名言名句(664)
「いま 六月 わたしの庭に 恋という名の薔薇がいる」
『菊池 敏子』
ある日、彼女は、売れ残りの貧弱な薔薇の苗木を買いました。
LOVEという名の苗木でしす。頼りなさそうに三十糎(せんち)
ばかりの苗の先の小さな紅色の薔薇が可憐に思えたのですが、
いかにもひ弱なその風情が、「成就せぬ恋を思わせて、不憫
だった」ので、「この瀕死の恋を蘇生させたら」と思います。
店の主人に、育つでしょうか、と聞いたところ、人の恋がしば
しばそうであるように、あまり想いをかけすぎると、このLOVE
も息苦しさに窒息しかねないから、との答えが返ってきました。
花屋の主人も、なかなかの詩人です。
======================
6月から咲く花「桔梗 (ききょう)」
開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃。
・夏の花だが、
「秋の七草」のひとつに数えられる。
・漢名の「桔梗」を
音読みしたら「ききょう」。
・開花直前の
丸くふくらんだ状態がおもしろい。
これは、開花前には花びらが
互いのふちで
くっついたまま膨れていくために、
つぼみのときは
風船のようにふっくらして見える、
ということらしい。
プチュッとつまむと
水がはじけ出る。
(花がかわいそうなので
やめましょう♪)
・薬効 せきどめ、去痰
・薬用部位 根
・生薬名 「桔梗根(ききょうこん)」
また、この薬用成分の
サポニンというものは
昆虫にとっては有毒なため、
昆虫からの食害から
自らを守っている。
(キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、
家紋に取り入れられたり、
江戸城には「ききょうの間」や
「桔梗門」の名前がある。
・万葉集に出てくる「あさがお」は、
この桔梗の
ことだろうといわれている。
・平安時代の辞書には
「阿利乃比布岐(ありのひふき)」
として載る
→ 「蟻(アリ)の火吹き」
蟻が桔梗の花びらをかむと、
蟻の口から
蟻酸(ぎさん)というの出て、
桔梗の花の色素アントシアン
というのを変色させるために、
紫の花の色が赤く変わる。
(蟻が火を吹いたように見える)
・「桔梗」は「きちこう」とも読む。
・8月12日、9月2日の
誕生花(桔梗)
・花言葉は「清楚、気品」(桔梗)
・「桔梗の花
咲く時ぽんと 言ひそうな」
加賀千代女
「朝顔は
朝露負(お)ひて
咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」
(朝顔=桔梗)
万葉集 作者不詳
(季節の花300より)
「いま 六月 わたしの庭に 恋という名の薔薇がいる」
『菊池 敏子』
ある日、彼女は、売れ残りの貧弱な薔薇の苗木を買いました。
LOVEという名の苗木でしす。頼りなさそうに三十糎(せんち)
ばかりの苗の先の小さな紅色の薔薇が可憐に思えたのですが、
いかにもひ弱なその風情が、「成就せぬ恋を思わせて、不憫
だった」ので、「この瀕死の恋を蘇生させたら」と思います。
店の主人に、育つでしょうか、と聞いたところ、人の恋がしば
しばそうであるように、あまり想いをかけすぎると、このLOVE
も息苦しさに窒息しかねないから、との答えが返ってきました。
花屋の主人も、なかなかの詩人です。
======================
6月から咲く花「桔梗 (ききょう)」
開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃。
・夏の花だが、
「秋の七草」のひとつに数えられる。
・漢名の「桔梗」を
音読みしたら「ききょう」。
・開花直前の
丸くふくらんだ状態がおもしろい。
これは、開花前には花びらが
互いのふちで
くっついたまま膨れていくために、
つぼみのときは
風船のようにふっくらして見える、
ということらしい。
プチュッとつまむと
水がはじけ出る。
(花がかわいそうなので
やめましょう♪)
・薬効 せきどめ、去痰
・薬用部位 根
・生薬名 「桔梗根(ききょうこん)」
また、この薬用成分の
サポニンというものは
昆虫にとっては有毒なため、
昆虫からの食害から
自らを守っている。
(キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、
家紋に取り入れられたり、
江戸城には「ききょうの間」や
「桔梗門」の名前がある。
・万葉集に出てくる「あさがお」は、
この桔梗の
ことだろうといわれている。
・平安時代の辞書には
「阿利乃比布岐(ありのひふき)」
として載る
→ 「蟻(アリ)の火吹き」
蟻が桔梗の花びらをかむと、
蟻の口から
蟻酸(ぎさん)というの出て、
桔梗の花の色素アントシアン
というのを変色させるために、
紫の花の色が赤く変わる。
(蟻が火を吹いたように見える)
・「桔梗」は「きちこう」とも読む。
・8月12日、9月2日の
誕生花(桔梗)
・花言葉は「清楚、気品」(桔梗)
・「桔梗の花
咲く時ぽんと 言ひそうな」
加賀千代女
「朝顔は
朝露負(お)ひて
咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」
(朝顔=桔梗)
万葉集 作者不詳
(季節の花300より)