昨晩は旦那の食事当番。コンサートから家に戻りキッチンに入ると、温かないい香りがしていました。
いつもなんだか完璧にできないと、作っては落ち込むベジタブルスープに挑戦中の旦那。大丈夫かなあ……。
クラリネットを吹いた後はお腹が空くので、料理に忙しい旦那を横目に、チーズ乗せクラッカーとワインをいただく妻。
っていうか、彼は頭の中で順序を組み立ててしまっているので、その流れを邪魔されたくないからか、あまり手伝いをありがたく思ってくれません。
なので、同じ部屋でヘラヘラ機嫌良くしているのが、彼にとっても心地良いそうで、
もしよその人が窓の外から覗いたら、「あらまあ!なんてことでしょ?!あの奥さんったら!」みたいな光景が展開されることになります。
待つこと1時間、う~ん、どうかなあ~と心配しまくる旦那。どれどれ味見してあげましょうと鍋の前に立つわたし。
う~ん……ウソはついたらあかんもんな~……「うす過ぎ、っていうかコクが無さ過ぎ」「やっぱぁ~?」
そんな会話を5回ぐらいして、やっと完了。まだちょいと薄めではあるけれど、こんなもんちゃいまっか?スープが出来上がりました。
部屋にこもっているKも呼んで、皆でいただきま~すをして、最近ハマっているリースリング(ドイツの白ワイン)で乾杯しました。
Kとわたしのスープ評価が気になってしようがない旦那。今までの中では1番ちゃう?とわたし。ちょいと首を傾げて黙々と食べるK。
スープのお伴にキンワをお椀によそぐと「なにこれ?」とK。
これはね……始まってしまいました。旦那の栄養についてのうんちく……。
『キンワはキビぐらいの大きさでさ、炊くとレンズのような形から胚芽が飛び出して、ほら、見えるやろ、このCの形の、これが胚芽っちゅうわけ。食感はプチプチ、これがたまらんやろ。こんなちっちゃいのに、たんぱく質、食物繊維、カルシウムがすごい!とりわけ他の穀物やったら十分摂取することができない必須アミノ酸のリシンやメチオニンが含まれてる。あ、まだまだあるで、リボフラビンや鉄分、マグネシウム、カリウムなど、ビタミンやミネラル分も豊富なスーパー穀物ってわけよ』
Kもわたしも慣れたもの。うなずき隊になりきって、最後の一言までしっかり話を聞きます。なにより、旦那を満足させることが第一。
途中で茶々を入れたりすると、満足感が足らず、話がさらに枝分かれして延々と続いてしまいます。
アルコールが体を一回りした頃、Kが突然、「生物の定義ってなに?」と聞いてきました。もちろん英語です。
旦那もわたしも瞬間カタマリましたが、気を取り直して、「水ちゃうの?」とわたし。旦那……無言……。
脳とか血管とか無い植物だって生物やもんな……などと、あ~でもないこ~でもないの話になり、微生物に到達した時、
「なんで微生物とかがこの地球上にはいるん?」とK。
うわ!K的哲学論が今まさに始まろうとしている気配ムンムンです。彼は4才の頃から、こういう話がだぁ~い好き。
いろいろけったいなこと、難しくて分からんちんなこと、どうでもええやんかっぽいことを聞かれ続けてきた我々。
「そりゃあんた、そういうもんが必要やと思た神さんが創らはったんや」とほんのジョークのつもり(すみません、クリスチャンさん達)で言うと、
「僕は無神論者で信じてへんから、そういう馬鹿げたことを言わんといて」とK。
「いや、無神論者ってことは、神さんはいないって信じてることやで。そやからKもそういう意味では信仰者っていう意味?」と旦那。Kは黙ってしまいました。
「僕は神さんがいるとも思ってない、いないとも思ってない、ただただ分からんという感じ。信じてないっていう意味やったら僕みたいなんがそう」と旦那。
それから再び神についての熱い討論が始まりました。
結論も正論も得ようが無いけれど、リースリングは体の血管を、言葉は心の血管を、楽しい気分を乗せてグルグル周ります。
