ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

みんなで選挙!とにかく投票!おまけ「野党結集の課題・市民に望む事」 山本太郎さんのスピーチ文字起こし

2016年01月28日 | 日本とわたし
LET'S GO 在外選挙という、Non-Profit Organizationのフェイスブックより、お借りしました。
https://www.facebook.com/LETS-GO-在外選挙-1671271123132359/?pnref=story



「Let's go 選挙!」

面倒だと言われている在外選挙人登録申請。
それでも、在外投票には必要不可欠な申請。
重い腰を上げて申請書のダウンロード。
そして、記入例等と睨めっこしながら、1人コツコツ書き始める。

でも…。

ダウロードしなくても、目の前に申請書が差し出されたら?
あなたの横で、スタッフが優しく、記入の仕方を教えてくれたら?
その上、在外選挙の為になる話を、面白おかしく聞かせてくれたら?

1人で準備したって面白くない!
みんなで選挙🎵

是非、会場まで足をお運び下さいね!

↓以下詳細

Let' go 在外選挙!

日時 :
2月19日金曜日 19:00ー21:00(18:45 door open)

場所:
CRS
123 4th Ave, 2nd FL, New York, NY10003

http://www.crsny.org/ja

主催: 
OVERSEAs NY

ゲストスピーカー:
海外有権者ネットワークNY
共同代表 竹永浩之氏


推奨寄付 :
1人10ドル(会場費、チラシ等経費)

要予約

参加希望の方、お問い合わせは、下記メールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
overseasny2016@gmail.com



そしてこの、わかこさんのブログ『在外選挙に行こう!』は、在外選挙というものについて、わたしたち海外在住の有権者に、とても分かりやすく説明してくださっています。

ちょこっとだけここに、転載させていただきまーす。
↓以下、転載はじめ

在留届の提出は済みましたか?

在留届の提出は、在外選挙人名簿登録の申請時に、同時にしても大丈夫です。
私的には、ごちゃごちゃして面倒なので、オンラインで済ますほうをお勧めします。

はい、では次に進みましょう。

その前に、申請から皆さんのお手元に届くまでの図をお見せしますね。


在外選挙人名簿申請書提出から、在外選挙認証が皆さんのお手元に届くまで、
最速で2~3ヶ月かかります。
最速でですよ!
後で説明しますが、もっとかかる人もいます


せっかく在外投票に行こうと思っても、のんびりしていると、投票日までに間に合わないという事態になりかねません
思い立ったら即、行動でお願いします。


「在外選挙制度」の説明を少しします。

海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といい、これによる投票を「在外投票」といいます。
在外投票ができるのは、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている人です。

18歳以上に注目です。

次回参議院選挙から、選挙権が18歳以上に与えられることになりました。
これは在外選挙に於いても同じです。

18歳以上とは
1. 2016年6月19日以降満18歳の日本国籍保持者
2. 選挙人登録申請時まだ17歳でも投票時に18歳になる日本国籍保持者


となります。

↑以上、転載おわり


わたしたちも頑張る!そして日本国内のみなさんも頑張る!
もうこれっきゃ方法が無いところにきてしまいました。


ミナセン全国連絡会&実行委員会が主催する「野党結集の結果をみんなで出す!『ミナセン(みんなで選挙)』市民選対勝手連シンポジウム」

https://www.facebook.com/hirofunrun/videos/583824778453225/?pnref=story
東京都千代田区参議院議員会館・2016年1月22日

山本太郎議員が、なかなか結集できない政党の事情、そして緊急事態条項がいかに危険なものかについて、簡潔に話してくださっています。
残念ながら、ここのそのビデオを載せることができませんので、その部分だけを文字起こししました。

