昨日の9月22日の北トピアつつじホールでの木村カスミさんの公演を無事に終えました!
最終的には、カスミさんにも満足してもらえたようで、バンマスを担当した者としては、ホッと胸を撫で下ろしています。
この話をもらったときには、すでにバンドのメンバーが決定していて、バンマスをお願いされたことから、色々と大変な思いをしながら昨日の公演を無事に勤めさせていただきました。
以前から主張してきた事なのですが、違うメンバーが集まって音を作る場合、オリエンタル音楽が一体何なのか、という事を理解していないミュージシャンが入るだけで、音を作り上げる事に必要以上の努力が必要になってきます。
オリエンタル音楽に関しては、微分音程、つまりマカームの知識がないと正しい音程が出せない上、更に、オリエンタル音楽の美意識については、触れて慣れ親しまない限り、どんなに上手な奏者でも「それらしく」演奏できません。
とはいえ、旋律を奏でる側から言えば、元々器用な日本人の演奏家は、努力すれば、かなりそれらしくはなりますが、
絶対的に、向こうに行かなければ、その本当の美学が学べないものにアラブ・パーカッション群、「ダフ」「レク」そして、「ダラブッカ」の音と、各リズム(イーカー)のノリがあります。
今回は、その点で宮城さんと、立岩順三氏は、嫌と言うほど、彼らの叩く音は、アラブやエジプトのそれとは違う、という事を思い知らされたのだと思います。
私がここで述べる必要もありませんが、木村カスミさんは、エジプトで20人編成の自分のオーケストラを持っているという事で、向こうのダラブッカ奏者の音で踊っている分、音質にはかなりうるさく、立岩さんや、宮城さんが叩くダラブッカ、ドホンラの音にかなり注文を付けていましたが、
私も「そうそう、それってその音じゃないんだよね」って頷いて色々アドバイスをしていました。
その点、ペタシ君が叩いたダフの音を聞いて、一瞬止まったカスミさんが、「あ、その音好きかも」と、何かインスピレーションが沸いたらしい顔をしたのはエピソードとしては傑作でした。
アラディーンというオーケストラは、私とペタシ君が、エジプトで過ごし、エジプト人のプロの奏者から学び、その生の音を聞き、更に、エジプト人気質というものも肌身で感じたという「モノ」を持っている上、
更に4年間、国内外のダンサーと競演してきた経験と、様々な曲を演奏してきたノウハウがあります。
今回の「アラビック祝祭バンド」と主催者側に命名されたバンドのメンバーは、
現、旧アラディーンの同窓メンバー&立岩さんであったため、勿論、作業は進めやすかったものの、色々と主張し合いながら音を作ることになり、いつも私がアラディーンで行っている作業とは違うステップを踏まなければならなかったので、色々ともどかしい思いをせざるを得ませんでしたし、
更に、8月29日の公演は、アクシデント続きでバンドの実力を発揮できなかったため、
結局、急遽、ベースの安藤君に頼んで9月の公演に参加してもらい、アラディーンのリズム隊フル参加という形になりました。
ともあれ、カスミさんの公演奏曲目は、現在のエジプトのエレクトリックな打ち込みの曲が多く(今回ベースがいて良かった)、普段アラディーンで演奏しないサイーディーなど、勉強になることがたくさんありました。
カスミさんは、踊りは勿論、リズムや文化的な背景にも詳しく、パフォーマンスもそれぞれこだわりがあり、
終演後「あんな風に、こう踊りたい!という主張があるダンサーはイイね。」と、久々に競演した檜山学と話していました。
カスミさん、リハーサル時でも、ひとつも手を抜くことなく踊っていて、本番持つのかな、などと余計な心配をしていましたが、
情熱的な彼女のパフォーマンスが、北トピアに集った観客全員の心を鷲掴みしたであろう事は、彼女のドラム・ソロが終わった時に、会場に響き渡った歓声が証明していました。
