
故郷っていろんな事を包み込んでくれるが、実は哀しい事もたくさん抱えた土地なのだな、と思った。
昨日会った友人は3年前夫を亡くした。
三人の息子は長男が来月から札幌へ。二男は重度の障碍を持っている。
少年のような男っぽい少女だった。
でも昨日会った彼女は、疲れ切っている「母」だった。
夫の死後、農業を辞めた。
十年ぶりに会えたうれしさ以上に、人それぞれが抱えるものが重たく、そんな重みを持って過ごした時間が「人生」って言うのかな、と思った。
彼女にとっても、札幌に来てからわたしが2度の手術をしたこと、始めて知って驚いていた。人生色々。みんな違うけど、その場所で懸命に生きているんだなと思う。
故郷は特別な意味を持つ場所。懐かしいと思うだけの人は、幸せである。そこで暮らし続けることは、想像以上に苦しいことがあるんだなと思う。
画像は狩勝峠から見た東大雪の山である。