ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

忙しくて書けなかった日記その3~Belly Dance Event Omseya 2010後記

2010-11-12 19:36:50 | 音楽
そして、最後の日記。

このメンバーが集るのって、最初で最後かも。

Makiさん主催のオムセイヤというイベントで結集した楽団。

去年、プライベート・レッスンも受け、更に大阪のショーの時に共演した世界的に活躍するダラブッカ奏者のスヘイル・カスパーを筆頭に、

ウードの今井ドラゴン龍一をバンマスに、ヴァイオリンの及川景子、レクの船原徹矢、ボタン式アコーディオンの檜山学、

そして、日本では奏者がほとんどいない、アラビア琴のカヌーンの海沼正利さん、そして、斜めに吹く葦笛、ナイの竹間ジュンさん。

最後にドホンラ、ダフの私。「ケンさんがウードでないのが不思議でした。」と見に来た子から言われましたが、スヘイルの方からの指名でした。

しかし、前日からのリハーサルでもそうでしたが、スヘイルのダラブッカは迫力があり、しかもトーンが綺麗です。

スヘイルよりも器用に叩く事ができる人は世界に大勢いるかもしれませんが、イーカー(リズム・パターン)に対する理解や、曲に対するデコレーションが非常に美しくて、一緒に演奏しながら聞き惚れていました。

ともあれ、今まで見よう見真似でドホンラを叩いていたわけですが、スヘイルから、いわゆる正しいイーカーの叩き方の指導を受けました。

う~ん、細かい事だけどやっぱり学んで良かったです。

面白かったのは、単純にサイーディーのヴァリエーションだと思っていたイーカーに名前がついていて、この辺は、彼が学んだシリアの学校の知識なのだろうな、なんて思いました。

やはり、アカデミックに学ぶ事が大事なのだとつくづく感じました。

さて、この楽団の出色は、やはり竹間さんのナイの音だったように思います。音色と表情が豊かで、まさに「アラブの音」、こちらにも、演奏しながら聞き惚れていました。

スヘイルは、今回集まったミュージシャンを本当に褒めていました。

特に、レクの船原徹矢は「君がウチの楽団のメンバーであったら・・・」と言われていました。

こうやって見ると、ミュージシャンはかなりレベルが高いわけですね。

今回、お越しになった方々は、本当にラッキーだったと思います~☆

忙しくて書けなかった日記その2~11・2、AMIRAT ALRAKKAS後記

2010-11-12 19:35:12 | 音楽
10月30日のショーを終えてからは、約1週間、ダラブッカ奏者になりました(笑)。

というのも、11月2日、11月7日と、久しぶりにダラブッカを人様の前で叩くという仕事だったからです。

去年から、ルナさん所のバルシュ・オリエンタル・ダンス・スクールと、Izumiさん所のイズミ・オリエンタル・ダンス・スクールの2つのスクールでダラブッカを教えているわけですが、

11月2日は、バルシュ千葉校の生徒さんと一緒に出演しました。

実際、千葉校の教え子達はまだ半年も経っていないワケですが、2部の生演奏の部で見事伴奏をしっかり勤めあげ、ライブも大成功でした。

皆、良くぞ!頑張った!

台風の日も自主練したという事で、本当に熱心に取り組んでくれました。

演奏の成功もさることながら、「ダラブッカを叩くようになって、ダフとかダラブッカや、リズムが聞き取れるようになりました。」と、皆口々に話してくれたのが更に嬉しいです。

ラクス・シャルキィ(オリエンタル・ダンス)の動きは、元になるイーカー(リズムのパターン)のアクセントの位置にシンクロしているのです。

特に、ラクス・シャルキィで使われるリズムは、シンコペーションが多様されています。

この事を意識するだけでも、振り付けとか、色々な事が理解できるのではないでしょうか?

私個人も、メロディを理解するのにイーカーの知識が、とても役に立っています。

ともあれ、千葉校のバルシュ楽隊の皆さん、今後ともよろしくです!

忙しくて書けなかった日記その1~ベリーダンスと音楽の夜 第五十四夜後記

2010-11-12 19:33:45 | 音楽
10月の後半2週間は、アラディーンの1stアルバムの完成に向けて朝から晩までずっと作業&チェックの日々で物凄くハードだった上、

11月2日、7日のショーに向けての準備もあり、日記を書く余裕すらなかったのですが、やっと落ち着いたのでライブ後記の日記を書きたいと思います。

まず、10月30日のあわや台風直撃か、という中、お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!

ライブの始まる少し前に東海道線等が止まってしまったりして、電車のダイヤが乱れまくっていた上、雨脚も強まったりと、結構散々な感じでしたが、

それでも40名近い方々にお越しいただきました。

本当にありがとうございました!

久々にアラディーンの演奏を見たという方々もお越し下さり、現在の編成の音を気に入った、等と嬉しい意見が聞けたり、

「あのサズの曲、今日やりますよね?」と、地方から見に来てくれるファンの方から聞かれたり。

今回はアラディーンの出音に興味がある、ということで見に来てくださった方々が半数を占めてくれていたのが何よりでした。

アラディーンの演奏は、確実に向上していると自負しています。

我々の演奏が格段にレベルが上がっているのですから、今後は共演するダンサーが、実際のバンドと共演する際にどうするのか、という意識の問題になってくるのだと思います。

そうでないと、CDで踊るのと同じという事になるワケで、

損得という事を優先すれば、人件費、機材費の掛かるバンドと一緒にショーをするなんて「ナンセンス」ですから。

ともあれ、今後の「ベリーダンスと音楽の夜」の経営方法を見直す良い夜でした。

来年あたり、アラディーン主催でバンドとのステージの作り方のWSみたいなのを企画しようかな、と思っています。