中日新聞の読者投稿欄に「陽口(ひなたぐち)」というタイトルで、58歳の女性が投稿されていました。
「陽口(ひなたぐち)」という言葉を知ったのは、義母が亡くなる数ヶ月前、たまたま開いたツイッターからでした。
「陰口」の反対で、相手のいないところで、その人のことを褒めることを言います。
そして数ヶ月後、その言葉の意味を実感することになりました。
義母が亡くなった時、妹さんやお友だちが「いつもあなたに感謝しているって言ってたよ」
「嫁をあんなに褒める人は珍しい」と、次々に言ってくださったのです。
そういえば、ディサービスに行きたくなくて、朝から私と口喧嘩をして「行ってらっしゃい」と言っても、返事をしないで出かけたことがありました。
そんな時も、職員さんには「嫁がいいから、家が一番いい」と言ってくれていたそうです。
認知症が進んで、私は愚痴もこぼしていたのに、義母はずっと私のことを褒めてくれていたのですね。
やっぱりお母さんにはかなわないなぁ。
最後にまた、大切なことを教えてくれてありがとうね。
三十七年間、楽しかったね。
もう時間だね。
えっ?行きたくない?
ダメだよ、お迎えの人が待ってくれてるよ!
「行ってらっしゃい」
以上です。
「陽口(ひなたぐち)」という言葉があるんですね。
「陰口」は知っていますが。
人間、褒められるのはうれしいですが、本人ではなく、妹さんやお友達から褒められたら、さらにうれしいですよね。
真実味がますから。
私もこのおばあちゃんを見習って、本人がいないところで誉めたいと思います。
周り回って、本人の耳に入ればいいですが。
仲間たち