週末になるとなんやかやと予定を入れたい旦那。
週末ぐらいは心静かにの~んびりと家の中で過ごしたいわたし。
毎週末、このズレが原因で小さな衝突が生じる我が家。
今週の仕事がやっと終わった土曜日の午後3時、旦那がまた、映画でも観に行かないかとそわそわし始めたのを適当に無視していると、
「お、まうみ、ちょっとちょっと、トウキョウソナタやってる!South Orenge(うちから15分ぐらいドライブした所にある町)で」
え?トウキョウソナタ?ほんま?
旦那が見ている画面には、わたしの好きな役者、香川照之さんがしっかり映っているではありませんか!
「行く?」
「もっちろん!」
ということで、珍しく意気投合。上映は6時45分から。お昼ご飯をとても遅く食べたので、家にあるおやつとお茶持参で行くことになりました。
上映場所は、SOPAC(South Orange Performance Art Center)という、最近できた芸術総合劇場の中。
そこには前々から一度は行きたいと思っていたので、トウキョウソナタと相まって、ワクワク度がだんだんに上がってきました。
念のために少し早めに行き、チケットを買おうと窓口に行って掲示板を見ると、そこには『TOKYO!』の文字が……うん?
なんで(!印)なんかついてるん?『SONATA』はどこ?省略?変なの……。
窓の向こうには店の従業員さん達がたくさん居て、働いているというより、高校のロッカールームでつるんでるような雰囲気。
旦那が『TOKYO!』大人2枚、と注文すると、向こうに居る男の子が、「ねえねえ、これって『トウキョウドリフト』?」と突然聞いてきました。
「あのね、『トウキョウドリフト』は君達のような若者が喜ぶ映画で、この『トウキョウ』は僕らのような大人が観る映画」と旦那はきっぱり。
わたしの顔を見て、やれやれという風に頭を振って歩き始めた旦那の後を追っかけるわたしの頭の中には、なんで!がついてるの?ソナタはどこに行ってしもたん?と、(?印)がピコピコと激しく点滅し始めました。
3階にある劇場はこじんまりとしていて、けれども椅子はひとつひとつが大きくて広々とした感じ。座ってみると、リクライニングが気持ちのいいなかなかご機嫌な座り心地で、これで邦画が観られるなんてラッキー!と心はウキウキ。
そして、他の劇場で延々と流れる予告編も無しで、いきなり本編に突入。おおぉ~こういうのも好きだわい、とスクリーンに集中していると……、
『TOKYO!』という題名がドッカーンと現れ、へ?ソナタは?ソナタはどこ?と一気に不安雲が胸の中を覆い始め、監督名を見た途端……、
ポン・ジュノ&レオス・カラックス&ミシェル・ゴンドリー……?????
なんで3人もおるん?なんでみんな外国の人なん?ほんで、いったいこれってなんの映画なん?
お三方ともとっても有名で優れた監督さん達です。その彼らが、日本はトウキョウにおいでになって、日本人の俳優さんを使って映画を作らはったそうな。
観に行かれた方いらっしゃいますか?
この映画はこの映画で良かったですよ。かなり奇妙なシーンもあったけれど、カンヌの『ある視点』部門に出されるにふさわしい映画っていう感じ。
でもね、でもね、今日のわたし達は、『トウキョウソナタ』を観に行ったわけで、この手の種類の雰囲気を楽しみにしていなかったのですよ。
なので、かなり心的に疲れてしまって、帰りの車の中ではすっかりダンマリ妖怪と化してしまったふたり……。
家に着いて即、自分のパソコンに飛びつき、映画紹介の、ふたりともが『トウキョウソナタ』と勘違いしたかもしれない画面を調べました。
すると……ちゃ~んと『トウキョウソナタ』の題名が出ていて、そこにはやっぱりキョンキョンだの香川さんだのの姿まで映っているではありませんか!
