なんだか起きた瞬間から眠いっス。よく寝たはずなのになあ……と思いながらネムネムのまま過ごし、ついさっき、我が町が誇るライブハウス『トランペット』から戻ってまいりました。
ニューヨーカーさん達もわざわざやって来るライブハウスです。随分前に、村上春樹氏の『やがて哀しき外国語』というエッセイの中に、「小さいけれどすごくいいライブハウスがある」と紹介されたことがあるお店です。
旦那の仕事仲間であり、わたしの究極の緊張を催眠療法でほぐしてくれた療法士ステファニーの夫、ジミー・ハート氏が飛び入りで演奏するというので、そりゃぜひとも聞きに行こうということになり、うちから歩いて7分の『トランペット』に出かけました。
ハート氏は50年代後半より、ジミー・スミス、ウェス・モンゴメリー、ファラオ・サンダースらと共演し、69年にハービー・ハンコックのセクステットに参加。70年代後半からモード・ジャズへ向き、フュージョン全盛期に4ビート路線で素晴らしいプレイを聴かせたという、その世界では伝説的ジャズドラマー。
わたしは今夜初めて彼の演奏を聞いたのだけど、今年69才になるとは到底思えないエネルギーとチャームに満ちあふれた演奏でした。
各地の演奏旅行から戻ってきたところの彼は、「今夜はリハーサル無しのぶっつけ本番なんだ」と言ってぺろりと舌を出していましたが、
ヴィブラフォン、ピアノ、コントラバスの3人の素晴らしい演奏を、時には包み込み、時には挑発し、時にはいたずらっぽく仕掛け、
なんとも渋い、そして楽しい(だって彼は演奏中ガマガエルみたいな顔になるのだもの……)、もちろん超一流のパフォーマンスを魅せてくれました。
あ、ガマガエルのついでだけど、ヴィブラフォンの人も演奏が始まった途端に座頭市そっくりに……勝新太郎さんですね……なんか面白かったです。
今朝はひとりの生徒を教えただけでなんだかヒマだったので、眠気覚ましと熟し過ぎたバナナの処理を兼ねて、昼食を作るついでにバナナケーキを作りました。
アーモンドを砕いた粉と全粒粉を使ったらなかなか美味しいケーキが出来上がったので、二階のドナルド家にもお裾分け。
4日前の夜のこと、コミュニティバンドの練習から戻ると、裏玄関の階段の所にドナルド家の車が停まっていました。
こんな時間に珍しいな、と思いながら、車から降りたジムに挨拶をしていると、助手席の方からリズも出てきました。
あら、ふたりでお出かけやったん?と声をかけようとして思わず絶句!リズがこれまでに見たことがないほど弱り切った様子で、まともに立つこともできず、それでも階段を上らなければならないので、背の高いジムが腰を折って、なんとか彼女を支えていました。
「どうしたの?なにがあったの?」
「今日彼女お腹の手術したんだよ。だけどさ、ほら、保険会社は入院させてくれないからね、だからおんなじ日だけど病院から出てきたってわけさ」
ジムはやけくそ気味に言い、リズは顔を歪めながらため息をつきました。
まさにこのアメリカの医療保険の実態を目の当たりにし、腹が立つやら胸が痛むやら、それから数日が経ち、今朝初めてゆっくり散歩をする彼女を見ました。
それでとても嬉しくなって、ケーキをお裾分けすることにしました。
ほんの5分も経たないうちに電話がかかってきました。
「まうみ、めっちゃ美味しかったよ!ほんとにありがとう!温かいケーキとまうみの気持ちが嬉しかった」とリズ。
「僕は今日、町のブックフェアに行ってて、そこで3時間も過ごしちゃって、喉が渇くやら腹が減るやら、それで戻ってきたところにまうみがケーキ持ってきてくれて、なんちゅうグッドタイミング!と大喜びで食べちゃった。ありがとう!」とジム。
ほんの少しのお裾分けなのに、こんなにありがとうを言ってもらっちゃいました。なんだか悪いような気もする……。
これは毎年恒例、春の始まりが来ると、旦那が庭から引っこ抜いてくる雑草です。
土をしっかり洗い流し、薄皮を剥いで、極小玉ねぎみたいな先っちょの部分だけを食べます。味はネギとニンニクを合わせたような感じ。
春先にニョキニョキ、すごい勢いで生えてくるこの雑草を、旦那は春の贈り物だと思っていて、アレルギーを緩和してくれると信じています。
信じる者は救われる……という感じでしょうか。
すごいライブを聞き、こうしてブログを書いている今も、やっぱりまだ眠いです。
明日はコミュニティバンドの子供向けプログラムのファミリーコンサートの本番です。スポンジバブやアラジンとかを演奏します。
ちびっ子達が、椅子の上でピョンピョン跳ねて嬉しそうにしていたり、通路に出てダンスをする姿を見ながら、楽しくやりたいと思います。
