支線区で最後の活躍が続く新101系グループですが、2017年度で伊豆箱根鉄道創立100周年・西武多摩川線開業100周年の節目を迎えるに当たりコラボレーション企画を実施することになり、多摩川線所属車に新101系を譲り受けて改造した伊豆箱根鉄道1300系のカラーリングを施されました。現在でも車体のカラーは変更されておらず、短距離ながら赤電塗装やツートン旧塗装と合わせたカラフルな3種類の装いで運用が続いています。
ホワイトをベースにライオンズブルーと呼ばれるカラーリングに改められた1241編成。この塗装は1249・1261編成も纏っていたことがありますが、1249編成はツートンカラー(旧塗装)に変更、1261編成は廃車になり(クハ1262のみがL-train101として西武球場前の広場に保存)唯一の伊豆箱根鉄道カラーの編成となりました。
登場したばかりの頃は、幕板部に入る帯が側面行先表示を避けるように上部に施されていましたが、後になってから帯の位置が若干下げられ、1300系の塗り分けをより忠実に再現した格好に改められています。
こちらが伊豆箱根鉄道1300形。先述の通り新101系の譲渡車で、駿豆線では3両編成を組む必要がある事から4両編成と2両編成をベースにクモハ1300+モハ1400+クハ2200とし、3両2編成の計6両が伊豆箱根鉄道入りしました。なお1301編成は西武旧塗装に改められ、イエローパラダイストレインとされています。
車内設備は他の新101系ワンマン対応車と全く変わらず、白の化粧板に青系のバケットシートを組み合わせています。西武通勤車ではお馴染みだった3扉車ならではの長いシート配置もサステナ(西武鉄道に於ける他社からの譲受車)車両導入による置き換え発表で見納めになってしまいますね。