↓以下、文字起こしはじめ

山本太郎議員:
僕はこの場での一体感を信じないことにしたんですよ。
この場での熱狂、安保の時の熱狂、国会前での熱狂、もうこれ終わったことなんですよ。
何が言いたいか。
もう旬は過ぎているんですよ。
国全体で、この法案はおかしいっていうような熱量は、あの時のものでは、今もうないんですよ。
だとしたら、安保では突っ切れないというのが事実だと思うんです。
でも、安倍政権は、突っ込みどころ満載じゃないですか。
原発再稼働もそうだし、TPPもそうだし、労働環境も貧困もって、もう山ほどあるんですよ。
安保でという話になると、これは勢いが自分たち削げちゃうことになる。
で、いきなり安保の話したって、ポッカーンって人が多いですよ。
今日ここでの熱狂が、みなさんお家に帰られて、職場に行かれて、どれくらい広がっているかということを、自分自身で考えると、
ね、なかなか難しいとこがある
と思うんです。
僕も今、全国回ってます。
自分の選挙は2019年ですけど、今、10人集まったらしゃべりに行きますってことやってて、
全国いろんなところで、ーーーーーところに行って、知らない、興味の無い人たちに話をしに行ってる状況なんですね。
だから今日何人、今の政治のでたらめさを伝えられたか。
昨日は何人だった?っていうことの連続でしか、道が拓けない
んですよ。
おそらく、分かってる者同士が寄り合って、民主がんばれ、共産がんばれ、生活がんばれ、社民がんばれっつってても、これは事態が打開されない。
これは根絶やしされてしまう
、間違いなく、と僕は思ってます。

民主の中にもいろいろ議論があると思います。
例えばね、どっちが悪いんだっていう話じゃないんですよ。
例えば、もう大前提考えていただきたいんです。
これは、各党に対する批判と受け取らないでくださいね。
一有権者として、僕が今までの流れを見てて感じたことを話させていただきたいんですけど。

例えば、共産党さんが言ってくださった『国民連合政府』
みんなで力を合わせてやっていこうぜ
これ、素晴らしい提案だと思うんですよ。
で、これ、僕は事実関係をよく分かってないんですけども、この件に関して、水面下でどれくらい動かれたのかな?という話だと思うんですね。
というのは僕、政治の世界に入って最初に言われたことは、とにかく段取りの世界だってことを散々言われた
この段取り、水面下、要は、いきなり打ち上げ花火を上げてしまえば、それに対応するのが大変な部分っていうのが、おそらく政治の世界にはたくさんあると思うんです。
で、おそらく、共産党さんの仕事っていうのは、同じ現場で、委員会とかでもたくさん見ていますから、素晴らしいお仕事されてると思います。
僕のあこがれの質疑をされる方も、共産党の方ですし。

そういう中で、じゃあ、どういう水面下での交渉を行ってきたのかってことが、すごく重要だろうなと。
どうしてかというと、やはり、野党第一党というのは、民主党になるわけですよ。
ここが一番議席を持っているということは、全国で一番議席を取れる確率というのは、今のところ高いわけです。
特に、一人区というところにおいては、そういうことだと思うんです。
で、ここで、上手い話し合いをしていくためには、おそらく水面下での最初の交渉が、どこまで深まっていたかということが鍵を握ると思います。
でもおそらく、今の流れを見てると、水面下での交渉というのが、事前の交渉は、あまり十分では無かったのかな、というふうに思うんです。
でもこれは、共産党に対しての評価は、すごく上がったと思うんですよ。
そうなろうがなるまいが、要は野党共闘ができようができまいが、共産党に対する評価っていうのはすごく上がってると思うんですよ。
これはこれ、共産党としてはすばらしいことだけども、他の党からしたらそうでもないと思うんですこれ。
どうしてか。
だって、急に打ち上げ花火を上げられたって、水面下でちゃんといろいろ調整してからの話にしてくれれば、乗れたかもしれないけれども、乗れない部分もある
どうしてか。
共産党はいい仕事をしているけれども、共産党に対して評価が低い地域というのもあるわけですよね。
バリバリの保守地盤だったりとかっていうのもあるわけですから。
そこで一緒にやっていくという流れというものを、拒否感というものを示す人たちも、一定はいらっしゃる。
だとしたら、この一人区で、絶対に、一騎打ちで勝っていくぞ、という話にはなり得ない状況が生まれるわけですね。

