ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

1つの芸術が発展するには

2006-12-20 23:00:35 | 音楽

タンゴの帝王と呼ばれる「マリアーノ・モーレス」は、「世界に通用するタンゴに」と、大胆な革新的改革をしていった。

つまり、大編成の楽団を作り、歌、踊り、演奏の三位一体の華やかなステージをを創造し、大衆に受け入れられていった。

が、その舞台に嫉妬した人々が「タンゴらしさが失われている」などと中傷の声を上げた。

もともとタンゴは民衆の喜びや悲しみを歌うもの。

この「タンゴの魂」を燃やし、マリアーノ・モーレスは果敢に創造に挑戦し、世界が認めるタンゴの帝王となった。

社会は変転し続けるもの。

伝統に固執すれば取り残され、

新奇を追い求めれば流される。

そういった中で一つの芸術が命脈をたもち、発展し続けるには、

断じて変えてはならない「魂」を燃やし、

惰性を打ち破る「挑戦」が必要。

・・・という記事を読んで「全くその通りだな」と思ったので日記に記しておくことにしました。

アラディーンは、まさにその渦中の渦の中心、台風の目。

歌と音楽と踊りは、同じ血の通った家族のようなもの。

どちらが従で、どちらが属なんて、下らない話。

さぁ、どこまで進むか、ロマ風オリエンタル舞踊団よ!!


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