ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

2015年から2016年へ

2016年01月04日 | ひとりごと
2016年が始まりました。もう5日も経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。


ずっと暖かい日が続いていたので、感違いして咲いてしまった桜の木があったりしましたが、今日は気温マイナス8℃、立派な冬日になりました。

昨年最後の記事を書いたのが19日。
書くためのメモが溜まり続けるのを横目に、パソコンの前に落ち着いて座ることが物理的に無理になり、思い切って中断することにしました。
20日からは、西海岸からやって来てしばらくの間うちに滞在する夫の弟家族(弟48歳、その息子21歳、その娘19歳)のための寝室&ご飯作りに大奮闘。
そしてクリスマス・イブとクリスマスを祝いに、ペンシルバニアに暮らす夫の姉の家までドライブと、やっとのことで終わったコンサートの翌日から今日までずっと、バタバタの連続でした。

グルテンフリーの義母と夫、それから新入りのわたしのための、グルテンフリーパンプキンパイを作る夫。擦り下ろしているのはナツメグです。


クリスマス気分満点の姉の家。






イヴ・ディナーのメインディッシュはハム。




いったい何を真剣に話していたのでしょう…。


食事の後はボードゲーム。


そしてクリスマスの朝が来て、朝食を食べながらのプレゼントタイム。
今年もまた、無駄に買い物をしないように、プレゼントをあげる人を1人だけと決め(チビッ子のエメラだけはみんなからもらえます)、上限70ドルで選んだ贈り物を渡しました。






プレゼント交換の後、料理をする人以外は、クリスマス恒例の映画鑑賞に出かけました。
今年の映画は『スター・ウォーズ』。
自慢ではありませんが、わたしはこの映画を観たことがありません。ブラバンでは数え切れないほど演奏したのですが…。
出かけた映画館の椅子が、リクライニング式でごっつくて、それを思いっきり倒して観てたまなっちゃんは、最初の10分ぐらいのところから夢の中?!思いっきり熟睡していました。


クリスマス・ディナーのセッティング。


ターキーの焼き加減をチェックする夫の姉アードリィ。


温度計では焼けてるのだけど、ベテランの母の目にはそうは思えない、ということで、大いに思案中。


パイ三昧。


毎年恒例、シャンペン担当の父。


買ってきてくれるのはもちろんのこと、みんなに注いで回ってくれる父…ありがたやありがたや。


今年もみんな揃って乾杯できたことを感謝!


やっと焼きあがりました。


今年の切り役は次男くん。


役を逃れ、高みの見物のふたり。


まずは大きな部位を切り離し、


電動ナイフのコードが破損していたのか、ビリビリと感電してしまった次男くん。根性で手作業続行です。


クリスマスメニューの数々。






ディナーの後、カードゲームで追い剥ぎゴッコをする従兄弟な若者たち。




そーゆーことは全く興味の無い若者ひとり。



クリスマスを無事祝い、夫の弟家族を見送り、年末から年始にかけて新居に引っ越すことになった次男くんカップルの手伝いでもしようかと思ってたら、

突如、天井の穴を塞いでやろうと、3人の職人さんたちが来てくれることになって大わらわ。










なんか、ひじょーに怪しいことをしているような雰囲気。全然怪しくないのだけれども…。


こちらはデッカい方の穴。


まなっちゃんが作ってくれた、豆腐ハンバーグとガーリックトースト。



その翌日の30日、引っ越す当人の次男とまなっちゃんが、突如重い風邪にかかってしまいました。
それからはほとんど1日中台所に立ち、年越し蕎麦やおせち料理の準備をするかたわら、風邪に効くだろうと思われる料理を作っては食べさせ、また作っては食べさせして様子を見ていたのですが、なかなかすっきりとはなりません。
夫は夫で、ふたりそれぞれの風邪の症状を診ながら、分厚い漢方の本と経験から選んだ漢方薬を飲ませては様子を見るということを繰り返していました。
結局、31日と1日に荷物をまとめ、店で買い求めた家具なども含めて2日に運ぶという予定は変更せざるを得なくなってしまいました。
そんな悲惨なふたりに、追い打ちをかけるような知らせが入りました。
まなっちゃんの大好きなおじいちゃんの容態が悪くなり、危ないかもしれないと…。
もう引っ越しどころの話ではありません。
なんとしても1日でも半日でも早く治して、おじいちゃんの待つ日本に飛び立たせてあげたい。
夫もわたしも必死でした。

