団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

レンタル友だち

2016-06-23 05:36:49 | 日記
先日の中日新聞の話題の発掘・ニュースの追跡というコーナーで
「友だちもレンタル?」という記事が掲載されていました。

 一風変わった人材派遣業が注目されている。
時間単位で友人を演じる「レンタル友だち」の派遣だ。
顧客は買い物やディナー、合コンなどの仲間が欲しい老若男女。
必ずしも友人がいないわけではないが、その友人に気を使って疲れるよりも、
お金で割り切る方がましと依頼するのだそうだ。
一体、どんなサービスなのか。

 「依頼にはいくつかパターンがある。その一つが、何かを一緒に楽しみたいと思っている人」と、
レンタル友だちを派遣する便利屋「サポートワン」(東京・赤坂)の古川めぐみ代表は語る。

 女性と付き合った経験のない若い男性が「洋服を選んでくれる女性を」、
ワイン好きな中年男性が「ディナーを一緒に食べてくれる女性を」といった具合だ。
友人というより「恋人」という感じに近いが、男女を問わず、類似の依頼があるのだという。

 そんな依頼を受けて派遣されるスタッフは、十九歳から七十代までの男女約四十人。
人気のタイプは「男性には、アイドルのAKB48のような親しみやすいタイプの女性。
女性には徹底したイケメン男性」という。

 「ウソのつじつま合わせ」が目的という依頼もある。
彼氏がいる女性が、内緒で合コンに参加したことがばれて、恋人に
「友だちのお願いで行った」と言い訳。
レンタル友だちに謝ってもらい、丸く収めたそうだ。
「合コンの参加者にキャンセルが出た。数合わせにお願い」といった緊急の仕事もある。

 料金は決して安くない。
基本料金で最初の一時間が五千円。
それから一時間ごとに三千円。交通費は別。
それでも一日に三、四件の依頼があるという。
もちろん、身体的接触は禁止で、性的サービスなどはない。
スタッフも顧客と個人的に連絡を取り合うことは禁じられている。
 指名が繰り返されるスタッフも少なくない。
コミュニケーション能力が高く、聞き上手な人に固定客が付くのだそうだ。

 古川代表は、かって美容院関係の仕事をしていた。
顧客と親しくなると悩みを打ち明けられたり、飲みに誘われたりした。
そこで、友だちレンタル事業を思い付き、四年前に起業した。
 「『友だちはお金では買えない』といわれるけど、必要な人はいる。
昔は、親戚や隣近所にレンタル友だちやレンタル恋人のような存在がいたようだが、
核家族や少子化で人間関係が希薄化した。それを埋めるサービスだと思う」

 この現象、どう読み解けばよいのか。
中央大の山田昌弘教授(家族社会学)は「最近の若者は損得勘定に敏感。
何かを頼むと、何かを頼まれたときに断りにくい。
それならお金でと判断する。
需要をうまくつかんだビジネス」と話す。

 東京広告協会が二〇一二年に実施した「大学生の意識調査」によると、
「授業時だけの友だち」「テスト時だけの友だち」がいると答えた学生が、
それぞれ約六割、約四割いた。
 「親友がいる」と約九割が答えながら、七割以上は最近口論の経験がない。
同協会は、彼らにとっては損得が友だちの基準であり、友だちとは一定の
距離感を保っていると分析した。
 山田教授は「実際には、若い人は人間関係に疲れている」と言う。
会員制交流サイト(SNS)の発達などで表面的な知人、友人の数こそ増えたが、
「何かあるとすぐに情報が拡散するので直接、人と会うのは面倒。
だから、レンタル友だちが注目される。
良い悪いではなく、そういう時代だ」と解釈した。


  以上です。

 この記事は若者がレンタル友だちを利用する理由を分析されていますが、
以前テレビで年金暮らしの一人ぼっちのお年寄りが月に一回程度、若い女性二人を
レンタルされて自宅で食事をしているシーンを見たことがあります。
お金で孤独を癒されていました。
この仕事の需要は若者だけでなく、老人にもあるように思います。

 この記事で面白いと思ったのは、派遣されるスタッフさんに70代の方もいると
書かれていたところです。70代の人への依頼に興味を持ちました。
 私も一人ぼっちになってしまったら、レンタル友だちを依頼するかもしれません。(笑)







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コメント (16)
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