季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「御柳梅(ぎょうりゅうばい)」

2017-11-20 04:21:05 | 暮らし
名言名句(70)

「我と来て遊べや親のない雀」『小林 一茶』

宝暦13年(1763)、信濃国水内郡柏原村の農業小林弥五兵衛の

長男として生まれた小林一茶は、本名を弥太郎といいます。

三歳の時実母が亡くなり、八歳の時継母が来ました。

その二年後に異母弟の仙六が生まれ、やがて継母と仙六を相手に、

長く遺産のことで争うことになります。

早くに実母を亡くした一茶の生活を背景においてこの句を読んで

みますと、親のない雀への思いやりが、しみじみとした哀感を

伴って胸にしみいってきます。

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11月に咲いている花「御柳梅(ぎょうりゅうばい」

花の特徴 花径は1~2センチで、5弁花である。

雄しべは5本である。

花の色は赤、ピンク、白などがあり、一重咲きと八重咲きがある。

葉の特徴 葉は長さ1~2センチの幅の広い線形で、

互い違いに生える(互生)。

葉の先は鋭く尖り、赤味がかっていて、よい香りがする。

英名はティーツリー(tea tree)だが、これはおその他の

代わりに飲用したことからついた名である。

枝には棘がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部

が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について ―

その他 ニュージーランドの国花である。

葉の形が「御柳」に似て「梅」のような花を咲かせるという

のが名の由来である。

蜂蜜の蜜源ともなっている。

属名の Leptospermum はギリシャ語の「leptos(細長い)

+spermum(種子)」からきている。

種小名の scoparium は「箒状の」という意味である。

(みんなの花図鑑より))




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季節のh名「キバナコスモス」

2017-11-19 05:31:03 | 暮らし
名言名句(69)

「大器晩成」『老子』

大きな器はたやすくは出来上がらないように、大人物も容易に

完成するものではない、ということです。

大人物が晩成型であるであるということを意味します。

大きな度量を持った人物が早くから恵まれた立場にいるという

ことはごく稀です。将来、何かやらかしそうだと思えても、

その片鱗をなかなか表さないものです。実社会において、

そうした人物がやおら頭角をあらわしてくるのには、時間が

かかるようです。なんとなく、好ましく、頼もしささえ感じ

させられる人物像でもあります。

『老子』は、周代中期の哲学者で道家の祖である老子

(前580頃ー前495頃)の箴言集。

(俺は大器晩成型だ、あせらず、じっくりと人生に挑戦して

行くぞ)と思っている人物はかなりの数でしょう。

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11月に咲いている花「キバナコスモス」

花の特徴 花茎の先に花径6センチくらいの花(頭花)

を1輪つける。

花の色はオレンジ色ないし黄色である。

周りにつく舌状花は普通は8枚で、先が3つに切れ込む。

葉の特徴 葉はコスモスよりも切れ込み方が粗く、

裂片の幅が広い。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、

種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

この花について ―

その他 矮性種もある。

属名の Cosmos はギリシャ語の「cosmos(飾り)」からきている。

種小名の sulphureus は「黄色の」という意味である。

(みんなの花図鑑より))


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季節の花「吉祥草(きちじょうそう)」

2017-11-18 04:55:00 | 暮らし
名言名句(68)