だからこの話に関して、共産が、民主がっていう話になっていくと、もうこれドツボなんですよ。
じゃあどうすればいいっていう話なんですけれども、
みなさんが、昨日何人、今日何人、明日何人、自分の一票を何票に広げていけたらっていうことから、毎日実践されることによって、党でさえもコントロールできると思うんです。
政治家でさえも党でさえも、コントロールできると思うんです。
そういう人で議会を埋めたらいいじゃないですか。

もしもね、どこかの政党の支援団体が、このひとつになろうという動きを阻害するならば、みなさんで電話すればいいんじゃないですか。
プレッシャーかければいいんじゃないんですか。
全員電話したら(会場をぐるりと見回して)、すごい迷惑ですよね、これね。
これ、3人ずつ増えていったら、どれだけ迷惑ですか。
3人がまた3人を呼んで、ということが、もちろん電話だけじゃなく票としても現れるというものが根本にあれば、これ、そのようにまとまっていくんじゃないかな。

政治の世界で答が出るまで、みなさんが待ちになっちゃうと、すごく厳しい結果になる可能性もあります
だからみなさんが、どれだけ動いたかということが、次の結果につながるんだろうなと。

で、緊急事態条項のお話なんですけれども、非常に恐ろしい話になってまいりました。
もうこれさえあれば何でもできる
世界中の独裁者が羨むカード、すべて手に入れてるんですよ、もう。
最後の一枚、この一枚で、憲法なんてすべて破壊できる、というものですね。
法律作れる、金は握れる、言うことは聞かせられる
で、いつまでも延長し続けられるっていうね、非常に恐ろしい話ですけれども。
でも、この憲法の話をしたとしてもね、イマジネーション必要じゃないですか。
こういうことができるんだ、だからマズいと思わないか?
例えばこれ、安保っていう話だったりとか、TPPという話だったりとか、みな想像するしかないっていう話ですよね。
イメージが必要になってくる話って、伝わりづらい部分無いですか?
だから、話す相手がどういうことに響くかっていう、自分のこととして考えてくれるような、当事者としての意識を持ってもらえる問題をまず投げかけて、
扉を少し開いてちょっとずつ話していくっていうことをやっていかないといけない
んだなぁって、
丁寧に口説くって大変ですね。
日々感じています、ほんとに。
力を合わせてやっていくしかないでしょう、そりゃね。
やってやりましょうよ。
ありがとうございます。

↑以上、文字起こしおわり


だからやっぱり投票に行こう!
だからとにかく在外投票しよう!

政治の世界で答が出るまで、みなさんが待ちになっちゃうと、すごく厳しい結果になる。
わたしたちがどれだけ動いたかということが、次の結果につながる。

だから、自分の半径5メートルに居る人から、場所から、その人が当事者として聞いてくれるような話題探しをして、
ちょっとずつちょっとずつ、丁寧に話していこう。

昨日何人、今日何人、明日何人、自分の一票を何票に広げていけたら。
そうやって毎日なんやかんややってくうちに、いつの間にか政治家や党に、わたしたち市民の思いをしっかり受け止めて、政治をしてくれる人が増えてくる。
時間がかかるかもしれない。
でも、太郎さんのような政治家、そういう人で議会がいっぱいになる日は必ずやってくる。
わたしたち次第で。
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原発事故汚染と廃炉ショックで弱っていく日本は、原発展示即売会のモデルルーム&中国富裕層のアウトレット

2016年01月28日 | 日本とわたし
きーこさんが文字起こししてくださった文章を参考にしながら、自分自身でもう一度書き起こした樋口さんとビナードさんの講演会。
膨大な量と長さではありましたが、この最後のところにきて、作業をしながら涙ぐんでしまいました。
なんというか、じわじわと勇気と元気が生まれてくる感じがして…。

「信州なら信州弁、諏訪地方の言葉で、みんなで生活しながら何かをしようとすると、そこである種の発酵作用が起きて、それが文化になる。
文化は踊りだったり、建築物だったり、言葉そのもので作った作品だったり、いろんな文化がある。
でも、自分がそういう、発酵していく存在だっていうことが実感できれば、
「無力だ」とか「虚しい」とか「何も変わんないじゃん」とかっていうふうに絶望する、あるいはガッカリする、落ち込むことがなくなるような気がする」


