
「浜荻(はまおぎ)」
”難波(なにわ)の葦は、
伊勢の浜荻”
(地方によって呼び名が異なる)
浜荻は、
オギの別名でもある。
・「茅の輪くぐり」は
茅萱(ちがや)参照。
・「人間は考える葦である」
(パスカル)
(17世紀のフランスの
物理学者、哲学者)
・「和歌の浦に
潮みち来れば 潟をなみ
葦べをさして
鶴(たづ)鳴きわたる」
万葉集 山部赤人
「難波人 葦火たく屋の
煤(す)してあれど
おのが妻こそ
常めづらしき」
万葉集
「葦邊(あしべ)ゆく
鴨の羽交(はがひ)に
霜降りて
寒き夕(ゆふべ)は
大和(やまと)し思ほゆ」
万葉集
志貴皇子(しきのみこ)
(季節の花300より)