ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

参院警務部は言いました。「1」や「5」ならいいけど「9」は駄目。ハァ〜?!

2018年07月02日 | 日本とわたし
親友の明日香ちゃんが、こんなツイートをしていて、それを読んで唖然としていたのですが、


それを東京新聞の記者さんが、素早く取材してくれて、記事にまとめてくれました。



書き起こしはじめ:

東京新聞 朝刊 2018年7月3日

『9』着用者を狙い撃ち

「No 9」とプリントされたTシャツを着た女性が、先月末、参議院の委員会を傍聴しようとしたところ、入り口で職員に制止された。
Tシャツには『NO WAR』の文字もあり、参院警務部は、憲法9条擁護の意思表示と判断、
「示威宣伝になる衣類の着用を許可しない」という内規に違反した、と説明する。
しかし、戦争放棄は紛れもなく、現行憲法の理念。
女性は「なぜ駄目なのか」と反発している。(皆川剛)


参院委員会傍聴女性を制止

東京都三鷹市の紫野明日香さん(49)は、先月28日、高度プロフェッショナル制度の採決があった参院厚生労働委員会を傍聴しようと、国会を訪れた。
国会の傍聴は初めてだった。

Tシャツには、『No 9』『NO WAR』の文字がデザインされていた。
参院西通用門での職員とのやりとりを、紫野さんは次のように再現する。

「9を付けているね。そのようなものを付けて入ることはできません」
「どうしてですか?」
「NO WARとも書いているだろう」
「どうして駄目なんですか?」
「意思表示をしているものは駄目です」


どうやら、9条用語と戦争反対の意味を読み取ったらしい。
そこで、憲法には103条まであることを念頭に、
「1だったらいいですか?」と尋ねると、
「1だったら大丈夫」
さらに、
「5だったらどうですか?」
「5でも大丈夫」
「では、なぜ9は駄目なんですか?」
「意思表示をしているからです」


結局、紫野さんは、持参したカーディガンを着て、Tシャツの文字を隠すよう求められ、従った。
混雑する委員会室で、暑さのためカーディガンを脱ごうとしたところ、すぐに別の職員がやって来て、「着てください」と迫られたという。

参院警務部は、
「職員とのやりとりの中で、女性から『9条』という言葉もあったため、示威宣伝にあたると判断した」と説明する。

その論理なら、「1」でも「1条擁護の示威宣伝」になり、「大丈夫」とは腑に落ちないが、同部はそうした職員の発言は「確認できない」としている。

紫野さんは、
「着たいものを着て、秩序を乱さずに座っているだけで、とがめられるのはおかしい。
なぜ9条だけがやり玉に挙げられるのか、『戦争反対』のどこが駄目なのか」
と憤る。

紫野さんがツイッターでこの一件を投稿すると、6千件以上リツイートされた。
大半は共感の声で、漫画『銀河鉄道999』のロゴや、京野菜の『九条ネギ』の絵のTシャツは制止されるのかなど、皮肉交じりに議論が続いている。

「こちら特報部」も聞いてみた。
開催中のサッカー・ワールドカップにちなんで、日本代表の岡崎慎司選手の背番号『9』のレプリカユニフォームはどうか。
参院警務部は「公式見解ではない」と断った上で、「ユニフォーム姿なら制止しない」

九条ネギや999も「政治的メッセージは含まれておらず、入場は拒まない」そうだが、
九条ネギのTシャツを着た多勢の人が、外で護憲を旗印にシュプレヒコールを上げた後に入るような場合には、「お声かけすることになる」という。
要するに、『9』に護憲の意味がくっつくと駄目らしい。

衆院でも、「議場で賛否を表明しない」との傍聴規則に基づき、入場可否を判断している。

コラムニストの小田嶋隆さんは、
「『みんな野菜を食べよう』でも、『アイラブニューヨーク』でも、何らかの主張を含む言説は全て、政治的という判断が可能。
今は、改憲論議を進めたい政権の中枢を、刺激するかどうかという基準で判断しているのだろう」と指摘し、
『9』を狙い撃ちにする恣意的な運用を、次のようなたとえ話で批判する。

「『赤羽』と書かれたTシャツを着ていったら、(JR埼京線の)『十条』の手前だから、『おまえは9条支持か』と言われかねない」


書き起こしおわり:

******* ******* ******* *******

頭にきた明日香ちゃん、
「なら脱ぎましょうか?」って言ったらしい。
そしたら黙り込んじゃって、「次からは駄目だから」と言われたそうな。

で、「じゃあ次は、お腹にも『9』って書いておこうかしら」…なんて言う明日香ちゃん、だから大好きなんだよな。

わたしのどのカバンにも、『No.9』と『NO WAR』『LOVE & PEACE』と書かれた札が付いている。
たまに街中やお店の中で、「この『No.9』ってのは何の意味?」って聞かれることがある。
そんな時、胸を張って、平和憲法のことを説明する。
「素晴らしいね、すごく新しいっていうか、未来を見据えているね」、なんて言って褒めてくれる。

国会だからこそ、この『9』の存在を誇りに思い、大切に扱わなければならないはず。
こんな現象を放ったらかしにしていてはいけないと思います。
コメント (2)
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夏休み日記

2018年07月02日 | ひとりごと


気温100℉
摂氏でいうと約38℃。

暑い…。

熱波にすっぽり包まれている東海岸だけど、湿度がまだ低めなのと、レンガ造りの古家なので、昼過ぎまではなんとか扇風機でしのげる。

今年に入る前から生徒の数がぐっと減って、夏休みに入ったのでさらに減り、時間を好きなように使って作曲したり練習したり指揮する曲の勉強をしたり、音楽三昧の贅沢な夏を過ごしている。