一方で、こんな厳しい意見もありました。

「下手すると、日本列島が最終処分場に使われる可能性がある。
その最悪のシナリオは、
日本でもう一つ原発事故をやって、そうすると関東東北の汚染、それから九州、中国地方、関西の汚染をやって、そうすると満遍なくね統計がみんな赤くなる。
2箇所やって、日本経済がそれでもっと衰退、もっともっと袋小路に入っていって、それであるときから日米共同の研究機関があちこちにつくられて、
その研究機関は何か?というと、「アメリカの高レベル放射性廃棄物を置く場所」。
そういうふうにもう、日本は受け入れるしかないんだよね、経済的にはもうアウトだから」


「日本は、原発展示即売会のモデルルームであり、中国の富裕層のアウトレット。
だから日本列島じゃない。
日本アウト列島。
みなさん、日本アウト列島に住んでるんだよ」


また、だからこそ、それぞれわたしたち個人が、個々の暮らしの中に、個々の発酵による意識的な言動をすることが必要なんだと、とても分かりやすい例を話してくださったり。

「マコさんたちは、文房具屋に行ってボールペンを買う時に、あるいは買わなくてもいいんだけど、紙が置いてあるでしょ、試し書き。
それをちょっと先までめくって、それで「原発いらない」と書くんですね」


自分が政府と向き合っているというのを、絶えず示す必要がある!
24時間しっかり発酵!




日本列島は他国に原発を売るためのモデルルーム
下手すると日本列島が最終処分場に使われる可能性がある

樋口健二×アーサー・ビナード(文字起こし)


2015年12月20日
樋口健二氏&アーサー・ビナード氏 コラボトーク講演会


文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/YhZIRwFjtec?t=1h10m21s




アーサー・ビナード:
でもね、根っこが深いんですよ、原発は根っこがほんとに深い
だから、僕らがデモやって、声あげて、ステッカー作ったりいろんなことをやらなきゃいけないんだけど、
それよりもっと深いところでやらなきゃ、自分の生活や経済も含めて、自分の日々の行動も含めて、やっぱり歯止めをかけるしかないと思うんですね。


樋口健二:
そうですそうです、みんな犠牲ですよ。犠牲が無きゃできないって。


アーサー・ビナード:
だって、僕らはこの写真を見て、労働者の写真だと思うけれども、
でも今の日本で普通に生活していて、その原発労働者と同じくらいの被曝している人たちがいっぱい、僕らも含めて
だから僕らは、今みんな、1億総原発労働者になっている


樋口健二:
1億総被曝


アーサー・ビナード:
そういうことです、総被曝。


樋口健二:
の、時代が来てるんです。
九州電力がとんでもないPRを出してるけどさ、ね、これ、老人を騙すにはもってこいですよ。


質問


https://youtu.be/YhZIRwFjtec?t=1h12m51s

質問:
アメリカのほうでは、アーサーさんが知っている昔と今とでは、原発労働者は、自分たちの被曝のこととかなどはどう考えているのでしょうか?


アーサー・ビナード:
ん、そうですね、基本的には日本と同じように、他に仕事が選べない人が、原発の現場のきつい被曝にさらされる仕事をする
そこは近いし、差別を受けている側がそういうところに送り込まれる可能性が高いというのもあるんです。
さきほど、黒人労働者の写真のお話もあったんですけど、それがアメリカ国内でも。
でも、アメリカと(日本の)一つ大きく違うのは、原子力業界のそういう被曝させられる仕事の他にもう一つ、どこにも生き残る道が見いだせない人が行くところがあるんです。
それは何かというと、アメリカ国防総省がやっているアメリカの陸軍、海軍、空軍、海兵隊、州兵、兵隊です。
兵隊のほうがはるかに数が多いし、組織がでっかいです。

