株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(2.20.08)

2008-02-19 22:14:49 | 明日のモニタリング銘柄
明日2月20日のモニタリング銘柄です。

1.6779日本電波工業
 2月13日を底に切り返し気配濃厚。今日もほぼ高値引け。3500円越えで買いが入ったのでしょう。明日はこの3500円前後からの反転に乗る手。

2.3774インターネットイニシアティブ
 出来高が少なく、この銘柄を見ていても多分昼寝に陥るでしょう。しかし、動く時はそれなりの胎動がありそうです。再度の400K奪還がなるのかどうか、ちょうど386Kという10日間の高値平均に位置しております。ここを抜けるのを皆さん固唾を飲んで待っているのか?

3.4502武田薬品
 悪い時でも6000円だけは割らなかったこの株。明日は正念場です。OSCも6%落として再度39%に入りました。6120円を起点とする乖離幅が拡がらないと、反発体勢には入らないものと思われます。明日6000円を切れば、乖離幅条件は仕切直しとなります。すると5900円程度を目途に反発するのを待つこととなります。要は明日の地合が悪ければ、数日間の下落の見定めが必要ということとなりますが、他の銘柄よりもこの間落ち方が激しかっただけに、回復も早いかと思うためにとりあげております。我ながら、随分と歯切れが悪い言い方ですね。

4.6666リバーエレテック
 何処までも人気がでない株ですが、OSCを27%から30%に上げての+3円は一見遜色ないテクニカル条件を満たしておりますが、別の角度から見ると、それだけ活気がないとも言えます。しかし、リバーといい、エレテックといい、実に歯切れの良い社名ですね。MMというのも意外と地味銘柄に多く異彩を放ってはおります。結局、明日はどうなのよ、と言われてもこの出来高ではねぇ~。

5.6728アルバック
 中間期は大幅利益減ながらも、来期は22.7%の利益増というのは、昨年6月期についても言われたことです。この株、それにも拘わらず再度上げにかかった「前科」があります。今日は更に押されてOSCは久々の39%まで下落。4000円割れあたりからは前回と同じような糞力を発揮するのかどうか?

6.4340シンプレクス・テクノロジー
 気が付けば5万円を越えており、昨年12月の水準を回復しております。これだけ業績のブレが少ない会社も希有でしょうね。OSCも+4%の52%まで急伸。しかし、1月28日には73%まで付けた株です。明日、押されるようなことがあっても、そこからの押し目買いが入るかと思います。

以上です。

この時間、ゴールドが920ドルを上回ってきております。1328金連動投信などというのも今の膠着状態から抜け出すのかも知れません。OSCが39%になったのは、1月22日以来です。折しも、昨日はラリー・ウィリアムズのご託宣で、金の調整完了日でした。 
 
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市場概況(2.19.08)

2008-02-19 16:04:09 | 市場概況
2月19日(火曜日)の市場概況です。

・日経先物:OSC55%(+9%)前場は63%まで伸ばす。
・日経平均:OSC54%(-4%)
・TOPIX:OSC51%(-4%)
・マザーズ指数:OSC60%(+1%)
・ヘラクレス指数:OSC63%(-3%)
・国債先物:前日比1銭安、OSC47%(+2%)
・日経先物イーブニングセッション:13660円(大証終値比-100円)19時現在
・NYダウ:12337ドル(-11ドル)OSC51%(-5%)更新
・シカゴCME日経先物:13720円(大証比-40円)更新
・ドル円:107.74円(52銭円高)OSC61%(+2%)更新

新興市場が上値が重い他は、今日は先物がそれなりに伸びているため、主力市場は一見堅調に見えますが、OSCは先物以外は下落に向かっております。

国債先物はほぼ変わらずの値段ですが、OSCはさらに上げております。明日の債券買いを窺わせる位置取り。

その上、円高が急速に後場の終わりにかけて進行。まだ、106.8円割れにはほど遠い円安ですが、何かのイベントをきっかけにあと1円ほどの円高があれば到達。

今日の欧州とNY市場の影響を強く受ける位置取りです。雰囲気としては下落基調、但しNYがOSCコンバージェンスから思わぬ上げを演じれば、14000円の奪還も明日以降に見込めるという、ちょうど分岐点に位置しております。

