「久しぶりに顔が見たい！」、でも思いは叶わず。

先週の日曜日の朝は、老人ホームの宿直明けでした。

朝　８時半頃　車椅子の８０歳前後のおばあさんがフロントまでみえて、「私の携帯を出して！」と言われましたので、担当の部長にその旨を告げました。
部長は、預かっていたその方の携帯をお渡しされました。

なかなか電話がつながらないようで、何度もかけていらっしゃいました。
５分ぐらい経ってやっと電話がつながったようです。
聞くとはなしに耳に入ったのは、
「久しぶりに顔を見たくなったので、今日そちらに帰りたいけど」と、おばあさんがお嫁さんか、娘さんに話されていました。
今日は都合が悪いと言われたようで、「それならしかたがないね！顔がみたいけど明日の夜にするわ」
「明日の夜、迎えにきて」と話されていました。
「メモがほしい」と言われましたのでお渡ししましたが、どこか寂しそうでした。
足はご不自由ですが、頭はしっかりした方とお見受けしました。

いったん施設に入ってしまうと、ご家族も予定があるので思うように帰れないようでした。
施設に入れば冷暖房は効いていますし、栄養を考えた食事も提供されるので長生きできるようですが、どうなんでしょうね？
家族の足手まといになるなら施設に入るのがベターかも知れないですが、どうも私は素直に入る気はしないです。（苦笑）
何百人待ちですので、施設に入れた方は幸運なんですが。






片恋（PV）／さだまさし