で、原子力と軍の組織はどういう繋がりがあるかというと、深いところではもう同じ組織なんです。
アメリカはそれを隠そうとしない
だからニュークリア(nuclear)とかニュークス(nukes)って言ったら、核兵器も原発もみんな入る
こんなに「平和利用」がまかり通っている、こんなに「平和利用」に騙されている人が多い国は日本だけですね。
っていうか、アメリカでいうと、ジョークみたいだよね、噴き出すでしょ。
「Atoms for Peace 」って懐かしい、アイゼンハワーの演説か、面白いね。
日本でまだそんなこと言っているからね、真顔で

原発労働者の問題に、ひとつに絞って運動しようとすると
いやだってね、「海兵隊に吸い込まれていってる、貧困にあえぐ若者をどうするんだ」みたいな
だから繋がっているんですよね、そこが。
軍隊と原発が
で、今のアメリカの企業と政府の動きを見てると、もちろん、原発は2016年に無くすとか、そういう流れにはなってないけれども、
でも、明らかに原発は止める方向で、全てが進んでね、廃炉にしている
それはどうしてかっていうと、もう利益が出ない
どうして日本は逆に、なんか大間にフルMOXの、ね、必ず壊れる原発を作ろうとしているのか?
あれは、大間違い原発ですよね、大間違いもいいところ。
それから上関、あの山口の上関の原発も白紙撤廃じゃないんですよ、「やる」って言ってるんですよ。

アメリカはもう、新規を時々造るようなふりをするんだけど、進まないで、廃炉は進んでいて
なんでもう、出口戦略が動いてるのに、日本がまだまだ「やるやる」って言ってるのかというと、
多分、「属国が、一番最後に残って、貧乏くじを引く」



樋口健二:
本当にその通りだ。


アーサー・ビナード:
だから、フランスと日本がカモなんですね。
アメリカは、終わるときにはもう引いている
だから、リーマンショックならぬ廃炉ショックは、他に押し付けるつもり。
ね、だから、早々と、ジェネラルエレクトリックも売っちゃったね。


樋口健二:
売っちゃったですよ。


アーサー・ビナード:
ウエスティングハウスも、ポンコツ原発製造部門は


樋口健二:
東芝に買い取らせた


アーサー・ビナード:
ねぇ、東芝を見てごらんなさい。可哀想だよね。
昨日、東芝で働いている友達と、今朝まで一緒だったんだけどね、もう悲惨ですよ。
で、なんでそうなってるかっていうと、米政府の政策ですよ。
5000人切るんだよね。


樋口健二:
4000から5000。
おそらく4000人はもう完全に切るんだよ。
あの3人の社長が、あんな悪しなかったら良かったのに。


アーサー・ビナード:
でも、そもそもウェスチングハウスという得マージンを食った時からなってたんですよね。
で、そういう流れを見れば、もう原発から早く引かないと貧乏くじ
下手すると、日本列島が最終処分場に使われる可能性がある
僕は、その最悪のシナリオは、
日本でもう一つ原発事故をやって、そうすると関東東北の汚染それから九州、中国地方、関西の汚染をやって、そうすると満遍なくね統計がみんな赤くなるんだよね。
そうすると2箇所やって、日本経済がそれでもっと衰退、もっともっと袋小路に入っていって、それであるときから日米共同の研究機関があちこちにつくられて
その研究機関は何か?というと、「アメリカの高レベル放射性廃棄物を置く場所」なんですよ。
そういうふうにもう日本は受け入れるしかないんだよね、経済的にはもう、アウトだから


樋口健二:
受け入れないとやっていけない。


アーサー・ビナード:
やっていけないし、TPPに入っているから、「飛んで火に入るTPP」の虫になって、とんでもないペテンパートナーシップでがんじがらめになって

これは最悪のシナリオで、僕は受け入れるつもりはないよ。
絶対にこれは止めなければいけないと思うんだけど、もうそういう、嫌な縁起でもないような予言が成立するところまで、僕らはきちゃっているというふうに思うんですね。

