名言名句(648)
「花のいのちは短くて、苦しきことのみ多かりき」『林 芙美子』
この花は、女性を指しています。ひろく、人間の命と解しても、
短い詩句に込められた哀しみの情感は、私たちの胸を切なく揺
さぶります。晩年、自分のこれまでの人生を振り返って、自然
に脳裏に浮かんだ言葉なのでしょう。花のいにちは短く、しかも
その短いいのちとの間には、苦しいことばかりが多いといういう
のですが、幾度も繰り返して口ずさんでいると、涙を誘われる
気持ちになってきます。人間として、女としての哀しさが伝わっ
てきます。短いから、だから、自分なりに精一杯生きようという
覚悟も生まれてきます。
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6月から咲く花「南天」
開花時期は、 6/15 ~ 7/10頃。
・中国原産。
・花は比較的地味な白い花。
真ん中は黄色。
・漢名の「南天燭」を
略して「南天」。
「なんてん」は
「南天」を音読みしたもの。
・秋に赤い実をつける。
鳥が食べない限り
冬中見ることができる。
(鳥の大好物のようです)
実を乾燥させたものには
せきどめの効き目がある
→ のどあめがありますね。
また、葉には「ナンジニン」
という成分を含み、
殺菌効果がある。
・薬効 せきどめ
・薬用部位 実
・生薬名 「南天実(なんてんじつ)」
・福寿草の花と南天の実とセットで
「難を転じて福となす」という
縁起物の飾り付けが
されることがある。
(お正月に多い)。
また、無病息災を願う、
「南天の箸(はし)」と
いうのもある。
防火、厄除けとして
庭先や鬼門にも植えられる。
・京都の金閣寺の床柱は、
南天の材を使って
いることで知られている。
(季節の花300より)