ブログ記事の更新をすっかりサボってしまっていて、なんだか夏休みの日記(何日も経ってから慌てて書く)みたいだけど、とりあえず大忙しの要件が全て終わったので、それをまとめておこうと思う。

W杯日本対ベルギー戦。
こちら時間のお昼2時から始まった試合を、狂喜乱舞したり手に汗握ったり頭を抱え込んだりしながら観た。
選手のみなさんはとことん頑張って、あんなにいい試合をやって見せてくれた。
あんなにカウンターが強いチームだったんだって感動した。
すごくエキサイティングで楽しい時間だった。
ありがとう!

フランスに居る内田樹さんが、カフェで試合を観戦していて、日本の敗戦が決まってガックリしていると、『君が代』を流してくれたそうな。
敗者に優しいフランス人だ。


さてと、今日までのことをちらほらと。

インターネットをやる時間が物理的に取れなかったのは、6月の中旬に行われたオーディションに間に合わせるべく、作曲に励んでいたからで、
といっても全曲ではなくて、セコいわたしは、とりあえずオーディションの演奏時間ギリギリの長さの部分だけを書き、それを本番数日前に相棒のサラに送り、本番1時間前の最終合わせで辻褄合わせをして本番に臨んだ。

今回のオーディションには、今までで最多の46曲のエントリーがあり、やっぱり想像してた通り、そのほとんどが優劣をつけ難く、選曲も演奏能力も良いものが揃っていた。









あ〜こりゃ落ちたな…と、ちょいと凹みながら歩いたマンハッタンの街。



その翌日、ちょっと無茶っぽかったけど、ずっと家にこもり続けていたので、大好きな友だちに会いに出かけた。


乗りたかったトラクターを運転して、超〜ご機嫌なあかる君。


のんちゃん、ジャーン、いつもいつもごちそうさま!






うちにも欲しい蚊帳の外部屋。


自宅というより別荘。








自生のウォータークレソン狩りに行ったのだけど、残念ながら時遅し、すっかり長けてしまっていた。


ちょっと良さそうな部分があったので、それをのんちゃんがヨイショヨイショとかき寄せていたのだけど、なんとそこに大きな鹿の死骸が横たわっていて、ヒェ〜ッと慌てて元に戻した。(流石に死骸は撮れない)


のんちゃんとジャーンが暮らす町の水は、質がとても良くて美味しい。
大小の湖があちこちにあって、釣りやカヌーを楽しんでいる。

なぜか水位がすごく高くなっていた。




小さな魚がいっぱい泳いでいた。


のんちゃんとあっこちゃん&あかる君親子。


わたしの町では絶対に見られない馬の乗り入れ禁止サイン。



オーディションが終わり、ちょいと休みたいところだったけど、指揮者として迎え入れてもらえるかどうかのテストがあり、課題曲の指揮を自力で勉強しなくてはならなかった。
でも、指揮者になることは、音楽を学び始めた幼少時からの夢だったので、せっかくのチャンスを逃してたまるかと、かなり気合いを入れて練習した。

夏男の夫は、ふいっと気が向くと、冷蔵庫の食材を手に外に出て、バーベキュー料理を作ってくれる。


わたしはその周りをウロチョロしながら、ヘビイチゴを見つけてはパクリ。


これは、長男くんが作ってくれた大根おろし&カイワレ蕎麦。



指揮テストはオーケストラのメンバーを前に行われるので、いつもとはまた違う緊張感があった。
汗だくになって指揮していると、「いいんだけど、まうみの手の指がなんか、ミドルフィンガーを立ててるみたいなんだよね、多分わざとじゃ無いとは思うけど」と言われた。
みんな大笑い。

指揮者としては認めてもらえたけど、中指立ての癖をなんとかして直さないと(汗)。


そして先週の土曜日はオーディションの結果と、オーケストラの運営についてのミーティングがあった。

マンハッタンも暑い!


カフェやバーは、W杯で盛り上がっている。


夫と待ち合わせしたマディソンスクエア公園。






オーディションを、アンサンブル部の第二位で通ることができた。
これまでで最高の結果にすごく興奮したのだけど、続きをちゃんと作らないといけない。
でも、でも、暑い夏はなかなか進まない。
えらいこっちゃ、頑張ろう。


ずっと何年も咲かなかった紫陽花が、なぜか今年はちっちゃいけれど咲いてくれた。




こちらの方々は、以前ピアノの生徒だった、大の花好きのしげ子さんが、あっという間に植えてくれた紫陽花。


ショーティの最期の2週間を、優しく抱きとめてくれたっけ。



仕事が暇なので、毎日せっせと料理している。
ゴボウがオーガニックで、しかも値段もそんなに高くなくて必要な分量だけ買えるって、それがアメリカのスーパーで可能だなんて、こっちに来た頃は全く期待していなかった。


ゴボウだけじゃなくて、白菜、チンゲンサイ、大根、人参、カボチャ、さつまいも、トマト、キュウリ、ネギ、キャベツ、椎茸、生姜、ニンニク、玉ねぎ、じゃがいもも、みんなオーガニック。
料理に使う分だけ買って、それを大事に使い切る。

夏こそしっかり作ってしっかり食べる。
ささ、いざキッチンへ!
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