株に出会う

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手出し出来ずに旅に出る

2008-02-06 11:18:46 | 株に出会う
NYダウが300ドル以上も下げた、その翌日はそれなりのリバウンド狙いができるものですが、今日のリバウンドの幅は何と小さかったことか。寄り値からはたったの40円です。

こうなると、俄然13210円を巡る攻防に焦点が当たってしまいます。

前場の後半からは13300円もキープ出来ないと見るや、その防御ラインへ向けて、まっしぐらです。何とオーバーランして13160円まで突入しております。そこは滑走路ではもはやありません。草ぼうぼうの荒地です。先物のOSCは10%の低下して、それでもまだ46%もあります。

元気なのは上場直後で、「相変異」を起こしている、3620デジタルハーツだけです。あっ、それから例のイタリア娘のセプティーニも、さすが辺境地育ちの外人だけあって、世の喧噪からは距離を置いております。

この「相変異」というのは、バッタの大量発生の際に用いられる生物用語です。要するに普段は草むらで大人しく過ごしているバッタは、飛行距離といってもほんの数メートルしかありません。体の色も緑色で筆者も子どもの頃よく掴まえて遊んだものです。それが、たまたま久しく絶えていた新規IPO銘柄が出てきた時などに、急に売買が盛り上がって、いわば株の人口密度が急激に高まると、バッタは何と体が小さくなり(値動きが軽量級になる)、色も緑から茶色に変身し(我を忘れる)、そして羽根まで長くなります。(信用取引でレバレッジを効かせる)、するとこれは長距離飛行(値動きが狂乱状態となる)ができるようになるのですね。ましてや、3620デジタルハーツは、「ハーツ」というありがたい名称まで頂いての上場です。バッタどものハーツが熱くなるのも、これはやむを得ないでしょう。

草原地帯に大量発生したバッタは、あちこち移動しながらありとあらゆる生き物を食べ尽くすまで収まらないのが常です。そこにうっかりとシャシャリでると、思わぬ餌食となるのが必定です。

この現象は、個体同士の密度が高まると、その接触刺激(売買の激しい交錯)や、体表やら糞やらに含まれている集合フェロモンの刺激(ベンチャーキャピタルやら、ストックオプションやらの意表をつく動き)で、体内の幼若ホルモンの分泌の変化(普段冷静な人でも乱暴な運転をするような変化)で起こされるようです。

まあ、旅に発つに先立ち言いたいことは、この「相変異」が、この株式市場において、今現在起こってしまっているということです。金融資本主義のいわば一種の副作用かと思います。

対策は特にありませんが、連中の集合フェロモンに毒されないよう、普段の生活から正す以外にはなさそうです。つまり自らが変異して、むやみに羽根を伸ばしたり、髪の色を茶色に変えるなど変なトリックを使わないことです。筆者のように旅に出て、この集合ホルモンから距離を置くのも一案です。

それでは、皆さん、呉々もこれからも大量に噴霧されるであろう集合フェロモンの脅威には気を付けて下さい。また、2月14日頃にお会いしましょう。
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