ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

百人百話

2011年11月07日 | 日本とわたし
百人百話


もう充分悩んだ、苦しんだ人達の選択は、尊重されなければならない。

けれども、それと同時に、次々に姿を現してくる日本の膿は、無視をせず、皆でなんとか解決しなければならない。
そうしないと我々は、至上稀にみる、無能で阿呆な大人として歴史に残ってしまう。
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東電に900000000000円払えるのに、福島沖の海洋汚染調査には一銭も払わん、とはこれいかに?

2011年11月07日 | 日本とわたし
【福島沖には驚くべき事実が隠されている–海洋汚染の実態<前編>】
投稿日: 2011年11月8日 作成者: admin

「福島沖の海洋汚染 : 正常時1.5ベクレル → 事故後100,000ベクレル」


ニューヨークタイムズ 9月28日

『事故から6ヵ月が経過した、福島第一原子力発電所については、報道も少し下火になってきました。
しかし、海中の放射性物質のに関する科学的研究は、やっと実を結び始めたところです。



しかし、現地の状況は、予断を許さない程悪いものです。
すでに報道されていますが、日本政府は、原子力発電所近くで収穫されたコメの放射線汚染濃度が、上昇していることを確認しました。
警戒すべき放射線量は、これまで、牛肉、ミルク、ホウレンソウ、そして、茶葉から検出され、これまで製品の回収や、移送禁止の措置が取られてきました。

沖合では、早い段階に、膨大な量の放射性物質が放出され、さらなる漏出も続いている可能性があります。
そして、広範囲に汚染が広がっていくことよりも、一部のエリアに、大量の放射性物質が蓄積されことの方が、今、懸念されています。

こうした汚染は、原子炉を冷やすために使われた水、そして、燃料プールからもたらされ、
結果的に、原子力発電所内の、あらゆる汚染された物質を、海洋に投棄することになりました。
さらに、破損した原子炉から、直接漏れ出したものが加わり、汚染の大部分を構成しています。

日本政府と、電力業界関連の科学者は、9月、地震・津波が発生した3月11日から5月後半までに、海に流れ込んだセシウム137の総量は、3,500テラベクレルに上る、と見積もりました。
それ以外、さらに、10,000テラベクレルのセシウム137が、原子力発電所から直接、海洋に放出されています。

漏出は、現在も続いているものと思われます。
9月20日に、原発の管理者・東京電力は、1日あたり、200~500トンの地下水が、破損した原子炉とタービン建屋に、注水のため使われ続けている、と語りました。

ウッズ・ホール海洋画像研究所の、科学者ケン・ビュッセル研究員は、1986年、チェルノブイリの事故の際、黒海の調査を行いましたが、
福島第一原子力発電所の事故による、放射性物質の海洋流入は、チェルノブイリよりもはるかに大規模なものだ、と語りました。
チェルノブイリの事故によって、黒海に流入した放射線量は、1立方メートルにつき1,000ベクレル程度で、
1986年にピークに達したと、マサチューセッツ州のウッズ・ホール海洋画像研究所の、オフィスのインタビューで語りました。
これと比較すると、4月初旬、福島県沖で計測された放射線量は、1立方メートルにつき100,000ベクレルに達した、と語りました。
事故以前の、日本の沿岸部で計測された放射線量は、1立方メートルにつき1.5ベクレルであった、と明かしました。
「すべてにおいて、チェルノブイリの事故は、福島第一原子力発電所の事故の5倍の規模でしたが、
海洋汚染に関しては、チェルノブイリの方がはるかに小さなものです」

東京大学とコロンビア大学を含む、他の機関の科学者とともに調査を行い、6月、ビュッセラー氏率いるウッズ・ホール研究グループは、日本の東北地方沖で、15日間を過ごしました。
そして、この地域における放射性物質の拡散状況と、海洋生物に対する影響について調査しました。

プロジェクトは、日本政府が資金の拠出を拒否した後、ムーア財団によって後援され、7月まで、日本の調査船から、サンプルを受け取り続けました。〈つづく〉

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〈 国民と国土を守るためには科学的検証こそ必要なのに、政治と商売ばかり気にする日本政府 〉

