人生日訓(792)
「あわれ人はよき子をばもつべかりけるものかな」
今回を以て人生日訓を了とします。二年間にわたるご愛読有難う
ございました。次回からは「一日一言」を連載いたしますので、
何卒よろしくお願いいたします。
最後の言葉は、日蓮上人の手紙にである一節。日蓮の亡き信者を追
悼する気持ちがよく出ている。数日前も、筆者の仏教運動に貢献し
てくれて、もう二十何年も前に他界した一人の信者の追憶会を都内
でもったとき、幸いに、その方の三男夫婦が出席してくれて嬉しか
った。その顔の先考と生き写し、声までも懐かしい。立派に成人し
て、その席で挨拶してくれたが、私はこの日蓮上人の言葉を思わず、
口ずさんだのである。「あわれ人はよき子をばもつべかりけるもの
かな」本当に、その日にぴったりの言葉である。私も子女を持って
いる。世間で何と彼らを批評しているか知る由もないが、そういわ
れるような身分になりたちと、密かに、願っている今日この頃であ
る。
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9月に咲いている花「大毛蓼 (おおけたで)」
東南アジア原産。 ・濃いピンクの花がきれい。 夏から秋にかけて開花。 ・犬蓼の大型版。 茎が太く、全体に毛が多いのが 名の由来。 ・江戸時代には、葉っぱをもんで 害虫にさされたときの 解毒に使った。
(花図鑑より)
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