僕は、根拠はないですよ、CIAの工作員じゃないから、具体的な情報はこないし。
でも見てれば、状況を見てれば、そういうこともあり得るんじゃないかって、多分言えるんじゃないかなっていう気がする。


樋口健二:
結末がもう見えちゃってる。
僕はいつも言うようにね、核兵器で終わるんじゃなくて、原発で地球は終わるんですよ。
で、一番先に日本がおしまいになる


アーサー・ビナード:
だから、薩摩川内、伊方を動かすっていうのは、もうそういう道を歩むことだよね。


樋口健二:
それしかない。で、何が起きるかわからん。


アーサー・ビナード:
ほんとだね。


樋口健二:
国家がみんな、「安全だ」って口で言っているだけの話なんだからね。


アーサー・ビナード:
そう。でもね、薩摩川内が動き出して、1号機2号機。
で、「今度は伊方だ」って言って、それをニュースをわーってやっていた時に、安倍総理が中央アジアに行ってたんだよね。
で、いろんな、ばらまきながら、「原発買って」って売り歩いてたでしょ。


樋口健二:
売り歩いてた。


アーサー・ビナード:
それで見えてきたんです。
だって、樋口さんが言うように、原発はエネルギーじゃないもん。


樋口健二:
経済


アーサー・ビナード:
経済
「電気が必要だから」っていうのはナンセンス!
じゃあなんで動かすか?っていうと、今回は、1億総ショールーム化なんですよ。


樋口健二:
なるほどね。


アーサー・ビナード:
日本列島は、他国に原発を売るためのモデルルームなんですよ。
だって、「日本の原発買ってくださーい」って言って、国内では54基のうち1基も動いていないっていうと、ちょっと変ですよね。


樋口健二:
それじゃ売れねえからね。


アーサー・ビナード:
売れないですよ。
だからちょっとこう、モデルルームを作って、それで鹿児島がそれ
なんです。
展示即売会
で、日本のやつを動かして、「ほらほら大丈夫大丈夫」
大丈夫じゃないですよ、モデルルームですよ。
僕らはモデルルームにされている
しかもそれだけじゃなくて、日本経済で唯一明るい、アベコベミクスによってつくられた唯一の明るいニュースは「爆買い」でしょ。


樋口健二:
そう。


アーサー・ビナード:
「爆買い」
中国の富裕層とかが来ていっぱい買ってる。
だから日本は、原発展示即売会のモデルルームであり、中国の富裕層のアウトレットなんですよ。
だから日本列島じゃないです。
日本アウト列島なんです。(笑)
みなさん、日本アウト列島に住んでるんだよ。
こんな屈辱を味わいながら、よくみんな平気で日常生活ができるね


樋口健二:
いいこと言うね。


アーサー・ビナード:
ほんとうにそうですよね。
だから、原発の輸出のために、そういうことを背負わされるっていう、本当に残酷
全然生活者のことを考えてないね。


樋口健二:
先は全然見ておりませんから。


アーサー・ビナード:
自分たちだけ、ま、助かる自分たちだけ再就職先があるって、なんかそういう。


樋口健二:
今とにかく、おまんまが十分食えりゃいいんだ。今のことしか考えない。


アーサー・ビナード:
でも、おまんまっていうとちょっと、彼らは何千億、何兆っていうおまんま食ってるからね。


樋口健二:
だから止められない。それに群がりすぎちゃったのね、この40年間。


アーサー・ビナード:
本当です。


樋口健二:
いやぁ、彼は強烈ないいこと言いますね。



自分が政府と向き合っているというのを絶えず示す必要がある
「空気を読むな」

樋口健二×アーサー・ビナード(文字起こし)


