二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

68年後

2013-08-15 21:20:38 | Weblog
お盆だ。

そして、終戦記念日だ。

全てのご先祖を迎え、謙虚に過去に感謝し、反省し、身を慎む日だ。
それは個人の日であり、家族の日。国家が家族の集合体なら、国家も家族だ。

身内の弔いを、他国から批判される日本。(逆はあり得るか?)
それは、他国から共感を持って考えてもらえない立ち位置に、この国があるということか。
そもそも、共感なんて、期待する方が間違っているのかもしれない。
でも、この時期までに、もう少し、他の誤解を解く努力ができれば、ここまでの
非難は受けなかったのだろうか。

無邪気に発言する人達の大きな声は、必ずしも国民の声を代弁しているわけでは
ないように感じるが、他国からすると、一億総「空気読めない日本人」なのかな。
(おいらもこの時期にこんなこと書くのは「空気読めてない」のかもしれないけど・・)


いろんな人の思い。いろんな人の痛み。
いろんな人の恨み。いろんな人の、変えられない人生。
失われた、たくさんのたくさんの命。


お盆だ。全ての魂が戻ってくる、お盆だ。




何も言えないから、空を見上げる。


じいちゃん。おいら、まだまだだよ。ごめん。
じいちゃんがあきらめなくてはいけなかったこと、たくさんあったのに。
じいちゃんは、実はじいちゃんじゃなくて、ほんの新婚の若者だったのに。

おいらは、のうのうと生きて享受してるこの命。
じいちゃんが、奪われた、その命。
おいら、その命を最大限に使っているだろうか。
まだまだだ。

まだまだ人間が小さい。甘えていてごめんなさい。
これからも、叱咤してください。
見守ってください。ぼくらが道を誤らないように。
平和を、あなた方の命で贖われた、血みどろの平和を、
ぼくらは、その血をちゃんと受け止めて、
少しでも長い間、保つことができますように。


戦争で亡くなった全ての人に、心から追悼の意を捧げます。

日本。いつまでも、緑優しく、人心穏やかな平和な国であれ。
コメント
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