明日の注目銘柄（２．２．０６）

後場の寄り天からは軒並み下げ相場に転じ、チャートの形でも悪い形で終わったものが多かったようです。東証の鐵鋼・素材・石油関連などは上げております。ここにきて、ずしりと新興市場の脆弱性が際だってきているようです。資金の流れも細いようです。

今日もトレードはほんの僅か。４３０６バックスでの＋１Ｋ抜きと、大引けでの６７３０アクセルの買い（４７５Ｋ）だけでした。アクセルは明日の決算が凶と出るか吉と出るかですが、この会社の技術力にかけてみます。

まだまだボトムで待ち受ける技が身に付きません。場中だとつい下値に変更したりします。これが幸いする場合と凶と出る場合の両方がありますので始末に負えません。もう少し熟練技が必要なのか、それとも勢いを読んでどのあたりで止まるかを推量する力がいるのかよく分かりません。しかし、下げ相場はその推量力が成績を左右しますので、明日の注目銘柄も、その線に沿って検討してみたいと思います。

１．３３６０グリーンホスピタルサプライ　△

　ＯＳＣが＋３％の４３％と着実な上昇傾向です。明日も少し押されることを想定して、２０７Ｋでの待ち受け買い。

２．８７０１イートレード　△

　地力のある株は地合の影響をあまり受けません。ＯＳＣも＋４％の３７％です。この株のＯＳＣがこんなに低いことは滅多にありません。明日も利確の動きがあるかと思いますが、高く始まれば今日の終値の３３９Ｋで、安く始まれば今日の安値の３２６Ｋで待ち受けるのが良いかと思います。なんだか辛気くさい戦術ですね。

３．２４１３ソネットＭ３　△

　これも寄り付きから押されたときの反発狙いです。乖離幅は－１２Ｋと開いており、ＯＳＣも＋２％の３５％とコンバージェンスしております。まだ１月２３日の安値までは更新しておりませんが、５０万円台突入からの反発を見定めての買い。２４日の安値５５６Ｋあたりに大きく下げるようだと面白いかと思います。

４．９３７８ワールド・ロジ　△

　今日の引けの反発で、ＯＳＣが＋６％の５１％とコンバージェンスしております。下値は３００Ｋを割るようだと反発狙いとなります。そのまますんなりと上に行く地合ではないので、２３日の安値に少しでも近づくのを待つ戦法です。

５．９５１４ファーストエスコ　▲

　この株、ＵＢＳに割り当てたＭＳＣＢは１月１９日の発表で、全額株式に転換完了しているにもかかわらず、そこから近来になく落ちております。但し、ＯＳＣは＋５％の３４％です。注目すべきは筆者がつけている指数値です。かなり激しく売り込まれている後が見えます。乖離幅もゼロで今日は前日比ゼロで終了しております。これ以上、当面は下がらない形だと思われます。明日の穴馬に指名しておきます。

６．３７８５エイティング　▲

　引き続きこの株に注目。ＯＳＣは何とか＋４％の２０％と切り返しました。ＲＳＩが９％と落ちましたので、明日は底値広いの反発が見られるかも知れません。今日以上に注目。財務状況をざっと見ましたが、大きな伸びはないものの着実に業績を上げているようです。ところでエイティングというのは８ｉｎｇと書くようです。８をエイトと読ませれば確かにそうなりますが、このあたりのセンス、中高年にはとてもついていけませんが、明日の株価には何とかついていかねば。

７．３７８３ナノ・メディア　△

　ＯＳＣが＋３％の３４％と立ち上がってきました。乖離幅も－２１０Ｋと絶好です。今日の切り返しの動きから、明日の寄り付きに注目。下げても１９３Ｋまでなら。

８．４８４７インテリジェントウェイブ　△

　１６日に日興シティが目標価格に達したとの理由で、注目銘柄から削除したため、３１１Ｋまで調整しました。高値の５１０Ｋはさすがに行き過ぎでしたが、現在はその調整途上にあります。そのためか今日はＯＳＣが＋３％の３４％と堅調でした。明日もこの流れが続くかどうか注目。当面の底値は３６５Ｋあたりですので、これをキープするかどうか。筆者もライブドアショックの時の後場からの急な下げでこの株で損をこいております。何とか仇討ちを狙っております。

