昨日の中日新聞の記事に下記の記事が掲載されました。
禁煙外来休止相次ぐ、補助薬に有害物質で供給停止 コロナ重症化心配だけど…
2021年12月28日 05時00分 (12月28日 05時00分更新)
治療費助成制度の利用者へ禁煙外来の状況を確認するよう呼び掛ける愛知県豊田市のホームページ
新型コロナウイルスに感染すると、重症化のリスクが高いとされる喫煙者。
長引く流行をきっかけに禁煙を考える人もいる中、国内の医療機関では今夏以降、禁煙外来の休止が相次いでいる。
治療を補助する飲み薬の海外出荷分から発がん性物質が検出され、国内でも供給が止まったためだ。「来年こそ」と決意している喫煙者にとっては、治療を受けにくい状況が続く。 (植木創太)
常時四、五人の患者を診ている名古屋市東区の「ココカラハートクリニック」は在庫が尽きた十月中旬から、禁煙外来を休止した。
今も「何とかならないか」という電話は多い。
伊藤義浩院長(45)は「思い立ったときに治療を始められず、申し訳ない」と話す。
入荷が見込めないのは、成功率が六~七割とされ、国内では二〇〇八年に承認されたバレニクリン(商品名・チャンピックス)。
製造販売する米製薬大手ファイザーが六月、日本以外への出荷分の一部から発がん性物質が検出されたとして出荷を停止した。
日本法人によると、供給再開は二二年後半以降にずれ込む。
インターネットには喫煙者の嘆きがあふれる。
埼玉県草加市の男性(31)は十二月中旬、自宅近くの医院で予約を断られた。
他の施設も「薬がない」と返答は同じ。
「新年を前に決心したのに」と肩を落とす。
日本禁煙学会の薬剤師、宮崎恭一理事(76)は「患者からの問い合わせは多い。
コロナ禍で需要も増す中、休止が目立つのは残念」と話す。
代替薬の貼り薬ニコチンパッチも需要が高まり、品薄が続いている。
本年度から治療費の補助を始めた愛知県豊田市では、申請者は当初見込みの三分の一以下の約四十人にとどまる。
市内三十弱の外来のほぼ全てが休止していた時期があったのが影響した。
たばこは、国内で年間約一万六千人が亡くなる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の主な要因だ。
新型コロナ感染時の重症化リスクも高い。
国の統計によると成人の喫煙者は約千七百万人。三十~六十代の男性では三割以上が習慣的に吸っている。
禁煙治療はニコチン依存症として〇六年から保険診療の対象となり、喫煙歴や本数などの適用条件は徐々に緩和されてきた。
禁煙学会によると、治療ができる施設は国内に一万七千カ所。
国の統計では、保険適用で禁煙治療を始める人はコロナ前、一カ月間で一万人前後に上る。
禁煙学会理事で、愛知医科大の谷口千枝准教授(45)は「禁煙は早いほど体への影響は少ない」と強調。
「市販のニコチンガムやパッチも一定の効果が望める」と励ます。
バレニクリン たばこによるニコチン依存症を治療する薬。
薬の成分が、依存性物質ニコチンの代わりに脳内の組織と結び付き、喫煙しても満足感を得られなくなる。
3カ月間の服用が基本で、費用は3割負担で約2万円。国内で使われる補助薬の中では、最も効果があるとされる。
>治療を補助する飲み薬の海外出荷分から発がん性物質が検出され、国内でも供給が止まったためだ。
私はタバコを吸うのをやめてから40年間経ちます。
一番禁煙に効果があるとされるバレニクリンに発がん性物質があったなんて信じられないで死す。
タバコを吸うと癌を防げると思って治療したのに、返って癌になってしまうなんて。😅
喫煙を止めようと決心されている方が多いようなので、22年後半以降なんて言わず早く解決して出荷してほしいです。
CONNIE FRANCIS ON TV: LIPSTICK ON YOUR COLLAR (1959)