ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

阿佐ヶ谷ヴィオロンにて、定期ライブのフラメンコ・ピアノ・デュオでした。

2016-10-21 09:17:44 | ベリーダンス

昨日は阿佐ヶ谷ヴィオロンにて、定期ライブのフラメンコ・ピアノ・デュオでした。

毎回、新曲が入るので、とても刺激的で楽しいのですが、その都度、とても勉強になります。

私は、普段、オーケストラを率いてのメロディ楽器を弾く側なので、改めて打楽器伴奏を行ってみると、役割の違い、メロディ楽器を支える側の使命を感じる事が出来るので、貴重な良い体験を積み重ねる事が出来ます。

私の師匠である常味さんが、「ウードは、ダラブッカや、レクの3倍練習しなさい。」と良く言われていましたが、やはり伴奏打楽器は支える側であり、この意味を噛みしめます。

ある本に、アラブの格言で、「
(メロディを奏でる)音を間違える者は友達になれる。
(歌手で)歌詞を間違える者は友達になれる。
(打楽器で)リズムを間違える者は友達になれない。」

とあるのを憶えていますが、メロディ楽器は音楽を作り上げる場の王様であり、打楽器はそれを引き立てる役目ですから、毎回冷や冷やではありますが、御供をする側として、とても楽しく叩いています。

毎回、このデュオでは、お客様も交えてライブ終了後に打ち上げに行って終電間際まで飲みながら、色んな話をするのですが、今回は、フラメンコとアラブのグルーブの違いなどを論じたりしました。

勿論、共通するものもある訳ですが、それぞれの音楽には、それぞれの美意識とか考え方などがあり、それが音楽の違いを生み出しているのは確かであって、そこを理解しない限り、本当の共通項を見つけるのは難しいのだと思います。

毎回、紀子さんに、フラメンコのリズムについて色々と教わるのですが、なるほど、これは徹底して学ばないとダメだな、と良く感じます。

ここに中途半端に「音楽には国境はない」といって、自分勝手なルールを持ち込むと、やっぱり「それは違う」という結果になる訳ですから、その辺りの違いも含めて徹底して学んで行きたいですね。

フラメンコでは、カホンが王様になっていますが、ココは私の得意なダラブッカで、どこまで行けるか挑戦してみたいと思っています。

次回は、私の都合で1月29日(日)になります。

皆さん、よろしくお願いいたします。