二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「心の砕ける音」on Wowwow

2005-02-20 22:55:17 | 吉岡秀隆
今、観たんすけどね。ちっと感想書かせてください。

まず、ビバ北陸弁!金沢なんでちっと違うけど、富山弁万歳のおいらにとっては、すごくツボ。微妙に方言に染まってない俳優陣にも初々しさが見えて(笑)微笑ましいったら。

金沢弁100%の吉岡秀隆だったら、もう脳味噌ぶっとぶほど感情移入して観たかも。まぁ、あまり感情移入して観たらやばいもんな、この話^-^;そうでなくても、久々にのめり込んでドラマっつーものを観た。(「雲のむこう、約束の場所」はアニメだったし。)

鶴田真由は、富山の女っぽい雰囲気出ててよかったね。もっときつくてもいいけど。あ、富山じゃなくて金沢か。それにしても、この家族はこんだけいて、みんな孤独なのか。何て不器用な奴らだ。っつーか。あきらかに愛が足りん。兄もとことん孤独だし、父も本当に愛することを知らない。ずっと耐えてきた弟が一瞬全てを捨てたくなった気持ちが、何だか共感できてしまった。きっと、弟はあの家の中で、粕漬けの一番下の桶だったんだよな。それを、誰も入れ替えてくれなかった。窒息しそうな中で、それに気づいてくれたのが鈴木京香だけだったんだよな。

そーいや、何だか「高野聖」みたいだとも思った。神様みたいにきれいなお姉さんに出会って、この人のためになら全てを捨ててもいい、と思ったら、すんでの所で獣にならないように救ってくれるんだ。

結局は似たもの同士だった2人。最後の「ハッスル、ハッスル」は、そういうことなんだろうな。あまりに自分の範疇にない言葉は、変に覚えてたりするもんだ。きっと、どこで誰がそれを言ったかも忘れてるんだろう。(覚えてたら言うわけがない。)
「魂の友(soul mate)」という言葉が一時期よく言われたけど、そんなことを少し思い出しました。あなたのソウルメイトは、今どこにいますか。その人が目の前に現れたら、あなたは、手を伸ばさずにいることができますか。

おいらには、このドラマは「不倫」には見えんかったよ。不倫願望はみじんもないおいらだが。真面目に生きてる男を救ってやってくれ、家族よ。とつくづく思いましたです。
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久々です

2005-02-20 13:22:12 | 新海誠
怒濤の一週間を生き延びて、昨日は死んだように寝てました。家族に笑われましたが。ええ、おいら冬眠族です。「あたしだってこの年でも寝てようと思えばいくらでも寝てられるんだから。そんなに怠けるもんじゃない」と母親に言われて軽くショック。若いから寝れるってもんでもないんですな。そんなわけで、今日は朝からちゃんと(?)働いてます。

「雲のむこう、約束の場所」のDVDをやっと見て、じんわり感動しました。
いろいろ掲示板とかで評判を読んで「どんなものかな~」と不安もあったんですが、すごいよかったです。ストーリーとかディテイルとかを楽しむんじゃなくて、もっと違うところが刺激される感じ。だから、ワクワクハラハラじゃないです。詩を読む感じに似てるな。DVDの解説に、エンディング曲の歌詞のイメージとなった文章が載ってたけど、もろ「詩」だ。それも好きなタイプの。こんな繊細でもろいイメージを、よくもここまでハード、というか、作品に創り上げたなぁと、見終わってつくづく感動しました。
新海監督の願は「観た人の一番深く柔らかいところに届くように」だそうです。おいらの一番深いところや柔らかいところがどこなのか、実はよくわかりませんが、もし少しでも深さや柔らかさがあるとしたら、そこに、ふんわりとこの作品は着地したように感じます。
も一つ。新海監督が「風景描写にこだわる理由は?」と聞かれて「思春期の困難な時期に、身の回りの風景に救われる部分が大きいと思うから」という内容のことを答えてました。同感。小学生の頃から、風景大好きだったよ。こういうのって個人差もあるのかわからんけど。少なくともおいらにとっては納得です。
その他、主人公ヒロキの一人暮らしの様子に猛烈に親近感わいたり、学校の情景に自分の学生時代(別にあんなにクラシックな学校ではなかったが)猛烈に思い出したり、と、いろいろ感じる部分が多かったです。そういや、主人公の声を演じた吉岡氏がこの作品について「考えるのではなく、何かを感じることがたくさんできる映画だと思うから、たくさん感じてください」って言ってたっけ。どんぴしゃだ。(この人のコメントって、映画観るときのナビとしてすごく的確だと思う。尊敬。)
とゆーわけで、「雲のむこう、約束の場所」お勧めです。って、誰に勧めてんだか^-^;
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