グローバル化の流れの中で政治・軍事・経済等の多国間にわたる国際組織が脚光を浴びている。中東北アフリカ(MENA)地域でも各国がそれぞれの利害に即して多国間組織を形成、あるいは既存の国際組織に加盟している。
本稿ではMENA各国が関連している以下の国際組織について概観する。但しほとんどの国が加盟し中立的な立場を堅持している組織(国際連合、世界銀行、国際通貨基金など)あるいは文化的、人道的な活動に特化している組織(UNESCO、赤十字など)及び二国間協定は対象外とした。なお現在のところは明確で恒久的な組織形態を持たないが、世界的規模の連携組織として存在感が大きいBRICS、一帯一路構想及びOPECプラスは本稿で取り上げた。
1.広域連携
G20、Arab League(アラブ連盟)、AU(アフリカ連合)、SCO(上海協力機構)、BRICS
2.民族・宗教連携
OIC(イスラム協力機構)、OTS(テュルク諸国機構)
3.軍事・安全保障連携
NATO(北大西洋条約機構)、GCC(湾岸協力会議)
4.経済・金融連携
NDB(新開発銀行、別名BRICS銀行)、AIIB(アジアインフラ投資銀行)、ACU(アジア決済同盟)、ECO(経済協力機構)、一帯一路構想
5.エネルギー連携
OPEC(石油輸出国機構)、OPECプラス、OAPEC(アラブ石油輸出国機構)、GECF(ガス輸出国フォーラム)
6.その他の連携
Abraham Accord(アブラハムの兄弟)
(続く)
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