まったくの正論、がここには述べられています。
驚かされるのは、「調査プロジェクトに対し、日本政府が資金の拠出を拒否」した、というくだりです。
中国やロシアの調査ならいざ知らず、実績のある、日米の機関の共同の調査であり、
本来なら、「渡りに船」とばかりに資金を提供し、未解明の事実を、可能な限り明らかにすべきだったでしょう。

少なくとも、東京電力に対する「資金供与」より、いま日本にとって、本当に必要なことのひとつに思えます。
「もはやこれ以上、国民が騒いだり、原発再開や原発輸出に差し支えるような調査はやめさせたい」という底意が丸見えではないでしょうか?

今必要とされる、汚染実態の科学的な解明に、これ以上、政治や商売を持ち込むのをやめさせなければなりません。
いくら隠そうとしたところで、隠しおおせはしない、そのことは、世界の国々の、日本『製品禁輸』措置によって明らかです。
通産省は、世界中の「日本製品に対する輸入禁止措置」について、一覧表にして公表すべきではないでしょうか?



以上は、adminさんによるニューヨーク・タイムズに載った記事の翻訳と、その記事に対するコメント。
わたしもadminさんに心から同意する。
調査に対する政府の拒絶は、このプロジェクトだけやなく、他の機関に対しても同じような態度と姿勢を撮り続けてる。
もうほんまに、トチ狂てるとしか言い様がない。
どうかしてしもたんかと最初は驚きながらも、いつか正気に戻るやろと一抹の期待もあったけど、
もう8ヶ月も経って、わたしだけやない、他の誰もが、奴らははじめっから本気やったことを思い知り、
けども、狂人のくせに、狡賢く、思い通りに事を運ぶ根回しにも長けていて、しかも力を持ってるだけに、
どう闘うたらええのか、効果的な手段も方法も見つけられんまま、ズルズルと時間が経ってしもた。
最近、デモや署名はもちろんええねんけど、直接ダメージを与えられる方法を見つけようとしてる人が出てきた。
相手がウソばっかりついとんのやから、こっちもウソついたらええやんか。

東京に運ばれてる瓦礫のことで、コメントしてくれはった人がこんなこと教えてくれた。
放射能汚染が心配やったその人は、都庁に電話をかけはった。
そしたら「瓦礫はひとつひとつ、積み込む前にきちんと線量を測るんですから」と言われ、
「そんなことは現実的にできないと思いますが」と踏み込んで聞いたら、
「やることになってるんです」ときっぱりと言うて電話を切られたらしい。
で、どやったっけ?
測ったんはいつやったっけ?
運び終わってから、しかも、ひとつひとつどころか、ほんのひとつまみだけ取り出してきたやつだけやん。
ほんで、出てきた数字を、また誤摩化しのテクニック使て、違う単位で報道するウソツキ新聞とテレビ。
搬入してるだけで空中の線量がめちゃくちゃ上がったっちゅうのに、そんなことはどこにも書いてない。
瓦礫の処理も、今までの普通のもんを処理してたまんまの設備でやってまう。
放射能物質専用の装置なんかどこにもあらへん。
ほんで、その処理するのに係ってるのが東電の子会社で、そこにガンガン金が流れていく。
なんかしらんけど、今だに普通に会社やってる東電の社員は、今までとほとんど変わらん仕事して、変わらん給料もろて、冬のボーナスまでもろて、
せやのに国が助けて当たり前とばかりに、金を要求する厚かましさに辟易してたら、
よっしゃよっしゃ900,000,000,000円払たるわと国が言い……もう救いようのないバカバカしさに力が萎える。

けどな、今回ばかりはあきらめへんで。
今回ばかりは今までみたいに、無かった事や終わった事や見んかった事にはせえへんで。
そんなことしたら、もう日本は終わってまう。
とことん弱って立ち直れんようになってまう。
そんな歴史を作った張本人として、語り継がれていくのはいやや。
もうどうしようもない阿呆らと、皆が力合わせて闘うてくれたから、今のこの日本があるんやなあと思い出してもらえる皆のひとりになりたいやんか。
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