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市場概況(2.14.08)

2008-02-14 22:00:24 | 市場概況
今日の昼過ぎにハノイから帰国しました。

ハノイはここのところ3週間ほど学校が臨時休業です。最低気温が10度を下回っているためです。何故休みなのか日本人には不可解なことと思います。ガイドによると、風邪で病院が満杯のためだそうです。よく分からない理由ですね。

7日に到着したホーチミン(旧サイゴン)は、日本でいうと梅雨明け早々の薄曇り(排ガスが多くすっきりと晴れないのでしょう。)の中で、大陽が照りつける蒸し暑い日のようでした。気温は33度くらいでした。カンボジアも同じ。

夏から冬へと、同じ国の中での移動とはいえ、気候が急変するのは、これも日本と同じです。帰りの飛行機が1時間遅れ、ボーディング開始が日本時間で午前3時頃になってしまい、その後うとうとするも朝方に朝食に起こされ、その後、オセアニアの我が家までの3時間を超えるドライブで頭が更にぼけ、今は一切の思考能力が停止しております。

その上今日は、日経平均が558円高という馬鹿上げのGDP祭りの最中と相成っております。そこで簡単ですが、市場概況だけを「浦島太郎気分」でまとめてみます。

2月14日の市場概況です。

・日経先物:OSC51%(+8%)
・日経平均:OSC47%(+4%)
・TOPIX:OSC47%(+4%)
・マザーズ指数:OSC39%(+5%)
・ヘラクレス指数:OSC45%(+5%)
・国債先物:前日比49銭安、OSC38%(-1%)
・日経先物イーブニングセッション:13610円(大証終値比-20円)
・シカゴCME:13450円(大証比-180円)Updated
・NYダウ:12376.98ドル、OSC52%(+4%)Updated
・ドル円:107.97円(37銭円高)OSC64%(+2%)Updated

NYダウは13日終了時点で、OSCは+6%の48%と切り返しております。それを今日の日経が追いかけた感じです。ダウは1月31日にOSCを64%まで付けてから、12日の42%までの調整での切り返し。このままOSCを30%台へと落とすことなく反発するのかどうかですが、チョイと戻しすぎの感があります。少し揉み合っての下落調整に入る公算が大かと思います。

もう1つドル円が今のところ108円台に乗せておりますが、13日段階で既にOSCは62%に達しております。年末の12月26日に76%をつけて以来の高い数字です。これも、再度70%に乗せる方向にはありません。一旦反落(円高へと)する可能性が高まっております。

ところで、その12月26日の76%の翌日に付けた114.64円という円安について、当時のブログで不可解と記しましたが、理由が今頃になってやっと分かりました。

それは、12月12,13日に北京で開催された第3回米中戦略経済対話での合意事項の中に、中国側が最も恐れていた「人民元の切り上げ」の具体的な成果が盛り込まれなかったことが伏線としてあったようです。

そのことで、協議終了直後からドル高が進行しております。そういえば、12月14日には前日比1.1円も円安に振れております。もちろん、12月13日にFRBをはじめとする欧米に中央銀行5行が、金融引き締め緩和のため協調行動を採る旨発表したこともありますが、人民元を巡るアメリカと中国の綱引きが最も円安に影響したようです。

今回の円安局面がどういった国際政治力学で導かれているのか、浦島太郎の筆者にはさっぱり分かりません。追々と世の中の動きについて確認しながら探っていきたいと思います。

今回の旅行で2冊ほどの本を読みましたが、そのうちの1つが、上記の米中戦略経済対話のことを採りあげている「2008年 世界と日本経済の潮目」(原田武夫著)です。2008年の世界経済を読む上での必読書だと思いました。何しろ、スタッフ総動員で毎日確か200紙を越える世界のメディア情報を読み解いているようです。ドイツ語版のフィナンシャルタイムズなどからキーメッセージを拾い上げている、その情報収集力がないとこのような分析も不可能だろうと思わせる本です。

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