季節の花と言葉の花束

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季節の花「南天」

2019-06-29 04:42:11 | 暮らし
 
名言名句(648)

「花のいのちは短くて、苦しきことのみ多かりき」『林 芙美子』


この花は、女性を指しています。ひろく、人間の命と解しても、

短い詩句に込められた哀しみの情感は、私たちの胸を切なく揺

さぶります。晩年、自分のこれまでの人生を振り返って、自然

に脳裏に浮かんだ言葉なのでしょう。花のいにちは短く、しかも

その短いいのちとの間には、苦しいことばかりが多いといういう

のですが、幾度も繰り返して口ずさんでいると、涙を誘われる

気持ちになってきます。人間として、女としての哀しさが伝わっ

てきます。短いから、だから、自分なりに精一杯生きようという

覚悟も生まれてきます。

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6月から咲く花「南天」


開花時期は、 6/15 ~ 7/10頃。
・中国原産。
・花は比較的地味な白い花。
 真ん中は黄色。

・漢名の「南天燭」を
 略して「南天」。
 「なんてん」は
 「南天」を音読みしたもの。

・秋に赤い実をつける。
 鳥が食べない限り
 冬中見ることができる。 
  (鳥の大好物のようです)
 実を乾燥させたものには
 せきどめの効き目がある
   → のどあめがありますね。
 また、葉には「ナンジニン」
 という成分を含み、
 殺菌効果がある。

・薬効   せきどめ
・薬用部位 実
・生薬名 「南天実(なんてんじつ)」


・福寿草の花と南天の実とセットで
 「難を転じて福となす」という
 縁起物の飾り付けが
 されることがある。
 (お正月に多い)。
 また、無病息災を願う、
 「南天の箸(はし)」と
 いうのもある。
 防火、厄除けとして
 庭先や鬼門にも植えられる。

・京都の金閣寺の床柱は、
 南天の材を使って 
 いることで知られている。

(季節の花300より)



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