「近年分限になる人の子細を聞くに、其の家によき手代ありて、

是等がはたらきゆえなり。又家栄へたる人の俄におとろへるを

聞ば、是又其家の手代どもが仕えたゆえなり」『井原 西鶴



「分限」というのは、富豪、金持ちのこと。

また「手代」は、江戸時代の商家で、番頭と丁稚の間に位する

身分で商家では、もっとも働き手ということになります。

この意味は、「このごろ、大金持ちになった人の事情をよく聞いて

みると、そういう商家にはよい手代がいて、その手代の働きで金持

になれたということが分かった。

また、栄えてきた家が俄かに没落した実情を聞いてみると、

これまたその商家の手代たちの良くなかったからである」

現代の経営学にもぴったり当てはまることです。」

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11月に咲いている花「吉祥草(きちじょうそう)」

花の特徴 淡い紅紫色の花が穂状につく。

花は下から上へと咲き上がっていく。

花びら(花被片)は6枚あり、まくれるように反り返る。

花びらの外側は濃い紅紫色、内側は淡い紅紫色である。

6本の雄しべと1本の雌しべが花の外に突き出している。

花は葉より低いところにつくので、なかなか見つけにくい。

葉の特徴 根際から生える葉の形は広めの線形である。

ジャノヒゲ(蛇の髭)に似ているが、葉の幅がそれより広く、

明るい緑色をしている。

実の特徴 花の後につく液果(果皮が肉質で液汁が多い実)

は赤紫に熟し、動物に食べられて広がる。

この花について ―

その他 和名の由来は、吉事があると開花するという伝説からきている。

属名の Reineckea はベルリンの園芸家「ライネッケ(H. J. Reinecke)

さん」の名からきている。

種小名の carnea は「肉色の」という意味である。

(みんなの花図鑑より))


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季節の花「寒椿」

2017-11-17 04:12:26 | 暮らし
名言名句(67)

「泣き寝入りの人生だけが、私の人生ではない」『荻原 葉子』

常識がはびこるこの人生には、いかに多くの自我が殺されている

ことでしょう。自我に目覚めるとき、人は、泣き寝入りの人生と

決別することになります。

萩原葉子は、大正9年(1920)東京に生まれました。父は、近代の

詩のあけぼのを築いた萩原朔太郎です。

國學院大學中退後、父の思い出をまとめた「父萩原朔太郎」で作家

として出発、代表作として「天上の花」「イラクサの家」があり、

後者で女流文学賞を受賞したほか、日本エッセイストクラブ賞、

田村俊子賞など数多くの賞を受賞、日本の女流作家の中でも代表的

作家として活躍中です。

萩原葉子の一連の小説の中で語られているのは、女の宿命です。

ある日あるとき、連れ合いの男との葛藤、親との確執など、突如、

その女性の運命を変えることになります。

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11月に咲いている花「寒椿」

花の特徴 一般的には淡い紅色の八重咲きが多いが、

白や桃色のものもある。

花には仄かな香りがある。

葉の特徴 葉は暗い緑色をした細長い卵形で、互い

違いに生える(互生)。

葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると

下部が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について ―

その他 サザンカ(山その他花)のカンツバキ品種系で、

枝が横に広がる傾向がある。

枝が上に伸びるものは、タチカンツバキ(立ち寒椿)

といって区別をする。

属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J.

Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジア

の植物を採集した。

種小名の sasanqua は「山その他花」のことである。

(みんなの花図鑑より))


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季節の花「カンザキアヤメ」

2017-11-16 04:12:03 | 暮らし
名言名句(66)

「人は足るを知らざるを苦しむ」『後漢書岑彭伝』

これで満足だ、と思うことがないのが人間で、まだまだ上がると

望むことが困りものである、ということです。

人間がいかに欲の深いものであるかを言っています。

同時に、人間の果てしない欲望は、全ての人間の心の底に巣くう

業と言ってもいいでしょう。

ごく身近な例の一つに、パチンコを挙げることが出来ます。

原稿を書き続けて頭の疲れた時など、私は、たまに駅前のパチンコ店

に出かけます。あの小さな光る玉をパチパチと弾いていると、

頭の中がすっきりするのです。すっきりする効果だけで少額の金を

負けて帰るのならいいのですが、それがそうできない所が、パチンコ

との戦いがあるのでしょう。

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11月に咲いている花「カンザキアヤメ」

花の特徴 花の色は青紫色で、花被片は6枚である。

花茎はほとんどなく、花筒が長いのが特徴である。

そのため、花が葉の陰に隠れてしまうのが残念なところである。

葉の特徴 根際から生える葉は剣状である。

アヤメと異なり葉は枯れない。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が

裂け、種子が散布される果実)である。

この花について ―

その他 名の通り、冬に咲くアヤメである。

属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。

種小名の unguicularis は「爪のある」という意味である。


(みんなの花図鑑より))


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