では、ついでに恒例のOSC4層分析ので今日の結果を見てみます。

注:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日(-277円)①133件②19件 ③9件  ④43件
1月15日(-138円)①155件②11件 ③8件  ④30件
1月16日(-468円)①97件 ②58件 ③21件 ④28件
1月17日(+279円)①5件  ②12件 ③171件④16件
1月18日(+78円) ①4件  ②15件 ③154件④31件
1月21日(-535円)①26件 ②4件 ③6件  ④167件
1月22日(-753円)①179件②17件 ③5件  ④2件
1月23日(+256円)①12件 ②10件 ③143件④37件
1月24日(+264円)①5件  ②17件 ③169件④12件
1月25日(+536円)①5件  ②6件 ③181件④12件
1月28日(-541円)①114件②4件 ③7件  ④76件
1月29日(+391円)①17件 ②1件 ③48件 ④134件
1月30日(-133円)①46件 ②45件③63件 ④45件
1月31日(+247円)①8件  ②49件③135件④7件
2月1日 (-95円) ①31件 ②28件③66件 ④74件
2月4日 (+363円)①30件 ②5件 ③118件④60件
2月5日 (-114円)①61件 ②17件③41件 ④84件
2月6日 (-646円)①117件②36件③23件 ④26件
2月7日 (+108円)①65件 ②10件③43件 ④85件
2月8日 (-190円)①80件 ②37件③37件 ④50件
2月12日(+5円)  ①104件②7件 ③48件 ④44件
2月13日(+46円) ①38件 ②18件③79件 ④65件
2月14日(+558円)①8件  ②1件 ③136件④57件
2月15日(-4円)  ①14件 ②26件③128件④34件
2月18日(+13円) ①12件 ②33件③114件④43件
2月19日(+123円)①40件 ②17件③65件 ④80件

明らかに②が減って、④のペンディングポジション(上にも下にも行きやすい位置)が増えております。①も増加しておりいち早く脱落している銘柄が出ていることを窺わせます。明日は、NY次第で④→①へのシフト、③→④へのシフトが起こるのか、②または④から③への出戻りが起きるのか、2つに1つかと思いますが、前者の公算が大と、テクニカルには出ております。

こうした不安定な相場概況を踏まえての明日のモニタリング銘柄は別稿にて。
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先物が追いかけつじつまを合わせる

2008-02-19 11:29:50 | 株に出会う
今日の先物の寄り付きの13800円始まりは、これは仕掛けだったのでしょう。いくらノーザンロックが国有化されたせいでヨーロッパ市場が強かったからと言って、日本市場までその国有化の恩恵を受ける訳でもあるまいし、何もここまで上げる理由はありません。

昨日日経平均のOSCが前場で63%まで「高騰」し、これはピークを打つサインと書きましたが、今日の寄り付きでは、これとつじつまを合わせる形で、先物が58%まで付けました。2月4日の57%を一応抜いて、どなたかへの義理は果たせたようです。昨日の高値を再度チャレンジする力もなく、後はだらだらと落としながら、2度ほど13700円割れです。

これを日経平均の日足で見てみると、よりハッキリします。13889円という2月4日の高値には届きませんでした。

今回の金融問題は、当面の不安要素の底が見えたかの論調が段々と出てきておりますが、それはサブプライムの問題の本質がやっとこさ市場に理解されて、それが織り込まれたことに過ぎません。モノライン問題までやっと認知されてきたところです。

しかし、事の本質は、ドイツ証券だかのエグゼクティブが先日の日経でいみじくも語っておりましたが、サブプライム問題はほんの事の一旦に過ぎないことにあるようです。

どういうことかというと、証券化に象徴される手法で簿外資産を持ちながら、利益を追求してきたその現代の金融資本主義の綻びがまずサブプライム問題で現れたということです。

それが、住宅に絡む証券化で露骨に出てきている訳ですが、住宅の場合は担保にとってありますので、競売なりすればそれなりの資金は回収可能です。(住宅価格の25%ほどのバブル部分が剥離すれば、それなりに金融機関の資本の毀損はありますが。)しかし、クレジットカードのローンの証券化は、これは回収不能です。住宅価格の下落により、ホームエクィティローンが効かなくなり、困ったアメリカの消費者はやむを得ず、高利のクレジットカードローンに走ったり、生命保険を担保のローンに走ったり、年金資産の引き出しに走ったりしております。

これら個人を対象としたクレジットカード債券などの証券化商品は、返済不能になれば回収の見込みはありません。

今回のサブプライムローン問題から派生する問題は、何もモノライン危機で終わる訳はなく、本丸はここにあります。アメリカのGDPの7割を占める個人消費が、じわりじわりと弱体化しております。何しろ、これまで麻薬(可処分所得の133%の借金比率、あるいは、年収700万円の標準的アメリカ人家族が1900万円の借金を抱えてしまっていることを意味します。)を打ちすぎた体です。その麻薬が切れる時の断末魔はこれから到来します。これがドイツ証券のエグゼクティブがいみじくも語った「事の本質」でしょう。注意深く読めば、新聞ネタにもそれなりのヒントが隠されているものですね。

さて、そうした深層に横たわる問題はまだマーケットには織り込まれておりません。これから徐々に認識される話です。よってそのインパクトにより、これ以上、株式市場が値を戻すことはないと思われます。各種の統計指標がそのことを示唆しつつあります。

まあ、短期では色々な出来事が錯綜し、市場は一時的には復活したかに見えるものでしょう。しかしながら、今の円安がおそらくゴールデンウィークにかけて一度円高に振れる時までには、もう1回、ラリーウィリアムズの08年相場予測で言われている、14%の変化率に到達する局面が来るのかも知れません。

前場はそういう訳で売買無し。大きなリバウンドがある訳ではなし、一旦様子見です。

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