とても危険!除染作業での内部被曝を避けよう
ここで何回も紹介させていただいている『カレイドスコープ』のダンディ・ハリマオさんの記事です。
除染作業員50万人のうち2万人が死亡して、20万人が放射能障害に苦しんでいる、という現実
チェルノブイリ原発事故から25年経った今も、現地では除染活動が続いています。
当局は、ウクライナとベラルーシの国境にまたがる半径30km圏内を立入禁止区域にしました。
現在は、約3500人の除染スタッフが毎日この圏内に入ってきて、事故現場の監視や除染、警備を行っています。
除染作業は、最低でもあと50年間は続けられることになっています。
気の遠くなるような話ですが、日本でも、これから本格的な除染作業が始まります。
何年も何十年も、それは続けられます。
チェルノブイリの遺産
チェルノブイリでは、多くの除染作業員が動員されました。
そして、新たな内部被曝の悲劇が、ここから始まったのです。
この動画の、08:40からご覧ください。
除染作業員には、何年も何十年も経ってから健康障害が顕れ、仕事もできず、国からの十分な補償もなく、数年後には「棄民」扱いになっているのです。
まだ、若いのに容貌は老人のように衰え、自分で動こうという気力も萎えてしまっています。
チェルノリブイリでは、放射線障害の恐ろしさなど何も知らされないまま、軍人や警察官が、除染活動に投入されました。
爆発直後の、こうした作業員は全員、まもなく亡くなったのですが、
次の段階の除染作業に担ぎ出された人々は、ガンや、放射線による内臓の機能障害、脳神経障害に今も悩まされ続けて入ます。
その数は、軍の発表によれば、
「50万人の除染作業員のうちのほとんどが何らかの症状を訴え、病院に通っていたが、やがて早い時期に2万人が死亡、20万人が今でも障害に苦しんでいる」。
残りの約30万人の人たちにも不安は残ります。
(公式発表では犠牲者は59人ということにされてしまっていますが、現場作業員50万人と避難した13万人に対して調査を行ったことがないので、実際は2万人以上と言われています)。
チェルノブイリでも福島と同じく、初期の段階でIAEAが介入してきて、「心配ない、ただちに健康被害はない」を繰り返したのです。
日本では、猪八戒・枝野という、どこかの考えなしの男が、この役目を引き受け、数百万人の日本人、外国人を被曝させました。
IAEAは、そういう組織であることを、くれぐれも承知しておく必要があります。
チェルノブイリ原発事故(原子炉の爆発)が起きたのは、1986年4月26日。
この写真が撮影されたのは、1986年8月。約4ヵ月後のことでした。
この除染作業で、大勢の人たちが亡くなっていったのです。
フクシマとチェルノブイリとは、線量が違う?
ところが、福島は場所によってチェルノブイリ以上の汚染スポットが見つかっています。
8月30日に、文部科学省が福島県の「放射線量等分布マップ」を発表しました。
セシウム134とセシウムウム137の汚染度マップがあります。
セシウム134の物理学的半減期は2.06年(約2年)、セシウム137の物理学的半減期は約30年です。
ここでは半減期の長いセシウム137の土壌汚染度マップを見てみます。
下の画像です。
下は見やすいように一部を拡大して切り取ったものです。
赤丸は測定したポイントで、3000K(キロ)ベクレル以上。
つまり、1平方メートル当たり300万ベクレル以上のセシウム137がある、ということです。
国会の質疑応答でも、よく使われるこの汚染マップを作成した群馬大学の早川由紀夫教授が、三改版を作成しました。
その早川教授によると、福島第一原発から放出されたセシウムに関して、
134と137は、ほぼ等量ということなので、
ここでは細かい計算はせずに、セシウム137のマップで、赤丸(300万ベクレル/m2)のところは、大雑把に、その倍であると考えればいいと思います。
チェルノブイリでは、セシウム134は、ほとんど放出されず、大部分がセシウム137であったということですから、両方を比べてみるといいと思います。
その比較マップが下です。

早川教授のブログ
「フクシマとチェルノブイリの比較」より
一目瞭然です。
福島県には、
「濃縮された“チェルノブイリ地帯”」があるのです。
チェルノブイリの居住禁止区域は、1平方メートル当たり148万ベクレル以上。
厳戒管理区域(強制的移住区域)は、1平方メートル当たり55.5万ベクレル以上ですが、
飯館村、大熊町では、チェレルブイリと同等か、それ以上に汚染された地域が見つかりました。
東日本大震災:土壌汚染マップ作製 セシウム蓄積、福島・大熊町で最高値
