ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ウードの指板改造

2011-11-07 04:04:46 | 音楽
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自分の7コースのウードも、師匠の常味さんから譲り受けて、はや3年が経過。

先日のブラウンブックの仕事の為に弦を総換えした時に、レとラのコース(7コースなので4番目と5番目)の指板がかなり減っていた事に気づきました。

うーん、変なビビリ音が鳴り響いていたのは、このせいだったのか~。

という事で、今日は久しぶりのオフ日だったので、指板に貼るゴルペ板を買いに。

ちなみにゴルペ板が分からない方に説明をすると、フラメンコ・ギターに張り付いている表面板保護のプラスチックの板の事です。

フラメンコ・ギターには、コードをかき鳴らす奏法は勿論の事、指で表面板を叩いてリズムを鳴らしたり、アクセントをつけたりする奏法があり、

勿論そうすると、撥弦楽器にとって命の、デリケートな表面板が傷つくため、薄いプラスチック製の板を張って保護します。

さて、まず最初に渋谷に出向いたものの、お目当てのゴルペ板が見つからず、新大久保にスパイスを買いに行くついでにクロサワ楽器に行きましたが、

結局、渋谷で見つけた小さなゴルペ板しかなく(メーカーにも在庫がないかもと言われました。)、

結局2枚買って、つなぎ合わせる事にしました。

家に帰って、早速、表面板を丁寧にサンドペーパーで削って、弦で削れた部分がなくなるまで綺麗に仕上げて、ゴルペ板を貼り付けました。

結果は、今まで以上にピッチが安定し、フィンガリングも楽になりました!

これで、今後指板も削れる事無く、安心して演奏できます。

実は、このアイデアは、師匠の常味さんに教えて頂いた方法です。良くフレットレス・ベースにもそういった工夫がされていますよね。

ウード奏者の方々、お試しあれ。