二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

ブラッドベリがいた世界

2012-06-11 22:52:32 | 
作家レイ・ブラッドベリ氏が死去 米報道(gooニュース) - goo ニュース

そこに,おいらも生きていたんだ。

その昔,ブラッドベリは萩尾望都によって漫画化された。
おいらは,友達の女の子からそれを借りて,どきどきしながら読んだ。

その後,原作(の翻訳)を読んだら,もっとドキドキすることがわかった。
幸せな出会いだった。

「ウは宇宙船のウ」(原題:R is for Rocket)「スは宇宙(スペース)のス」(原題:S is for Space)
「華氏451度」(=摂氏233度:紙が燃え始める温度だそうだ),「死ぬ時はひとりぼっち」・・・

ブラッドベリを読むのは,理屈じゃない。
少なくとも,おいらにとっては。

その証拠に,あんまり内容を覚えていないんだ(苦笑)。でも,ところどころの表現が印象的に記憶に残って,また,読みたくなる。


ブラッドベリ氏は,火星に向けて旅立ったらしい。(とは,無責任なパンピーの戯言です。すんません。でも,きっと彼が目指すのは,火星だと思うんだ。)

彼の魂に安らぎあれ。彼を好きな全ての人に安らぎあれ。


まだ読んだことない人へ。レイ・ブラッドベリはおもしろいよ。
短編集「ウは~」「スは~」から,お試しあれ。
「10月は黄昏の国」「タンポポのお酒」「とうに夜半を過ぎて」「何かが道をやってくる」等,題名からして愛おしい作品をいくつも書いています。(おいらが特に好きなのは短編。そして「死ぬ時は~」。これ,題名がおっかないけど,濃い霧の匂い,むっとするほどの海の匂いがするお話だ。読んでる内に頭の中がぐるぐるしてくるけどね(苦笑)。)


静かな夜に,祈りをこめて。
全ての,子どもの心に,その畏れに,その歓喜に,その哀しみに,全ての感情の襞に,心の震えに幸いあれ。

レイ・ブラッドベリ様。あなたのいる世界に生まれてきて,よかった。ありがとう。
コメント (3)
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