人生日訓(787)
「失敗にくじけぬ」
そこをごまかして、はたを泣かして上手に取り繕って危機を逃れる
よりは正々堂々、返すものは返し、払うべきものは払ってしまった
ときの信用、自分も嬉しかろうし、」はたも賞賛する。これが本当
の信用を高めたことになる。筆者にも、一生のうち、大きな過失が
あった。筆者は逃げなかった。堂々と自分の責任を果たした。三年
足らずして、世間は筆者を支持した。今日の過分な信用もこのとき
樹立せられたのではないかと、密かに、往時を回想する筆者である。
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9月に咲いている草「葦 (あし、よし)」
水辺でいっぱい 見かけることがある。 海岸沿いにも生える。 ・茎の中は空洞になっている。 ・9月から10月頃にかけて 穂を出す。 ・「あし」は、 「浅(あさ)」の変化ともいわれる。 (水の浅いところに生える) ・葉や花穂が片側に寄って 傾くものもある。 「片葉の葦(かたはのあし)」 ・葦の茎を乾燥させて編んで作った、 スダレのことを 「葦簣、葭簣」(よしず) と呼ぶ。 (reed screen) 囲いや日よけに使う。 ・「蘆」「葭」とも書く。 ・別名 「よし」 ”あし”は「悪(あ)し」にも 通ずるため、「善(よ)し」の 別名をもうけた。 「難波草(なにわぐさ)」 「浜荻(はまおぎ)」 ”難波(なにわ)の葦は、 伊勢の浜荻” (地方によって呼び名が異なる) 浜荻は、 オギの別名でもある。 ・「人間は考える葦である」 (パスカル) (17世紀のフランスの 物理学者、哲学者) ・「和歌の浦に 潮みち来れば 潟をなみ 葦べをさして 鶴(たづ)鳴きわたる」 万葉集 山部赤人 「難波人 葦火たく屋の 煤(す)してあれど おのが妻こそ 常めづらしき」 万葉集 「葦邊(あしべ)ゆく 鴨の羽交(はがひ)に 霜降りて 寒き夕(ゆふべ)は 大和(やまと)し思ほゆ」 万葉集 志貴皇子(しきのみこ)
(季節の花300より)