先日、某大学に臨時講師として出向きましたが、その時の学生のレポートを読んでの感想と評点を書き記していたため、今日はこんなに遅くなってしまいました。レポートを読む限り、総じて、今の若者は捨てたものではありません。うまく導けば将来必ず役に立つ人間になりますね。
講義で訴えたことの中では、「価値の提供」という部分に学生達はよく反応してくれたようです。そこで、株式のトレードを行っている者が世に提供している価値とは、一体何だろうか、ということを改めて考えてみました。
きれい事では、株というのは投資を通じて企業を応援していることとなる、等と物の本には書かれていたりしますが、実は、そこに参加している、特に超短期(1週間以内の売買)のトレーダーにとっては、ちょっと違うのではないかという気がします。本音は、単に手っ取り早く利益を得たいだけですね。それでは一体、株のトレーダーはどのような「価値」を世の中に提供していることになるのか?というのが筆者の疑問です。
うまい回答が見つかりませんが、強いて考えると、上場している企業の価値の見定めにチョイと参加することに貢献している、なんてことになるかも知れません。これもちょっときれい事ですが。しかし、株で損をこいている方もいらっしゃる訳です。こうした方々は、とてもそういう気持ちにはなれないでしょう。
つまり当然のことですが、株では負ける人がいるから勝つ人もいる訳です。そこでポイントとなるのは、うまく立ち回った者が勝つことは、これは絶対に全員が不快に思う嫌なことなのですね。特に損をこいた人間からすると、誰かがインサイダーとしてうまく立ち回ったため、自分が結果的に損をしたということは、絶対に許されるべき事ではありません。
とすると、我々超短期の市場参加者といえども、いわゆる市場の透明性の向上に関しては、一枚噛んでいるのではないでしょうか? 自分のお金をかけて日々真剣勝負をしている人間がいるからこそ、企業の経営者も何とか我々の支持(株を買ってもらうこと)を得るため、事業に邁進し、決して投資家(また投機家)に対しては、変なことはできないという誘因を与えているのではないかと思います。
この点で、ホリエモンは決定的な間違いを犯してしまいました。
筆者がこのブログを書いているのも、もちろん自分の投資に関するスキルの向上というのが第一義の目的ですが、それ以外に、それぞれの銘柄の、それこそ雑感を世に発信することで、市場の期待というもののごく一部を、その会社の経営者層に訴えることにもあります。そして、これから株式市場に参加をしようとしている、あるいはしたばかりの特に中高年の方々に、少しでも、株式市場の「暗部」についても理解をして頂き、決して市場の「犠牲者」にならないよう、楽しくトレードして頂くことも目的としております。こうして、少しでも何らかの株式トレードについての「価値」を提供するため、日々ブログを書き続けております。
幸い、日を追うに連れ着実に読者の方が増えております。この増えることが筆者に書き続ける活力を与えてくれております。特に不快なメールや書き込みもなく、読者が増え続けるということは、筆者の本意とするところでもあります。
これからもよろしくお願いします。
講義で訴えたことの中では、「価値の提供」という部分に学生達はよく反応してくれたようです。そこで、株式のトレードを行っている者が世に提供している価値とは、一体何だろうか、ということを改めて考えてみました。
きれい事では、株というのは投資を通じて企業を応援していることとなる、等と物の本には書かれていたりしますが、実は、そこに参加している、特に超短期(1週間以内の売買)のトレーダーにとっては、ちょっと違うのではないかという気がします。本音は、単に手っ取り早く利益を得たいだけですね。それでは一体、株のトレーダーはどのような「価値」を世の中に提供していることになるのか?というのが筆者の疑問です。
うまい回答が見つかりませんが、強いて考えると、上場している企業の価値の見定めにチョイと参加することに貢献している、なんてことになるかも知れません。これもちょっときれい事ですが。しかし、株で損をこいている方もいらっしゃる訳です。こうした方々は、とてもそういう気持ちにはなれないでしょう。
つまり当然のことですが、株では負ける人がいるから勝つ人もいる訳です。そこでポイントとなるのは、うまく立ち回った者が勝つことは、これは絶対に全員が不快に思う嫌なことなのですね。特に損をこいた人間からすると、誰かがインサイダーとしてうまく立ち回ったため、自分が結果的に損をしたということは、絶対に許されるべき事ではありません。
とすると、我々超短期の市場参加者といえども、いわゆる市場の透明性の向上に関しては、一枚噛んでいるのではないでしょうか? 自分のお金をかけて日々真剣勝負をしている人間がいるからこそ、企業の経営者も何とか我々の支持(株を買ってもらうこと)を得るため、事業に邁進し、決して投資家(また投機家)に対しては、変なことはできないという誘因を与えているのではないかと思います。
この点で、ホリエモンは決定的な間違いを犯してしまいました。
筆者がこのブログを書いているのも、もちろん自分の投資に関するスキルの向上というのが第一義の目的ですが、それ以外に、それぞれの銘柄の、それこそ雑感を世に発信することで、市場の期待というもののごく一部を、その会社の経営者層に訴えることにもあります。そして、これから株式市場に参加をしようとしている、あるいはしたばかりの特に中高年の方々に、少しでも、株式市場の「暗部」についても理解をして頂き、決して市場の「犠牲者」にならないよう、楽しくトレードして頂くことも目的としております。こうして、少しでも何らかの株式トレードについての「価値」を提供するため、日々ブログを書き続けております。
幸い、日を追うに連れ着実に読者の方が増えております。この増えることが筆者に書き続ける活力を与えてくれております。特に不快なメールや書き込みもなく、読者が増え続けるということは、筆者の本意とするところでもあります。
これからもよろしくお願いします。