ううぅ~、グルルルルゥ~、訴えてやるぅ~、21ドル+慰謝料ぶんどってやるぅ~(←ちょっとこちらでの生活に馴染み過ぎ?)。
トウキョウはトウキョウやけど……というお粗末なお話でした。
週末ぐらいは心静かにの~んびりと家の中で過ごしたいわたし。
毎週末、このズレが原因で小さな衝突が生じる我が家。
今週の仕事がやっと終わった土曜日の午後3時、旦那がまた、映画でも観に行かないかとそわそわし始めたのを適当に無視していると、
「お、まうみ、ちょっとちょっと、トウキョウソナタやってる!South Orenge(うちから15分ぐらいドライブした所にある町)で」
え?トウキョウソナタ?ほんま?
旦那が見ている画面には、わたしの好きな役者、香川照之さんがしっかり映っているではありませんか!
「行く?」
「もっちろん!」
ということで、珍しく意気投合。上映は6時45分から。お昼ご飯をとても遅く食べたので、家にあるおやつとお茶持参で行くことになりました。
上映場所は、SOPAC(South Orange Performance Art Center)という、最近できた芸術総合劇場の中。
そこには前々から一度は行きたいと思っていたので、トウキョウソナタと相まって、ワクワク度がだんだんに上がってきました。
念のために少し早めに行き、チケットを買おうと窓口に行って掲示板を見ると、そこには『TOKYO!』の文字が……うん?
なんで(!印)なんかついてるん?『SONATA』はどこ?省略?変なの……。
窓の向こうには店の従業員さん達がたくさん居て、働いているというより、高校のロッカールームでつるんでるような雰囲気。
旦那が『TOKYO!』大人2枚、と注文すると、向こうに居る男の子が、「ねえねえ、これって『トウキョウドリフト』?」と突然聞いてきました。
「あのね、『トウキョウドリフト』は君達のような若者が喜ぶ映画で、この『トウキョウ』は僕らのような大人が観る映画」と旦那はきっぱり。
わたしの顔を見て、やれやれという風に頭を振って歩き始めた旦那の後を追っかけるわたしの頭の中には、なんで!がついてるの?ソナタはどこに行ってしもたん?と、(?印)がピコピコと激しく点滅し始めました。
3階にある劇場はこじんまりとしていて、けれども椅子はひとつひとつが大きくて広々とした感じ。座ってみると、リクライニングが気持ちのいいなかなかご機嫌な座り心地で、これで邦画が観られるなんてラッキー!と心はウキウキ。
そして、他の劇場で延々と流れる予告編も無しで、いきなり本編に突入。おおぉ~こういうのも好きだわい、とスクリーンに集中していると……、
『TOKYO!』という題名がドッカーンと現れ、へ?ソナタは?ソナタはどこ?と一気に不安雲が胸の中を覆い始め、監督名を見た途端……、
ポン・ジュノ&レオス・カラックス&ミシェル・ゴンドリー……?????
なんで3人もおるん?なんでみんな外国の人なん?ほんで、いったいこれってなんの映画なん?
お三方ともとっても有名で優れた監督さん達です。その彼らが、日本はトウキョウにおいでになって、日本人の俳優さんを使って映画を作らはったそうな。
観に行かれた方いらっしゃいますか?
この映画はこの映画で良かったですよ。かなり奇妙なシーンもあったけれど、カンヌの『ある視点』部門に出されるにふさわしい映画っていう感じ。
でもね、でもね、今日のわたし達は、『トウキョウソナタ』を観に行ったわけで、この手の種類の雰囲気を楽しみにしていなかったのですよ。
なので、かなり心的に疲れてしまって、帰りの車の中ではすっかりダンマリ妖怪と化してしまったふたり……。
家に着いて即、自分のパソコンに飛びつき、映画紹介の、ふたりともが『トウキョウソナタ』と勘違いしたかもしれない画面を調べました。
すると……ちゃ~んと『トウキョウソナタ』の題名が出ていて、そこにはやっぱりキョンキョンだの香川さんだのの姿まで映っているではありませんか!
ううぅ~、グルルルルゥ~、訴えてやるぅ~、21ドル+慰謝料ぶんどってやるぅ~(←ちょっとこちらでの生活に馴染み過ぎ?)。
トウキョウはトウキョウやけど……というお粗末なお話でした。