石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(9月28日)

2023-09-28 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・仏TotalEnergies、今後5年間は化石燃料生産をアップ

・エジプト:伊Eni, bpなどにナイルデルタ石油開発権供与

(中東関連ニュース)

・イラン外相:核協議再開に日本がイニシアティブ

・イラン、地表監視衛星打ち上げ、白黒で5M解像可能

・イラン、カタール中銀総裁、韓国からの凍結資産送金で協議

・ヨルダン内閣改造

・Fitch、オマーンのソブリン格付けをBBからBB+に引き上げ。 *

*S&P格付け表1-G-3-01参照。

・イラク:結婚式で火災発生、死者100人以上の惨事

・サウジ、中国企業に物流活動ライセンス供与

・サウジでブルー・アンモニア製造認可。年産120万トン

 

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グローバルサウスに傾斜する中東北アフリカ諸国(MENAの多国間関係)(12)

2023-09-28 | 中東諸国の動向

4. 経済・金融連携

 

(無利子のイスラム金融がインフラ整備に果たす役割!)

4-2. イスラム開発銀行(Islamic Development Bank, IsDB)

 イスラム開発銀行はイスラム諸国と非イスラム国のイスラム社会における経済発展のための金融支援を目的として1973年のイスラム会議(現イスラム協力機構, OIC)で設立された。

 

 イスラム協力機構(本稿6参照)の参加国57カ国がメンバーである。メンバー全員が出資し、本店はサウジアラビアのジェッダにある。サウジアラビアが最大の出資者で出資比率は全体の4分の1弱(23.5%)に達する。その他の出資国もリビア(9.43%)、イラン(8.25%)、ナイジェリア(7.66%)、UAE(7.51%)など産油国が上位を占めている。

 

 融資対象プロジェクトはイスラム法(シャリア)が適用されるため無利子である。ほとんどのイスラム国は発展途上国であり、インフラ事業に対する融資需要は高い。シャリアにはムダラバ、ムシャラカなどのプロジェクト金融方式があり、利子方式の西欧金融とほぼ同様の効果を発揮しているが、世界的には有利子方式が圧倒的である。

 

 イスラム開発銀行は設立後半世紀を過ぎたが、アジア開発銀行、アジアインフラ投資銀行など同種の開発金融機関に比べ必ずしも存在感が大きいとは言えない。

 

(続く)

 

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

     前田 高行    〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                     E-Mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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