年が変わる1時間ほど前に、長男が家に帰ってきました。
夫婦ともにグルテンフリーとなった我が家の年越し蕎麦は、お醤油はたまり醤油、蕎麦は小麦が混ぜられていないもので作るので、もしかしたら文句が出るかなあ…とちょっと心配でしたが、
生姜とニンニク醤油とみりんに漬け込んだ鶏肉を炒め、刻みネギと一緒に盛った蕎麦は、なかなかの好評価をいただきました。
翌日の元旦は、風邪ひき2名も一緒にお祝いをし、友だち3人の助けを借りて運べるだけ運んでしまおうと、予定日だった2日に、次男くんが気力で頑張りひとまず終了。
3日は再びダウンして、こんな調子だと引っ越しはやはり来週の方がいいかもね、などと夫と話していたら、
「やっぱり行ってきます」と言って、ふたりは突然、残りの荷物を詰めるだけ詰めて出発しました。
翌日の4日に、かかりつけの病院に行って、点滴を打ってもらったまなっちゃんから、5日の今日、急遽日本に行くことになりました、行ってきます、という連絡が入りました。
間に合うことを祈っています。


もうこんなふたりを見るのは、たまーにしか無いのかも…。


洗面所周りに置いてあった彼らの物が消えて、やけにすっきりしています。
ゴチャゴチャと鬱陶しいなあ…などと思ったりしていたのに、こんなにすっきりしてしまうと寂しくてなりません。
階段を下りてくる足音を聞くとつい、これは誰のだろうと考えてしまって、ああもう夫しかいないのだから夫に決まってるではないかと苦笑い。

わたしはこれまで、夫婦だけの暮らしというものをしたことがありません。
1度目の結婚では、嫁いだ家には大おばあさんと義父と義母、そして小姑がいました。
そして、2度目の結婚は子連れだったので、夫と息子たちが一緒でした。
そんなこんなで、夫婦水入らずという暮らしをしたことが無いので、うまくやっていけるのだろうか…などと、ふと考えたりします。

まずは、ふたり分のお料理の分量というのに慣れないといけません。
そして、もう少し笑顔を増やして夫に優しくしたい、などと思ったりしています。
だって、ふたりっきりなんだもんね。




おまけ

ちょっぴり告白すると、ブログはもちろんのこと、フェイスブックやツィッターという、いつもならまず一番に見たり読んだりしていたものを開くのが億劫になってしまっていました。
いえ、億劫というより、恐かったという方が近いかもしれません。
なんでこんなふうに思うのだろうと、思い始めた頃は首を傾げる程度でしたが、だんだんと日が過ぎるにつれて、このままできなくなってしまったらどうしようと、とても心配になりました。
でも一方で、パソコンに向かっていた分の時間にできたことがたくさんあって、そのことの大切さ、意義の深さをしみじみと感じ、これまでの5年間近くもの毎日の過ごし方について、考えていたりもしました。
そして、わたしの中で一番大きく変わったことというと、無理をしなくなったということ。
「やっぱり今日はやめておこう」
前はそんなふうに思うのは怠けているような気がして、眠くても疲れていても、居眠りをしながらでも記事を書いていたのですが…。
まず第一に自分を大切にする、という信念を貫く夫と暮らして24年、やっとそのことの意味がわかってきたような気がします。

なんて…ここを楽しみにしてくださっているみなさんには、散々心配をかけたり、お待たせしたりしているのに、勝手な言い訳をうだうだと並べてしまってごめんなさい。
でも、毎日考えています。
日本のこと、アメリカのこと、そして世界のこと。
考えているだけでは何も変わらない。だから行動しなければ。
だからといって、休み無しでがむしゃらにやり続けていたら、きっといつかダウンしてしまう。
でも気になるものは気になる。
それを伝えなくてはと思う。
でも、なぜだか頭が動かない。
気持ちが淀んでいるのが見えてしまう。

こんな日が続いています。
無理矢理こじ開けるのか、それとも自然に開くのを待つのか。
重い心は少しずつ軽くなってきたような気がしますが、まだ決めることができません。
ごめんなさい。
でももしかしたら、明日にでも、こじ開けてしまっているかもしれません。
絶対にやめないので、どうか気長に待ってください。
コメント (6)
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