2015年12月20日
樋口健二氏&アーサー・ビナード氏 コラボトーク講演会


文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/YhZIRwFjtec?t=1h23m59s



質問:
麹菌、納豆菌について


アーサー・ビナード:
カルチャーとか文化の話をしていて、カルチャーって英語で言うと、納豆菌もチーズ菌も麹菌もみんな入るんですよね。
カルチャーって「培養する」って言う意味だから。
土の中の微生物も含めた土壌が農作物を作ってくれる、それを見守って大切に育てることがアグリカルチャーであり、納豆カルチャーっていったら、納豆菌の働き者たちの集まり。
で、僕らも実はそういうふうに、人間同士でそういう醸し出して、日本語で生活して日本語で話し合って、みんなで。
信州なら信州弁、諏訪地方の言葉で、みんなで生活しながら何かをしようとすると、そこである種の発酵作用が起きて、それで文化が
文化は踊りだったり、建築物だったり、言葉そのもので作った作品だったり、いろんな文化がある
でも、自分がそういう、発酵していく存在だっていうことが実感できれば、
「無力だ」とか「虚しい」とか「何も変わんないじゃん」とかっていうふうに絶望する、あるいはガッカリする、落ち込むことがなくなるような気がする

樋口さんは、「40年後に自分の作品を見て、自分の作品に引き込まれる人がいるかもしれない」、
自分が作った本が、2000人もの人に届いたっていう、それがまさに発酵ですよね。
そこでいろんな大事な反応が起きて、醸し出されているものがあるという。
それを、集まってデモの時だけ声上げて、それで終わるんじゃなくて
納豆菌は24時間納豆菌なんですよ。
麹菌は24時間ずーーっと麹菌
だから、僕らは24時間日本語菌
日本語の文化を、もちろん英語に切り替えてもいいし、ロシア語に切り替えてもいいんだけど、自分の言語と生活を使って作り出すっていう。

デモに行って声を上げて、帰りにスターバックスに寄って金落として、また自動販売機から何かを買って、家に帰って公共放送なんか見たりしていると、
もうデモなんか行かなくていい
んだよ。

ここだけの話だけど、受信料を打ち切る方がずっと効果があると思うんですね。
あの、ここだけの話。
っていうか、もうとっくに干されているからいいんだ。
いや、公共放送は、まともな公共性のある放送なら必要かもしれない
でも、受信料を払うっていうことはもう、原発推進ジャーに「どうぞやってください」って言ってるようなもんでしょ?


樋口健二:
そうそう。


アーサー・ビナード:
それを考えなきゃいけないですよ。
で、まぁ、「いやあうちの妻はどうしてもNHKを見たい」って言うんなら、まあ何か妥協しなければいけない。
みんな生活は妥協だし。
だけど、「テレビを捨てる」っていう選択肢あるよ。
テレビなんかいらないよ。
僕はテレビに出るけど見ないよ。
いらないですよ、そんなん見ている暇ない。
俺は納豆菌として、っていうかアーサー菌として色々やることがあるから。
だからそういう、自分がやることは全部関係がある
自分が何を買うか。誰がこれを自動販売機で買ってきたのか。
僕は自動販売機を使わないんだ。
だから自分の生活の中、全部繋がっている
何を食うか、どこで何を買うか、何に乗るか、どこを歩くか、もう全部関係があるから。
で、そういうことがわかってくると、別に選挙がどうなったかでガッカリすること無くなるんですよ。
毎日毎日楽しいんですよ。

後ろの方にね、丁度こう振り向くと、夫婦漫才の天才のふたりが、マコさんとケンさん、いらっしゃるんですけど、
いろいろ教わったんですよ、やれること、僕ら市民にできること。
例えばその、マコさんたちは、文房具屋に行ってボールペンを買う時に、あるいは買わなくてもいいんだけど、紙が置いてあるでしょ、試し書き。
それをちょっと先までめくって、それで「原発いらない」と書くんですね

紳士的な発言ですよ。
デモでは届かない人に、どうやって届けるか
タクシーに乗ると、ずーっと運転手を口説いてるんです。
変な口説き方じゃないよ、まともな思想とか、そういうことをずーっとやるって面白いんですよ。

樋口さんだってね、もう24時間ですよね。


樋口健二:
僕も真面目に、同じ用語でやってるのよ。
「原発反対」なんてのは、国家からしたら、「あいつらとんでもねえ奴ら」って言ってるわけだから。


アーサー・ビナード:
そうですね。
だからそういう風に、自分が政府と向き合っているということを、絶えず示す必要がある
その話をするんです。
「空気を読むな」
全然空気を読む必要はないんです。
ちょっとだけね、嫌われ過ぎないように気をつけなきゃいけない