さて、そろそろ春の眠りに入りますか。
ニューヨーカーさん達もわざわざやって来るライブハウスです。随分前に、村上春樹氏の『やがて哀しき外国語』というエッセイの中に、「小さいけれどすごくいいライブハウスがある」と紹介されたことがあるお店です。
旦那の仕事仲間であり、わたしの究極の緊張を催眠療法でほぐしてくれた療法士ステファニーの夫、ジミー・ハート氏が飛び入りで演奏するというので、そりゃぜひとも聞きに行こうということになり、うちから歩いて7分の『トランペット』に出かけました。
ハート氏は50年代後半より、ジミー・スミス、ウェス・モンゴメリー、ファラオ・サンダースらと共演し、69年にハービー・ハンコックのセクステットに参加。70年代後半からモード・ジャズへ向き、フュージョン全盛期に4ビート路線で素晴らしいプレイを聴かせたという、その世界では伝説的ジャズドラマー。
わたしは今夜初めて彼の演奏を聞いたのだけど、今年69才になるとは到底思えないエネルギーとチャームに満ちあふれた演奏でした。
各地の演奏旅行から戻ってきたところの彼は、「今夜はリハーサル無しのぶっつけ本番なんだ」と言ってぺろりと舌を出していましたが、
ヴィブラフォン、ピアノ、コントラバスの3人の素晴らしい演奏を、時には包み込み、時には挑発し、時にはいたずらっぽく仕掛け、
なんとも渋い、そして楽しい(だって彼は演奏中ガマガエルみたいな顔になるのだもの……)、もちろん超一流のパフォーマンスを魅せてくれました。
あ、ガマガエルのついでだけど、ヴィブラフォンの人も演奏が始まった途端に座頭市そっくりに……勝新太郎さんですね……なんか面白かったです。
今朝はひとりの生徒を教えただけでなんだかヒマだったので、眠気覚ましと熟し過ぎたバナナの処理を兼ねて、昼食を作るついでにバナナケーキを作りました。
アーモンドを砕いた粉と全粒粉を使ったらなかなか美味しいケーキが出来上がったので、二階のドナルド家にもお裾分け。
4日前の夜のこと、コミュニティバンドの練習から戻ると、裏玄関の階段の所にドナルド家の車が停まっていました。
こんな時間に珍しいな、と思いながら、車から降りたジムに挨拶をしていると、助手席の方からリズも出てきました。
あら、ふたりでお出かけやったん?と声をかけようとして思わず絶句!リズがこれまでに見たことがないほど弱り切った様子で、まともに立つこともできず、それでも階段を上らなければならないので、背の高いジムが腰を折って、なんとか彼女を支えていました。
「どうしたの?なにがあったの?」
「今日彼女お腹の手術したんだよ。だけどさ、ほら、保険会社は入院させてくれないからね、だからおんなじ日だけど病院から出てきたってわけさ」
ジムはやけくそ気味に言い、リズは顔を歪めながらため息をつきました。
まさにこのアメリカの医療保険の実態を目の当たりにし、腹が立つやら胸が痛むやら、それから数日が経ち、今朝初めてゆっくり散歩をする彼女を見ました。
それでとても嬉しくなって、ケーキをお裾分けすることにしました。
ほんの5分も経たないうちに電話がかかってきました。
「まうみ、めっちゃ美味しかったよ!ほんとにありがとう!温かいケーキとまうみの気持ちが嬉しかった」とリズ。
「僕は今日、町のブックフェアに行ってて、そこで3時間も過ごしちゃって、喉が渇くやら腹が減るやら、それで戻ってきたところにまうみがケーキ持ってきてくれて、なんちゅうグッドタイミング!と大喜びで食べちゃった。ありがとう!」とジム。
ほんの少しのお裾分けなのに、こんなにありがとうを言ってもらっちゃいました。なんだか悪いような気もする……。
これは毎年恒例、春の始まりが来ると、旦那が庭から引っこ抜いてくる雑草です。
土をしっかり洗い流し、薄皮を剥いで、極小玉ねぎみたいな先っちょの部分だけを食べます。味はネギとニンニクを合わせたような感じ。
春先にニョキニョキ、すごい勢いで生えてくるこの雑草を、旦那は春の贈り物だと思っていて、アレルギーを緩和してくれると信じています。
信じる者は救われる……という感じでしょうか。
すごいライブを聞き、こうしてブログを書いている今も、やっぱりまだ眠いです。
明日はコミュニティバンドの子供向けプログラムのファミリーコンサートの本番です。スポンジバブやアラジンとかを演奏します。
ちびっ子達が、椅子の上でピョンピョン跳ねて嬉しそうにしていたり、通路に出てダンスをする姿を見ながら、楽しくやりたいと思います。
さて、そろそろ春の眠りに入りますか。