９．４７５１サイバーエージェント　▲

　ホリエモンのお友達が軒並みやられております。しかし、これで２日連続ＯＳＣがコンバージェンスし３７％です。今日の動きを見ていると揉み合ってからの上昇は早いので、そこに参入しても遅いかと思います。今日は昨日安値を何とかキープしておりますが、２３日と同じ指数値になるためには、あと２Ｋの下落が最低必要です。ということは、明日は２４０Ｋあたりで待ち伏せる以外に策はなさそうです。
　

【その他注目銘柄】

・３３５６テリロジー　ＯＳＣ＋５％の３５％、どこまでも強い。
・６２６３プロデュース　ＯＳＣ３３％、１２０万円台突入からの買い。
・３７８０メビックス　ＯＳＣ＋８％の４７％と抜き出る。
・３７３２イーウェーヴ　ＯＳＣ２日連続コンバージェンス。
・３７４６ＭＥＸ　ＯＳＣは３連続コンバージェンス、９０Ｋ台突入からの買い。
・３７３４ＭＰテクノロジーズ　ＯＳＣ２７％、４００Ｋ台突入からの反転狙い

以上です。ＯＳＣがコンバージェンスしたり、指数値面から反発の気配が窺える銘柄もありますが、これらの兆候は下げ基調になったときに現れ、その時の地合で急転直下テクニカル指標が暗転することもありますので、当日の値動きや市場全体の雰囲気に注意しながらトレードをした方がよいかと思います。なかなか鞘を抜くのに苦労する相場です。

阿吽の呼吸がわからない

前場は、今日から３ヶ月の無料期間がスタートしたライブドア証券で取引開始。予告通り底値で４銘柄ほど入れていたものの落ちてくる気配なしです。今日はあまり下げがきつくないようです。

穴馬推奨の２４５９アウンコンサルティングのみ、勢いよく飛び出していきました。調整があるだろうとゆったりと見てはおりましたが、そのままゴールまでほぼ一直線でした。唯一５１４Ｋ前後は一つの節目として見ておりましたが、これもあっという間に５２０Ｋあたりまで行き、買いチャンスを逸しております。ここでなぜ飛び乗れなかったかということですが、多分、高値掴みの過去の負の経験（落馬）もあるため一瞬の間をおく習性があるようなのですね。場の強さを推し量る力がまだまだ不足しているのかも知れません。それを阿吽の呼吸と言ってしまえば良いのですが、そうなると人間の本性に従っての売買となりトータルでは良い結果は出ないはずです。やはり自分でも自信が持てる買いラインを突破した段階で、１００％の正解を求めずに思い切って、自分の過去の臆病な体験を振り切って買いに入る以外にはありません。

ところで、６７３０アクセルは今日落ちております。明日、３Ｑ決算発表がありますので、これを悪い予兆と見るべきかどうなのか迷うところです。引けまでには結論を出したいと思います。７月２６日の前場終了後に期待はずれの決算を出して、急落したのは記憶に新しいところです。今日の下げはその過去の負の経験から売られているのかどうか？　７月は１３日の５３０Ｋを頂点にして高値を切り下げてきておりました。今回は切り上げていっております。開示資料を今朝読んだ限りでは前回の見通し以下にはなることはないと思われますが、こればかりは当事者でないので何とも分かりません。なにしろこの決算のことを知らずに昨日４７９Ｋで２Ｋほど損切りしていた銘柄です。なんとか取り返したいのですが、本来はこのような微妙な段階での売買は控えるのが筋なのでしょうね。

この会社のファブレスメーカーとしての特長は、特定顧客用のＬＳＩはほとんどなく、特定業種（パチンコ他）用のグラフィックスとサウンドのＬＳＩに絞っていることです。その延長線で車載用やＰＯＳ端末などへの業種の幅を拡げていっております。ここに筆者はやはり惹かれてしまいます。４３４０シンプレックステクノロジーが、シンプレクスライブラリーと称して、ソフト開発の部品の共通化を行い著作権も自社で有するというビジネスモデルに実はよく似た戦略ですね。弱点は営業力が弱いということでしょうか。緑屋電機他４社の販売代理店に卸しているようなのです。本来は直に技術者がお客と膝をつき合わせてニーズを汲み取る方が良いように思われます。

というわけで、引けまでのこの銘柄の動向と明日の結果にご注目を。