季節の花「ウィンターコスモス」

名言名句（409）

「嗚呼（ああ）青春の夢高く／理想のあとにあこがれて　

若き血潮の躍るとき/人も自在の翼あり」『土井　晩翠』

この四行の詩句は、「籠鳥の感」という詩の一連目ですが、土井晩翠と

いうと滝廉太郎の作曲で有名な「荒城の月」で広く知られています。

晩翠は、その代表作「星落秋風五丈原」にしてもその他の作品にしても、

豪快ともいえる語調で詩を書き続けた詩人でした。島崎藤村と並んで明治

のロマンチシズムを代表する詩人でもありましたが、藤村の柔にくらべて、

晩翠は、硬と言った印象の詩人です。「その生活及び作品では『孤高』の

精神を以て貫き得た人である」と矢野峰人が晩翠について述べていますが、

現代に必要とするのは、この孤高精神であるということが言えます。晩翠

が自らを厳しく律して生きたその息づかいは、現代人に対するカンフル

注射でもあるのではないか、そう思うことが多いのです。

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10月に咲いている花「ウィンターコスモス」

北アメリカ地方原産。
・コスモスに似た花で、秋や冬に
　花屋さんでよく見かける。
　５弁花。
　コスモスより遅れて、
　晩秋頃に咲きだす。
・色は、黄色または、
　ほとんど白に近い黄色。

・別名
　「ビデンス」 学名から。

（季節の花300より）