ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ハーレ・スルタン出演!~ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.22 後記

2013-08-03 01:17:47 | 音楽
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さて、7月28日(日)は、横浜のサムズアップでの「ベリーダンスと音楽の夜@横浜第二十二夜」でした。

以前お伝えしたとおり、世界的に活躍するトルコ人ダンサーのハーレ・スルタンを迎えての特別なショーとなりました。

こちらは、あっという間に完売になり、しかも、お客さんのほとんどは、横浜Izumi スタジオ関連のお客様だったという(!)、物凄い盛況振りで、4000円チャージのサムズのショーとしては、歴代1位の動員となりました!

お越しいただいた皆様、真に、ありがとうございました!!

さて、ショーは、3部構成で、前半の1部、2部はYildiz さん、Ayez さん、Yasmeen さん、Yomi さん、Izumi さん、Hale の順、最後の3部はHale のみという構成でした。

皆さん、それぞれ素晴らしいパフォーマンスを披露していただき、会場も、ずっと賑わっていました。

特筆すべきは、Izumi さんのリクエストとして演奏した、ワルダの Fi Youm Wa Layla(フィ・ヨウム・ワ・ライラ~昼も、夜も)。この曲は、良くリクエストされていた曲でもありましたが、日本で演奏されるのは、ほとんどがインスト・ヴァージョン。

今回、Izumi さんのリクエストに応じて演奏したのは、ワルダが良く歌っていたヴァージョン、つまりYouTube で検索すると出てくる歌付きのヴァージョンでした。

男性ヴォーカルのキーにあわせて編曲されたヴァージョンではありましたが、とはいえ、ほぼ原曲どおりの、1曲12分ぐらいの長尺で、楽譜も遂に3枚となり(笑)、今まで歌った曲の中でも、最も歌詞の量のある曲でした。今回のアラディーンの6人編成で再現されたFi Youm は、豪華な演奏だったと思います。

Izumi さんから「良く歌詞を覚えましたねぇ」と褒められた(笑)ぐらいの量だったわけですが、確かに、今回の夜は、Rakkas(Yasmeen さん)、Bayeed Annak(こちらもIzumi さん)、Mawaoud(Hale)と良く歌いました(笑)。

ともあれ、Izumi さんのパフォーマンスは、まるでエジプト人のごとく、滑らかで繊細な、日本人離れした素晴らしいパフォーマンスで、流石だなぁ、と思いました。

さて、Hale は、今回のツアーのファイナル・ショーと言う事もあり、彼女の希望した、Laylat El Hob(ライラット・ホッブ)(1部のトリ)、Mawaoud(マワオウド)(2部のトリ)、Alf Layla Wa Layla (アルフ・ライラ・ワ・ライラ)、Nebtedi Men El Hekaya(ネブティディ・メネル・ヒカーヤ)の4曲、しかも全曲エジプトの曲という内容で、期待通りの素晴らしいパフォーマンスでした。

Hale 曰く、「トルコだと、曲を短くアレンジして演奏するから、それぞれの曲をアラディーンが、どう演奏するか聴いてみないと分からない」と言うことで、

本番前のリハーサルでは、じっと耳を済ませて、我々の演奏を聞き入る時もあり、更にステージのどこで踊るか、などなど色々と質問攻めに合いながら打ち合わせていきました。途中、ステージに椅子を置いて、座りながら、あれこれ指示を出してきた時には、流石、世界中で活躍しているだけあるなぁ、という貫禄を感じましたが(笑)。

最後に、Hale から「3部の最後は、即興でドラム・ソロを是非入れたい」と言うリクエストが突然来て、さすがにペタシ君も緊張したわけですが(笑)、「同じフレーズは、必ず4回叩く事!」などなど、国際ルールを確認しながら、流れを確認してのリハーサルは、本番の素晴らしいパフォーマンスに繋がった事と確信しています。

それにしても、本番のHale のパフォーマンスは素晴らしかった!トルコのスタイルは、音を全てとる(Izumi さん談)とは、聞いていましたが、まさしく、我々の演奏が、視覚的に踊っている、という情景でした。Hale 曰く、即興だったそうですが、それにしても、音とガッチリ合った、一体感のある、あのパフォーマンスは素晴らしかったです。

パフォーマンス後、Hale に、アラディーンの事を褒めて貰い、更に私の作曲したユーラシアを褒めてもらい、オリジナル曲を、どんどん増やしていくよう薦められました。

Hale はフュージョンで踊るのが得意と言う事もあり、今回のアラディーンのショーでは、その彼女の側面は披露出来ずじまいでしたが、次回はそういった側面も披露出来るようにしたいと思っています。

ともあれ、時間のない中、バタバタでハーレのツアーをコーディネイトした訳ですが、様々な方々の協力を得て、大きな事故もなく、ハーレのツアーを終える事が出来ました。関係者の皆さん、真にありがとうございました!




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