ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

1/29(日)「ベリーダンスと音楽の夜 vol.3」

2006-01-05 03:44:25 | 音楽

1月29日(日)に私が主催するバンド「アラディーン」が、おなじみ高円寺のイラニアン・レストラン「ボルボル」にてライブを行います。

今回はメンバーが増えて、ダラブッカ、ウード(2)、バイオリン(2)、フルート、アコーディオンという、まさに小オーケストラ編成という井出達+3人の美女ダンサーという超豪華ライブになる予定。

曲も、この正月三箇日を費やして、選曲しました。

前回の11月26日と12月23日では、17~19世紀のオスマン・トルコ時代に書かれたオリエンタル音楽(1805年までエジプトはオスマン朝の支配下)を中心に演奏しましたが、今回の演目には12~15世紀に書かれたマグレブの音楽や、リビア、シリアの音楽を数曲とりいれてみようと思います。

選曲元は、「カラムス」という、スペインに残っている12~15世紀のアラブ音楽の曲を中心に演奏する音楽アンサンブル・バンドの「アル・アンダルースの素晴らしさ」(マーキュリーのM・Aレコーディングス、録音は1994年)から。

実は、このCDを8年前に買っていて、「いいなぁこの音楽。いつかこういうのをやれたらなぁ。」なんて思って、良く聞いていました。

買った当初は、普通の歌物のバンドをやっていた頃で、民族音楽に傾倒し始めた頃。

解説文も何もかもチンプンカンプンだったので、単なるBGMだったわけです。

しかし、運命とは面白いもので、久々に取り出してじっくり聞いてみると、「あぁこのリビアの伝承曲はマカーム・クルドだ」とか、色々と分かる事があり、演奏も出来るようになったというわけです。

もう、このCDは発売元では絶版になっているみたいですが・・。

この12~15世紀に出来た曲というのはシンプルでいて、名曲ぞろい。

実際、エジプトで苦労して手に入れ、日本に持って帰った楽譜の曲は、ほとんどが難曲で複雑。(メンバーの皆さん、そういう経緯がありますから勝手に許可なく他で演奏しないでくださいね。)

もうちょっと分かりやすくてリラックスしてやれる曲はないかなぁ、なんて探していたので、絶好のタイミングでした。

また、年末に、近くのCD屋で売り尽くしセールをやっていたのですが、運良く、クラシック物のCDが一枚200円で売っており、その中に、ちょうど15世紀以降のスペインの宮廷音楽物などがあり、それらを買って、カラムスのCDと聞き比べて、ちょっとした「生の音楽史」を体験したりしました。

というわけで「アラディーン」のライブ、お楽しみに!

1月29日(日)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.3」
@高円寺 BOLBOL
Open/19:00~
Show/20:00~ 2stage
Charge/2500yen with1drink

ベリーダンス /大藤キキ、Noel、FUMIKO

テディ熊谷/フルート
ミン・ケンキ/ヴァイオリン
及川景子/ヴァイオリン
今井龍一/ウード
松尾賢/ウード
檜山学/アコーディオン
空中紳士/ダラブッカ

※お問い合せ・ご予約は BolBol 03-3223-3277

コメント (1)
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