最も高かったのは、原発がある大熊町で、土壌1平方メートル当たり1545万ベクレル。
これはセシウム137だけの値ですから、セシウム134とあわせると、そのほぼ倍。3000万ベクレル。
度肝を抜かれるように数値です。
その他、南相馬市と富岡、大熊、双葉、浪江の各町、飯舘村の6市町村34地点で、
チェルノブイリ原発事故の居住禁止区域基準の148万ベクレルを超えているといいます。
それでも福島の子供たちが流出しないように、しばりつけている一群の人間たちがいます。
佐藤雄平と山下俊一が、本当は何を計画しているか、ほとんどの人は気づいていません。
それは、書くことも憚かるような、恐ろしいことなのです。
それは“フクシマの
ABCC”のことです。
こんな場所に、子供たちをしばりつけているような国はありません。
5年後に、この犯罪が、どれほど規模の大きなものか、やっと分るのです。
佐藤雄平と山下俊一が法廷に送られても、そのときは手遅れ。
喜ぶのは、歴史上、もっとも大規模な人体実験のデータが取れると、小躍りしている山下俊一や、影で糸を引いている佐藤雄平のような人間だけです。
私たちが、どのようにして被曝させられたか、3月のことを忘れてはならない
日本の福島第一原発周辺でも、9月から本格的な除染活動が始まろうとしています。
にもかかわらず、テレビは、除染活動の危険性については、何も報じないのです。
このブログでは、3月13日の早い時間に、ヨウ素131の被曝について書きました。
12日に原子炉が爆発したというのに、子供の放射性ヨウ素被曝の危険性については、マスコミ各社のうち、ただの一社も報道しなかったのです。
政府などは、おくびにも出しませんでした。
これは大変なことになる、と已むに已まれず、記事をアップしたのですが、案の定、「そんなに煽るな」というメールが数通来ました。
なんと愚かなことに、水素爆発が続いていた初期の頃は、日本人が日本人を被曝させるお手伝いをしていたのです。
記事をアップした翌日に、専門の薬剤師の方から、ヨウ化カリウムの取り扱いについて、注意すべき点を教えていただいたので、捕捉説明を加えたのです。
その後は、13日、14日、15日と、まさにシビア・アクシデントの様相を呈していったのです
そんなとき、テレビのキャスター、アナウンサーたちは何と言っていたか、思い出してください。
「それほど心配することはありませんので、みなさん冷静に対処してください」。
いったい、何を冷静に対処しろというのでしょうか。
テレビを始めとするマスメディア自体が、誤報を撒き散らしておきながら。
そして、こうしたキャスターの隣に座っている補佐役の女子アナは、
「ネットの情報は正しくありません。政府の情報が正しいので、そうした情報に惑わされないでください」と早口でまくしたてるように言っていました。
さらには、御用学者ばかり出演させて、ホウレンソウはどんどん食べてください、人体への健康被害はありません、と繰り返していたのです。
これを信じた人たちは、少なからずいたことでしょう。
内部被曝しました。
連日、こうしたことを繰り返していた、宮根誠司のワイドショーは、本当に罪が重いのです。
しかし、これだけ人の命を左右するような大嘘を、毎日言い続けておきながら、視聴者には「誤報でした」の一言もないのです。
これが、日本のテレビの現状です。
こんな「人殺し情報」を連日、流しておいて、こうしたキャスター、アナウンサー連中は、事態の深刻さが分ってくると、
今度は一転して、「政府、東電は情報を出さない」と、打倒・菅直人内閣キャンペーンを展開したのです。
連日、大量の「デマ」を流し続けたのは政府であり、マスコミでした。
ネットだけが、正しい情報を知らせてくれたのです。
このことは、決して忘れないでください。
彼らマスコミ、特に電波マスコミの人々は、何も分析できないし、何も想像できないし、何も自分の頭で考えることのできない人々ですから、これからも何度も何度も同じことを繰り返すはずです。
そうしたマスコミの垂れ流す「人殺し情報」から身を守るために、このことは、どうしても必要なことです。
さて、ドジョウくん総理・野田が、どんな組閣をやるか分りませんが、
原発担当大臣(今日現在は細野豪志)が、9月からの「ステップⅡ」に向けて、福島第一原発周辺で、本格的な除染作業に取り掛かることを発表しました。
もう、この人には本当に困ったものですが、プロパガンダと化したテレビは、これから除染作業の映像を何度も流すことでしょう。
その前に、テレビは除染作業の危険性について、報道する必要があるのです。
まったく、やっていません。
これは、3月13日に、ヨウ素被曝のことを書いた時点の状況と似ています。