中東でプロとして国際的に活躍する木村カスミさんに、改めて敬意を表したいと思います。
最終的には、カスミさんにも満足してもらえたようで、バンマスを担当した者としては、ホッと胸を撫で下ろしています。
この話をもらったときには、すでにバンドのメンバーが決定していて、バンマスをお願いされたことから、色々と大変な思いをしながら昨日の公演を無事に勤めさせていただきました。
以前から主張してきた事なのですが、違うメンバーが集まって音を作る場合、オリエンタル音楽が一体何なのか、という事を理解していないミュージシャンが入るだけで、音を作り上げる事に必要以上の努力が必要になってきます。
オリエンタル音楽に関しては、微分音程、つまりマカームの知識がないと正しい音程が出せない上、更に、オリエンタル音楽の美意識については、触れて慣れ親しまない限り、どんなに上手な奏者でも「それらしく」演奏できません。
とはいえ、旋律を奏でる側から言えば、元々器用な日本人の演奏家は、努力すれば、かなりそれらしくはなりますが、
絶対的に、向こうに行かなければ、その本当の美学が学べないものにアラブ・パーカッション群、「ダフ」「レク」そして、「ダラブッカ」の音と、各リズム(イーカー)のノリがあります。
今回は、その点で宮城さんと、立岩順三氏は、嫌と言うほど、彼らの叩く音は、アラブやエジプトのそれとは違う、という事を思い知らされたのだと思います。
私がここで述べる必要もありませんが、木村カスミさんは、エジプトで20人編成の自分のオーケストラを持っているという事で、向こうのダラブッカ奏者の音で踊っている分、音質にはかなりうるさく、立岩さんや、宮城さんが叩くダラブッカ、ドホンラの音にかなり注文を付けていましたが、
私も「そうそう、それってその音じゃないんだよね」って頷いて色々アドバイスをしていました。
その点、ペタシ君が叩いたダフの音を聞いて、一瞬止まったカスミさんが、「あ、その音好きかも」と、何かインスピレーションが沸いたらしい顔をしたのはエピソードとしては傑作でした。
アラディーンというオーケストラは、私とペタシ君が、エジプトで過ごし、エジプト人のプロの奏者から学び、その生の音を聞き、更に、エジプト人気質というものも肌身で感じたという「モノ」を持っている上、
更に4年間、国内外のダンサーと競演してきた経験と、様々な曲を演奏してきたノウハウがあります。
今回の「アラビック祝祭バンド」と主催者側に命名されたバンドのメンバーは、
現、旧アラディーンの同窓メンバー&立岩さんであったため、勿論、作業は進めやすかったものの、色々と主張し合いながら音を作ることになり、いつも私がアラディーンで行っている作業とは違うステップを踏まなければならなかったので、色々ともどかしい思いをせざるを得ませんでしたし、
更に、8月29日の公演は、アクシデント続きでバンドの実力を発揮できなかったため、
結局、急遽、ベースの安藤君に頼んで9月の公演に参加してもらい、アラディーンのリズム隊フル参加という形になりました。
ともあれ、カスミさんの公演奏曲目は、現在のエジプトのエレクトリックな打ち込みの曲が多く(今回ベースがいて良かった)、普段アラディーンで演奏しないサイーディーなど、勉強になることがたくさんありました。
カスミさんは、踊りは勿論、リズムや文化的な背景にも詳しく、パフォーマンスもそれぞれこだわりがあり、
終演後「あんな風に、こう踊りたい!という主張があるダンサーはイイね。」と、久々に競演した檜山学と話していました。
カスミさん、リハーサル時でも、ひとつも手を抜くことなく踊っていて、本番持つのかな、などと余計な心配をしていましたが、
情熱的な彼女のパフォーマンスが、北トピアに集った観客全員の心を鷲掴みしたであろう事は、彼女のドラム・ソロが終わった時に、会場に響き渡った歓声が証明していました。
中東でプロとして国際的に活躍する木村カスミさんに、改めて敬意を表したいと思います。