樋口健二:
僕なんか嫌われすぎちゃった。


アーサー・ビナード:
いやぁ、嫌われていない、樋口さんほど愛されている人はいないよ。


樋口健二:
こういう人たち(会場にいる人たち)には愛されてるけど、本当に。
だけど、国や電力会社からは、本当に、ブラックリストもいいところですよ。
経産省の資料があるんだけど、俺の名前とか、俺のみんな親友だ、広瀬隆も鎌田慧も。
みーんなブラックだよ。
名前だけ消してあるんだよ。
だけど本はちゃんと書いてあるんだよね。
アホか、って言ったの。


アーサー・ビナード:
僕は出てこないんですか?


樋口健二:
あなたはアメリカ人だから、迂闊なことは出来ねえ。
アメリカの人たちは、日本国家がやったらどうする?大変ですよ。
だって、アメリカの属国なんだから、日本は。


アーサー・ビナード:
じゃあ、僕は本国から来たんだ。


樋口健二:
あなたはここで、うんとやってくれればいい、バンバンバンバン。

アーサー・ビナード:
わかりました。
でも、樋口さんが、そうそうたるメンバーと一緒にブラックリストに載ってるって、すごく偉大なことですよね。


樋口健二:
偉大でもなんでもねえのよ。
俺はただ、ひたすら売れないことをやってきただけの話。


アーサー・ビナード:
でも、みんながそれを目指せばいいんですよ。
だから、別に職業は関係ないですよ。
写真家だからとかじゃないんだよね、鎌田さんも広瀬さんも。
だから、みんなで同じリストに載りましょう


樋口健二:
国民がみんな載るようになったら変わるんだよな。


アーサー・ビナード:
ですよね。
後ろの漫才師も載っているかもしれないし。
でも、みんなが載るぐらいの、楽しい運動をやっていきたい


樋口健二:
そうだね。


アーサー・ビナード:
ぜひ、やりましょう。


樋口健二:
あなたいいこと言いますね。
このまま言いつづけて、ほんと、あなた俺、大好きなのよ本当に。
こういう外国人っていないもん。


アーサー・ビナード:
ありがとうございます。
でもね、樋口さんの写真を見ていると、ちゃんと、今、どこから来たのか、今がどうしてこうなってるのか、っていうことがわかるんですよ。

福島第一原子力発電所が、建設中の写真があるでしょ。
それが僕らに一番欠けてること。
どこがどう繋がっているか。
樋口さんの写真ってのは、ほんとに、何度見ても新しい発見があって、何度検証しても自分が気づいていない事実が、必ずそこにあるんですよね、本当にありがとうございます。


樋口健二:
本当に嬉しいね。
こういうもののわかった人がものを言うっていうのはね、ありがたい。


アーサー・ビナード:
実は今日、これから深夜の便でロンドンに行くんです。
ウエールズには世界で一番古い、今も動いているポンコツ原発があるんです。


樋口健二:
ポンコツ原発です。


アーサー・ビナード:
そこのすぐ風下に、僕の幼馴染が住んでる。
これから行ってきます。
ロンドンって言ったけど、飛行機はロンドンに飛ぶんですけど、これからウエールズに行ってきます。
セラフィールドまで行けるかどうか。
あのね、イギリスって面白い国で、クリスマスとかその次の日は、電車とか全部止まるの。
だから、行けなかったら次にまた行きますけど。


樋口健二:
あなたは行動力がいいから、頑張りなさいね。


アーサー・ビナード:
なにをおっしゃるんです、行動力、(樋口さんは)行動力の塊じゃないですか。


樋口健二:
いや、そうでもないよ。


アーサー・ビナード:
ありがとうございました。


樋口健二:
本当にありがとう、今日は。


アーサー・ビナード:
みなさん本当にありがとうございました。
コメント (2)
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