マスメディアには、「視聴者にとって、危険性があるかどうかを感じ取るセンサー」がないのです。
新聞記者上がりの老獪コメンテーターの、まるで飼われた動物のような情けない顔は、彼らの自己欺瞞がつくりだしたものなのです。
このままでは、多かれ少なかれ安易な除染作業で、再び内部被曝する人が大勢出ます。
*ここに、以前は、
南相馬市の教育委員会『速やかに学校も再開する』と、宮城県最南端の丸森町『住民が通学路周辺の除染作業』のふたつのユーチューブ動画が載っていました。
そして今、それが削除され、観られなくなっています。
こういうことこそが、今の日本の醜くて愚かしい実態だと思います。
こんなことをして、こんなふうに騙して、さらに市民の命を蔑ろにし、苦しみを与えている人間が、この真っ暗な動画の後ろに隠れているのです。
なんと、ボランティアの人の中には、マスクさえしていない人がいます。
一応、除染作業に入る前に、簡単なブリーフィングのようなことはやったとは思いますが、
一番、肝心な場面でマスクを取ってしまったのでしょうか、着けていない人がいます。
こういう場合は、ご近所同士、和気藹々はダメで、作業する人たちが危険な行為をした場合には、厳しく指摘できるような、除染ディレクターのような人を置くことが大切だと思います。
これは、高圧洗浄機を使って、自宅を洗い流している場面ですが、お父さん(それとも業者かな?)はマスク、ゴーグル、放射線防護服まで着用して、ほぼ完璧ないでたちですが、
なんと近くで子供が見ています。
もしプロを自負する業者なら、子供に家の中に入るように促して欲しいし、この動画を撮影しているのが、お父さんなら、
「あなたは自分のお子さんに内部被曝させているかもしれませんよ」と言ってあげたいものです。
高圧洗浄機の水で、網戸や外壁に付着した放射性物質が舞い上がっているはずです。
呼吸から放射性物質を肺に取り込んでしまいます。
作業中は、子供は家の中に入れて、外に出さないことが大事です。
また、作業が終っても、数分間は、舞い上がった放射性物質が周辺に漂っていますから、これが地面に完全に落ちるまで家の中にいないと危険です。
庭の隅っこに子供の遊び道具が見えますが、これにも放射性物質が付着してしまいます。
そして、芝生には濃縮されていきます。
後になって、庭の土を削り取らないと危険です。
屋根の除染は、特に危険です。
除染は、まるで設計図を描くように、事後の始末をどうするかまで考慮に入れて、行う必要があるかもしれません。
また、風の強い日は避けたほうがいいことは言うまでもありません。
福島県で一般向けの除染マニュアルを公開しています。
ホームページから、
生活空間における放射線量低減対策についての項目を選んで、ダウンロードしてください。
その他、山田國廣・京都精華大学教授も、とても
親切な除染マニュアルをアップしています。
ご近所でもやっているし、テレビでも紹介していたので、気軽にできそうな感じですが、とても危険です。
どうしても、ご家庭で除染を行なわなければならない場合は、くれぐれも内部被曝をしないよう細心の注意を払ってください。
わたしは専門家でも科学者でもない、ただの一介のピアノ弾きやけど、
この8ヶ月間、毎日毎日いろんなものを読んで、何が正しそうで、何が間違ってそうなことか、それに勘づけるようになってきた。
この『除染しましょうキャンペーン』は、国民殺しキャンペーン。
アウシュビッツに匹敵する、けども非常に緩やかな大量殺人計画。
この計画を作った人間は多分、罪を問われんまま逃げられると思てる。
わたしは、世界中の、できたら宇宙からも加えて、超能力者というものがもしいるんなら、そいつらをとことん痛めつけて、死ぬ一秒前までもがき苦しめて欲しいと、腹の底から思う。
簡単には死なさへんで。
役職のリコールぐらいで済むと思てんのやったら大間違いや。
そいつらのせいで苦しんで、死んでいった人らそれぞれの分を、たっぷり味わせな意味あらへん。
追記
報道カメラマン冨田きよむ氏の写真とつぶやき
10月28日。福島市南向台小学校前にて。
除染作業員は線量を知らされていなくて、線量管理もまったくしていなかった。
不安に思った作業員は、「ココどのくらいありますか?」と聞いた。
作業員のはがしている芝生は、補正値で1.65μSv/h。
歩道の上約1mでは同じく2.1μSv/h。
ここで、マスクなしで作業させていいのだろうか、という疑問がわき上がった。
除染といっても、最終処分の方法が決まっていないのだ。
放射性物質を、A地点からB地点に移すだけのことだ。
問題は何も解決などしない。
いわんや、ボランティアに除染させるなど言語道断である。