季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「紫陽花」

2019-06-07 05:25:40 | 暮らし
名言名句(646)

「桜桃の朱を選(え)り小さな都民である」『光 秋』

さくらんぼうの小さな実、その一粒、一粒のほんのりと赤い実を

見つめていると、この大都会の片隅で、自分がいかに小さなな存

在であるかが、今更のように脳裏に浮かびあがってくるのです。

しかも、大きな波乱もなく、さくらんぼうの朱のような幸せを味

わえる生活が、不思議なことに、いっそうの孤立感を深めてくれ

るのです。人生って、つつましいもの、人間って、その中で卑小

なもの、そう思うとき、小さなちいさな存在でしかない自分が、

急に、いとおしくなってくるのです。自分をいとおしむ歌や句を

もつ、ということの生活の中の心の支えは、日々を幸せに送る

ためにも大事なことです。

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6月から咲く花「紫陽花」

開花時期は、 6/ 1 ~ 7/15頃。
 ちょうど梅雨時期と重なる。
 紫陽花は日当たりが苦手らしい。

・名前は、「あづさい」が
 変化したものらしい。
 「あづ」は「あつ」(集)、
 「さい」は
 「さあい」(真藍)で、
 青い花が集まって咲くさまを
 表した。
 「集真藍」
 「味狭藍」
 「安治佐為」 いろいろある♪

・日本原産。
・本来の「紫陽花」とは、
 唐の詩人の
 白居易さんが命名した、
 別の紫の花のことで、
 平安時代の学者、
 源順(みなもとのしたごう)が
 今のあじさいに
 この漢字をあてたため
 誤用がひろまったらしい。
 (でも、いい雰囲気の漢字)
・中国では「八仙花」または
 「綉球花」と呼ぶ。 


・色がついているのは
 「萼(がく)」で
 花はその中の
 小さな点のような部分。
 しかしやはり萼(がく)が
 目立つ。
・「萼(がく)紫陽花」の
 ”萼”は
 ”額”と表記することもある。


・花色は、
 紫、ピンク、青、白など
 いろいろあり。
 花の色は、
 土が酸性かアルカリ性かに
 よっても変わるらしい。
   酸性土壌
     → 青色っぽくなる
   アルカリ性土壌
     → 赤色っぽくなる

 また、花の色は、
 土によるのではなく遺伝的に
 決まっている、という説もあり、
 また、    
 定点観測していると、
   青 → 紫 → ピンク
 とゆるやかに変化していく
 ものもあるので、
 決定的な法則は
 ないのではないか、と思います。


・江戸時代に
 オランダ商館の医師として
 日本に滞在したシーボルトは
 この花に魅せられ、
 愛人の「お滝さん」の
 名前にちなんで
 学名の一部に
 「オタクサ」otaksa の名前を
 入れたとのこと。
 (でも実際には、
  それより前に既に学名が
  つけられていたため、
  シーボルトがつけた
  「お滝さん」の学名は、
  採用されなかったらしい)


・6月2日、7月1日の
  誕生花(紫陽花)
 7月13日誕生花
 (萼紫陽花(がくあじさい))

・花言葉は
 「辛抱強い愛情、元気な女性」
        (紫陽花)
 「謙虚」
 (萼紫陽花(がくあじさい))


・「安治佐為(あぢさゐ)の
  八重咲くごとく
  弥(や)つ代にを
  いませ我が背子(せこ)
  見つつ偲ばむ」
   万葉集
   橘諸兄
   (たちばなのもろえ)

 「紫陽花や
  折られて花の 定まらぬ」
   藤原保吉
   (ふじわらやすよし)

 「紫陽花や
  藪(やぶ)を小庭の 別座敷」
   松尾芭蕉

 「紫陽花の
  末一色(すえひといろ)と
  なりにけり」
   小林一茶

 「紫陽花や
  はなだにかはる
  きのふけふ」
   正岡子規(まさおかしき)


・東京周辺の見どころ

 <鎌倉の
  明月院(めいげついん)>
   別名「あじさい寺」
   として有名。
   シーズン中は
   境内の通路は行列となる。
   青い紫陽花が多い。
   花見頃6月上旬~6月下旬。
   鎌倉市山ノ内。
   最寄駅
    JR横須賀線北鎌倉駅

 <白山(はくさん)神社>
   ”歯”の神様として
   知られる。
   花見頃6月中旬~6月下旬。
   文京区白山。
   最寄駅
    地下鉄三田線白山駅

 <飛鳥山(あすかやま)公園>
   桜の名所でもある。
   JRの線路沿いの道に
   紫陽花がいっぱい。
   花見頃6月上旬~6月下旬。
   北区王子本町。
   最寄駅
    JR京浜東北線王子駅

(季節の花300より)



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