ただ今、福島原発震災支援第三弾 から戻りました。毎日新聞夕刊の「被ばく検査20万人に」の記事を読みました。毎日新聞がこの間の福島原発震災に対して真実を伝えようとしてきた姿勢については評価してきました。
しかし、この記事はあまりに放射能汚染の実態を理解しておりません。おそらく、善意で書かれていると思いますが放射能汚染の内部被ばく問題についてあまりに無知というか、問題意識がないというか、残念です。
後日きちんと紹介したいと思いますが、私がいわき市→飯舘村→南相馬市で見てきたことや聞いてきたこととかなり食い違います。一言で言えば仙石記者は内部被ばくについて問題意識がないのでしょう。
これで住民の立場にいるとするなら大きな勘違いではないでしょうか。毎日新聞にがっかりです。
※※
福島第1原発: 19万人超がスクリーニング検査受ける
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が9会場で続けている「被ばくスクリーニング検査」を受けた人が20万人近くに達した。県のまとめでは、24日現在、県民の約10人に1人に当たる19万2500人が受け、5月下旬になっても1日に約500人ずつ増えている。一方で、3月29日を最後に基準値を超えて「除染」を受けたケースは無い。健康上の不安だけでなく、県外の宿泊施設や医療機関などで安全確認を求められることに備え、「異常なし」のお墨付きを求めて受ける人が多いのが実情だ。【仙石恭】
スクリーニングは、体や着衣に付いた放射性物質から出る放射線をサーベイメーターという器具で測定する検査で、県が3月13日から無料で始めた。10万cpm(cpmは1分当たりに検出された放射線量を示す単位)を超えると、水で洗い流す全身除染が必要となるが、3月29日の102人目を最後に、2カ月近く一人も出ていない。検査を受けた人は3月は11万4488人、4月が6万3352人。
福島市御山町の県北保健福祉事務所の会場では24日、市内に住む主婦、佐藤友美さん(32)が長女妃莉(ひまり)ちゃん(1)を抱きかかえて検査を受け、驚いた妃莉ちゃんはワーッと泣き出した。2人とも値は200cpm以下で「異常ありません」と書かれた紙を受け取った。
同事務所によると、少なくとも5月以降、基準値の100分の1にあたる1000cpmを超えた例はないという。佐藤さんは「子供の値が気になるので初めて受けて安心した。でも10年後、20年後の影響が心配」と顔を曇らせた。また、25日から東京に旅行に行くという無職男性(66)は「福島から来たというと旅館に嫌がられるのではないかと思い受けに来た」と語った。 各会場では放射性物質の影響を過剰に気にする「風評被害」に備え、異常が無いことを明記した書面を手渡している。3月下旬には、一部の避難所で、入所時に証明書を求めたケースがあった。4月には、福島県から避難した子供が偏見にさらされたり、県民がホテルの宿泊拒否など「風評被害」に遭ったとして、閣僚が是正を呼び掛ける一幕もあった。
同県南相馬市の相双保健福祉事務所の担当者は「県外に行ったり、医療機関で受診する時にスクリーニングを受けた書面が必要だとの要望が多く、3月中旬から出している」と説明。同事務所では、風評被害に対して抵抗する意味も込めて、あえて異常がないことを示す「証明書」とせず「結果表」との表記にとどめた。
しかし、この記事はあまりに放射能汚染の実態を理解しておりません。おそらく、善意で書かれていると思いますが放射能汚染の内部被ばく問題についてあまりに無知というか、問題意識がないというか、残念です。
後日きちんと紹介したいと思いますが、私がいわき市→飯舘村→南相馬市で見てきたことや聞いてきたこととかなり食い違います。一言で言えば仙石記者は内部被ばくについて問題意識がないのでしょう。
これで住民の立場にいるとするなら大きな勘違いではないでしょうか。毎日新聞にがっかりです。
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福島第1原発: 19万人超がスクリーニング検査受ける
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が9会場で続けている「被ばくスクリーニング検査」を受けた人が20万人近くに達した。県のまとめでは、24日現在、県民の約10人に1人に当たる19万2500人が受け、5月下旬になっても1日に約500人ずつ増えている。一方で、3月29日を最後に基準値を超えて「除染」を受けたケースは無い。健康上の不安だけでなく、県外の宿泊施設や医療機関などで安全確認を求められることに備え、「異常なし」のお墨付きを求めて受ける人が多いのが実情だ。【仙石恭】
スクリーニングは、体や着衣に付いた放射性物質から出る放射線をサーベイメーターという器具で測定する検査で、県が3月13日から無料で始めた。10万cpm(cpmは1分当たりに検出された放射線量を示す単位)を超えると、水で洗い流す全身除染が必要となるが、3月29日の102人目を最後に、2カ月近く一人も出ていない。検査を受けた人は3月は11万4488人、4月が6万3352人。
福島市御山町の県北保健福祉事務所の会場では24日、市内に住む主婦、佐藤友美さん(32)が長女妃莉(ひまり)ちゃん(1)を抱きかかえて検査を受け、驚いた妃莉ちゃんはワーッと泣き出した。2人とも値は200cpm以下で「異常ありません」と書かれた紙を受け取った。
同事務所によると、少なくとも5月以降、基準値の100分の1にあたる1000cpmを超えた例はないという。佐藤さんは「子供の値が気になるので初めて受けて安心した。でも10年後、20年後の影響が心配」と顔を曇らせた。また、25日から東京に旅行に行くという無職男性(66)は「福島から来たというと旅館に嫌がられるのではないかと思い受けに来た」と語った。 各会場では放射性物質の影響を過剰に気にする「風評被害」に備え、異常が無いことを明記した書面を手渡している。3月下旬には、一部の避難所で、入所時に証明書を求めたケースがあった。4月には、福島県から避難した子供が偏見にさらされたり、県民がホテルの宿泊拒否など「風評被害」に遭ったとして、閣僚が是正を呼び掛ける一幕もあった。
同県南相馬市の相双保健福祉事務所の担当者は「県外に行ったり、医療機関で受診する時にスクリーニングを受けた書面が必要だとの要望が多く、3月中旬から出している」と説明。同事務所では、風評被害に対して抵抗する意味も込めて、あえて異常がないことを示す「証明書」とせず「結果表」との表記にとどめた。