明日は雨らしいですね~。
確定申告、終わったのでね、ほっとしてます。
アパートの駐車場に重機が入って除雪してくれたので、明日が雨でも安心です。
今日は小檜山博さんの講演会を聴きに行きました。
北海道滝上町の出身。
両親が農業や炭焼きなどの仕事につく貧しい子供時代を過ごす。
通うのは無理だけど受験してみた苫小牧工業高校をトップの成績で合格したことで新聞に載り、高校進学の道が開ける。
寮の食費が払えず、友人が自分のご飯を少しずつ分けてくれた話。
高齢になって認知症になった母が、6人の子供の名前も顔も忘れたのに、夫だけは覚えていた話。
高校を卒業し、北海道新聞社の工場に就職するも、小説を書いていたため編集の仕事に回った話。
貧乏に育ったからこそ学べたこと、感じたこと、恩を受けたことを包み隠さずまっすぐに話していた事が印象的でした。
繊細さを持った人なのだろうけれど、野太い、というか、信念を曲げない力強さを感じました。
JRの車内誌にエッセイを書かれているので、カムイに乗る度に読むのだけれど、いつも泣かされています。
母の世代の人です(母よりちょっと若いけれど)。
北海道の田舎町で育った人は、似たような境遇にいたのかなと思います。
高度成長からバブル崩壊、そして現代に至るまで、世の中の様子や価値観はどんどん変わっていきます。
「時代」に惑わされ、何が正しいのか、自分がどうすべきなのか迷うこの頃。
自分が正しい、と思う信念を曲げずに生きてきた彼の言葉には説得力があります。
自分を取り巻く環境や北海道の農業など、きちんと向き合って考えることが必要なのだと感じた2時間でした。