ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

明けましておめでとうございます!

2011-01-01 20:28:00 | 音楽
2011年が開幕しました!

日本海側は大雪で大変みたいですが、東京は晴れてました。

去年お世話になった方々、縁あって会った方々、お話した方々、全ての方々、

今年もよろしくお願いいたします!

毎年、新年には、様々な目標を定める訳ですが、今年も色々と達成したい目標を定めました。

去年の年末は、ずっと家に引きこもってひたすら練習してましたが、去年は中々そういった没頭できる時間が十分に無かったので貴重な時間でした。

去年の年末に常味さんのレッスンを受けたとき、ずっと悩んでいるリーシャの持ち方について相談した所、解決策のヒントが分かり、今までずっとリーシャの材質のせいではないか、と思っていたことが、持ち方とフォームの微妙な差だということが分かりました。

実は、その解決点は、気づいて見ると、常味さんが、ずっと私に説明し続けていた事だった訳ですが、つまり、それが自分の中で実体化するまで何年もかかりました。

要するに師匠が言わんとする内容を弟子が受け継ぐには、それに合った力量をつけたり、経験値をあげたり、更に反復練習するしかないんだと、改めて思いました。

しかし、悩んだな~。特に昨年の12月は。演奏中は絶えずヒヤヒヤでした。

悩んだ分、解決したときは本当に嬉しいものです。

ところで、いつもウード・レッスンの帰りに古本屋に立ち寄って、色々レアな本を買ったりするのが習慣化してきていて、

いままで、たくさん自分にとって重要な本を購入してきましたが、

そのウードレッスンの帰りに『マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』を見つけ、ちょっと立ち読みしたら止まらなくなってしまったので、1,2巻をまとめて購入して、その日、一気に読んでしまいました。

この本は本当に読み応えがあるので、新年早々読むには重い(笑)かもしれませんが、機会があったら、このブログを見ている方には読んでみてほしいな、と思いました。

コミックの形式なので読みやすいのですが、重いテーマをを扱った立派な文学作品です。

内容については色んな解釈が出来る本なのですが、シンプルなホロコーストの物語ではなく、父と子との物語でもあり、人間性や、人生の不条理と不可思議さの物語でもあり、

読み終えた後、複雑ですがズシンと来る感動が残りました。

生きている事だけでもありがたく、更に自分が選択した人生を(それが成功しようとしまいと)生きていける事自体が、どれ程幸せな事なのか、改めて実感しました。

今年は、更に瞬間を瞬間を無駄にしないで前進して行こうと思います!

本年も皆さん、よろしくです!

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