家族一緒にご飯を食べるっていいな。
いつもなんだか完璧にできないと、作っては落ち込むベジタブルスープに挑戦中の旦那。大丈夫かなあ……。
クラリネットを吹いた後はお腹が空くので、料理に忙しい旦那を横目に、チーズ乗せクラッカーとワインをいただく妻。
っていうか、彼は頭の中で順序を組み立ててしまっているので、その流れを邪魔されたくないからか、あまり手伝いをありがたく思ってくれません。
なので、同じ部屋でヘラヘラ機嫌良くしているのが、彼にとっても心地良いそうで、
もしよその人が窓の外から覗いたら、「あらまあ!なんてことでしょ?!あの奥さんったら!」みたいな光景が展開されることになります。
待つこと1時間、う~ん、どうかなあ~と心配しまくる旦那。どれどれ味見してあげましょうと鍋の前に立つわたし。
う~ん……ウソはついたらあかんもんな~……「うす過ぎ、っていうかコクが無さ過ぎ」「やっぱぁ~?」
そんな会話を5回ぐらいして、やっと完了。まだちょいと薄めではあるけれど、こんなもんちゃいまっか?スープが出来上がりました。
部屋にこもっているKも呼んで、皆でいただきま~すをして、最近ハマっているリースリング(ドイツの白ワイン)で乾杯しました。
Kとわたしのスープ評価が気になってしようがない旦那。今までの中では1番ちゃう?とわたし。ちょいと首を傾げて黙々と食べるK。
スープのお伴にキンワをお椀によそぐと「なにこれ?」とK。
これはね……始まってしまいました。旦那の栄養についてのうんちく……。
『キンワはキビぐらいの大きさでさ、炊くとレンズのような形から胚芽が飛び出して、ほら、見えるやろ、このCの形の、これが胚芽っちゅうわけ。食感はプチプチ、これがたまらんやろ。こんなちっちゃいのに、たんぱく質、食物繊維、カルシウムがすごい!とりわけ他の穀物やったら十分摂取することができない必須アミノ酸のリシンやメチオニンが含まれてる。あ、まだまだあるで、リボフラビンや鉄分、マグネシウム、カリウムなど、ビタミンやミネラル分も豊富なスーパー穀物ってわけよ』
Kもわたしも慣れたもの。うなずき隊になりきって、最後の一言までしっかり話を聞きます。なにより、旦那を満足させることが第一。
途中で茶々を入れたりすると、満足感が足らず、話がさらに枝分かれして延々と続いてしまいます。
アルコールが体を一回りした頃、Kが突然、「生物の定義ってなに?」と聞いてきました。もちろん英語です。
旦那もわたしも瞬間カタマリましたが、気を取り直して、「水ちゃうの?」とわたし。旦那……無言……。
脳とか血管とか無い植物だって生物やもんな……などと、あ~でもないこ~でもないの話になり、微生物に到達した時、
「なんで微生物とかがこの地球上にはいるん?」とK。
うわ!K的哲学論が今まさに始まろうとしている気配ムンムンです。彼は4才の頃から、こういう話がだぁ~い好き。
いろいろけったいなこと、難しくて分からんちんなこと、どうでもええやんかっぽいことを聞かれ続けてきた我々。
「そりゃあんた、そういうもんが必要やと思た神さんが創らはったんや」とほんのジョークのつもり(すみません、クリスチャンさん達)で言うと、
「僕は無神論者で信じてへんから、そういう馬鹿げたことを言わんといて」とK。
「いや、無神論者ってことは、神さんはいないって信じてることやで。そやからKもそういう意味では信仰者っていう意味?」と旦那。Kは黙ってしまいました。
「僕は神さんがいるとも思ってない、いないとも思ってない、ただただ分からんという感じ。信じてないっていう意味やったら僕みたいなんがそう」と旦那。
それから再び神についての熱い討論が始まりました。
結論も正論も得ようが無いけれど、リースリングは体の血管を、言葉は心の血管を、楽しい気分を乗せてグルグル周ります。
家族一緒にご飯を食べるっていいな。