ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第五十九夜 後記

2011-03-28 16:36:32 | 音楽
110328hanken
先日の「ベリーダンスと音楽の夜 第五十九夜」満席御礼でした!
真にありがとうございました!

遠く地方からもお越し頂いた方々もいらっしゃったようで、本当に感謝、感謝です。

東北関東大震災&福島原発事故の影響で、首都圏も、交通機関の麻痺や、停電などで、軒並み多くのイベントがキャンセルされ、

更に原発事故の報道(確かに深刻ではあるが)により、外国人の帰国、脱出ラッシュもあり、本当に混乱した2週間でした。

私も主催する側として出演者の意見を聞き、会場側とも状況を聞いた結果、

やはり、こういう時だからこそ、しっかりとショーを行っていこうと決意いたしました。

お越し頂いた方々からは「最近は暗いニュースばかりだったし、本当に今日は楽しかった。」という意見が多く聞け、やはり、やって良かったなぁと感慨一入でした。

先日の日記に予告したとおり、CDも特別価格にて売り上げを全額寄付という事にいたしまして、イベントの売り上げの一部を合算して、わずかではありますが、6万円を、出演者を代表して、本日(2011・3・28)、日本赤十字社 東北関東大震災義援金として振り込ませて頂きました。

これもお越し頂いた方々、出演者&楽屋のスタッフの皆様のおかげです、本当にありがとうございます!

今後も売上金の一部を義援金として供出して行きたいと思っています。

さて、先日の日記にも書いたとおり、悪意あるメールが届いたり、全く持って「有事」になると心が狭くなる人達も出てくるんだなぁ、と痛感した次第ですが、

こういうイベント事って、本当に捉え方が難しいんですよね、確かに。

人は同じ物を見ても、その人の精神状態、思想、体験、境涯によって様々な捕らえ方をする物で、

心が小さくなってしまった人間は、とにかく何を見ても、聞いても、憎しみや怒りの根源となるわけで、

震災より怖いのは、そういった人々の狭い了見や心な訳ですが、

仏教では、そういった憎しみや怒りに満ちた心にがんじがらめになった人間(地獄、餓鬼、畜生、修羅界の四悪趣(しあくしゅ)の衆生という)は

「誰か他者の為に何かをする(菩薩行=ぼさつぎょう)」という事で、その小さな境涯から脱する事が出来ると説いています。

その他者の為という事について、物心両面の布施について言及しています。

あたたかい言葉を掛ける、励ましを送る、という事や、知恵を与える事も、命を継ぐ食べ物を送ったり、お金を送るという事も、全て相手の為になる事は「菩薩行」にあたります。

自他共に幸福になる事が本当に大事な事であって、

不完全な自分を、学んでいく事によって高い境涯に引き上げる努力をしながら、他者と同苦しつつ不断の前進をし続ける、菩薩の境涯でいたいですね。