人生日訓(781)
「雨傘の用意」
自分が雨にぶっかった日のことを思ってみるがいい。貸出し雨傘を
借りて行く人の顔はみんな感激に光っている。嬉しそうである。
また、確かに返しに来てくれる。あるときなどは、アヤメの花を添え
て返してきてくれた。かりに帰しにこれずに自宅で便利に使っていて
くれてもいい。傘の隅に小さく書き込まれてある「神田寺」の文字を
たまには見てくれるに違いない。筆者にはこんなつもりでこの寺を運
営しているようだ。
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9月から咲く花「彼岸花 (ひがんばな)」
開花時期は、 9/15 ~ 9/末頃。 (このあとでキンモクセイが匂いだす) ・原産地中国。 ・ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。 ★お彼岸の時期 春のお彼岸 = 春分の日を含む、前後7日間 = 3/17頃~3/23頃 (彼岸の入り~彼岸の明け) 秋のお彼岸 = 秋分の日を含む、前後7日間 = 9/20頃~9/26頃 (彼岸の入り~彼岸の明け) お彼岸の頃は、 昼と夜の時間が12時間ずつで 同じになり、 太陽は真東から昇って真西に沈む。 ★彼岸(ひがん)と此岸(しがん) 彼岸(ひがん)= 浄土 (向こう岸。極楽浄土。 仏教では 彼岸はちょうど西方にある、 と考えられてきた) 此岸(しがん)= 現世 (こちら側の世の中。 迷いが満ちた世界) ・「暑さ寒さも彼岸まで」。 ちょっと涼しくなってきた 9月中旬頃、 突然茎が伸びてきて 鮮やかな色の花を咲かせ、 数日で花が終わって茎だけになる。 花が白い種類もある。 (白花曼珠沙華 (しろばなまんじゅしゃげ))。 ちなみに、黄色い花なら 鍾馗水仙(しょうきずいせん)かも。 ・花のあとで葉が伸びてくるが、 冬と春を越して夏近くなると 葉は全く消えてしまう (不思議♪)。 花と葉を 同時に見ることはできない。 葉のあるときには花はなく、 花のときには葉がない。 このことから韓国では 「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。 「花は葉を思い、葉は花を思う」 という意味から。 ・根のところには リコリンという毒があるが、 この毒は 水で何回もさらせばとれるので 昔の人はこの根の部分から デンプンをとって 飢饉の際の食料とした。 ・お彼岸の季節、 田んぼのあぜ道や土手で 見かけることが多いが、 これは、 ノネズミがあぜ道や土手に 穴を開けるのを 彼岸花の毒性のある球根を 植えることで防ぐためとか、 彼岸花の根茎は強いので 田んぼのあぜ部分に植えて あぜの作りを強くするため、 とか言われている。 田んぼ → 稲(いね) ・別名 「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ) サンスクリット語の 「manjusaka」に由来。 意味は「天上に咲く花」。 「おめでたい事が起こる兆しに、 赤い花が天から ふってくる」 という、仏教の経典による。 ・「路(みち)の辺(へ)の 壱師(いちし)の花の 灼(いちしろ)く 人皆知りぬ わが恋ふる妻」 (壱師の花=彼岸花、 といわれる) 万葉集 柿本人麿 (かきのもとひとまろ) ・東京周辺の見どころ <巾着田(きんちゃくだ)> 埼玉県飯能(はんのう)の 近くにある、 高麗川(こまがわ)沿いの水田。 日本一の規模の 彼岸花群生地として 知られる。 一面の彼岸花。圧巻。 花見頃9月下旬。 埼玉県日高市高麗本郷。 最寄駅 西武池袋線高麗(こま)駅
(花図鑑より)
