10月になりました。
昨日の、とても嬉しい沖縄県知事選挙の結果に、心を浮き立たせていたのも束の間、とても厳しい現実をお話ししたいと思います。
それは、今日から、東京と東京近辺の空を、オスプレイを含む米軍機が、低空飛行や夜間飛行などのテロ対策訓練を行うことになったからです。
そのことについて、詳しく報じてくれた『羽島慎一モーニングショー』の前半部分を、画像はあまり良くないのですが文字起こししてみました。
******* ******* ******* *******
どういう訓練なのか?
なぜこのような人口が密集した東京のようなところに、欠陥機と指定されているものが配備されるのか。
米軍関係者に聞くと、首都圏直下型地震が起こった際に、アメリカの要人たちを脱出させるために準備したのではないかという見方がある。
開発はしたけれども、欠陥が指摘されているのでなかなか使ってもらえない。
首都圏で飛行するようになると、日本のみなさんに非常に大きなアピール効果がある。
沖縄の普天間基地に24機のオスプレイが配備された際も、抑止力が強化すると言っていたが、尖閣問題が解決できるという話もしていたのに、中国の艦船が増えこそすれ、全く減ってはいない。
抑止力はほとんど効いていない。
一体なんのための配備なのか。
沖縄ではこれが日常。
米軍のオスプレイだけではなく自衛隊のオスプレイも配備される。
一機約200億円。
木更津と佐賀の空港にも飛ぶことになった。
首都圏のみならず、九州など、広域に飛ぶことになっている。
地位協定は日本全体にかかっている法律である。
夜に飛ぶ、低く飛ぶ、というような訓練は、うるさいだけではなく危険。
オスプレイは日本国中どこでも飛べる。
全くきちんとした説明のないまま、正式に配備することが決定される。
訓練空域の下に暮らす住民の人たちに、アメリカは説明をする必要がない。
そしてそれを日本は受け入れている。
アメリカが必要とすれば、もうそれで決定される。
なぜか。
日米地位協定が存在するから。
では、オスプレイはどこを飛ぶのか。
オスプレイMV22の海兵隊仕様と今回の東京の空を飛ぶオスプレイCV22は、上昇する際はヘリコプター仕様、上昇が終わり前進に切り替わる際に、プロペラ機仕様に転換する。
その上昇から前進への切り替えをする時が一番危険。
プロペラの転換時に十分な速度に達していないと失速して墜落する。
その訓練をしている最中に事故が起こっている。
だから、住宅地ではやらないということになっている。
黄色の部分が横田基地。
高速道路、JR、私鉄、学校、いっぱいあります。
防衛省の資料には、プロペラが垂直時には、横田基地の滑走路上空のみ。
青い四角の部分(資料では線上と書かれている)では、プロペラの転換(最も危険だと言われているもの)が行われる。
ちなみに赤い丸印は学校。
学校や線路の上で、最も危険が伴うと言われている、上向きから横向きへのプロペラの転換が行われる。
実は、学校は200以上ある。
図には数カ所だけ記しているが、真っ赤になるので全部を記していない。
そして赤い部分、それが飛ぶルートだが、下は町である。
そうか、横田大変だなあと思うのは甘い。
ここから飛び立って、日本各地で訓練が行われる。
横田から六本木ヘリポートまで飛ぶ可能性もある。
最短の直線ルートだと、立川市、国分寺市、小金井市、三鷹市、杉並区、世田谷区、渋谷区を通る。
どうして六本木なのか。
米軍の施設があり、2週間に一度、日米合同委員会というものが開かれる。
その際に、横田から司令部の関係幹部が参加をする。
その移動にオスプレイが使用される可能性が十分ある。
多くの人がオスプレイを見ることになる。
それは同時に多くの人が、危機に接することになると言える。
これは沖縄ではずっと以前から続いていること。
落下事故のみならず、上空から部品が落下する事故もある。
普天間第二小学校は、周辺上空を米軍機が飛んだ場合は、児童たちを校庭からシェルターに避難させることにした。
この1学期間だけで445回避難した。これは日割りにすると、1日に6回以上、子どもたちが避難していることになる。
そういう状況が沖縄にはある。
日米地位協定が出てきたところで、ここからは、それぞれみなさんに観ていただきたいと思います。
日米地位協定について書いてくださった、この番組でお話をしてくださっている前泊教授が書かれた、『日米地位協定入門』のまえがきから、少し引用させていただきます。
法律というものは日本全国同じです。
日米地位協定も日米安保条約も、すべて国と国のあいだで結ばれたものです。
米軍が沖縄でできて、本土でできないことは何もありません。
沖縄と本土の上空で、「平均150メートル」という超低空飛行訓練をすると、米軍が発表しました。
1番問題視されなければならないはずの「最低高度」が、なぜ「平均150メートル」などと書かれているのか。
それは、日本の航空法令で決められた最低安全高度(しかも人口密集地以外の元で)が150メートルだからです。
平均というのは、それ以下の高度で飛ぶことがあるからです。
海兵隊の訓練マニュアルによると、オスプレイには最低高度60メートルでの訓練が求められいています。
非常に危険な軍用機オスプレイは、沖縄だけではなく、本土の6つのルートで超低空飛行訓練をします。
その訓練ルートの下にある県や町は、全国で21県138市町村にのぼります。
さらに新聞は報じていませんが、米軍の軍用機は、「基地間移動(基地と基地のあいだの移動)」という名目で、事実上、日本のどの地域の上空も飛ぶことができるのです。
そして、どれだけ低空を飛んでもよいのです。
もしも日本政府をふくむ日本人全員が、オスプレイの配備に反対したとしても、安保条約が存続しているかぎり、
アメリカは『接受国通報』(ホストネーション・ノーティフィケーション=米軍基地の受け入れ国への通達)という名の通達を一本出せば、
日本全土の上空で、アメリカ国内では絶対にできない危険な超低空飛行訓練を行う権利がある、という事実。
いくら住民の危険が予想されても、日本政府にそれを拒否する権利はないのです。
昨日の、とても嬉しい沖縄県知事選挙の結果に、心を浮き立たせていたのも束の間、とても厳しい現実をお話ししたいと思います。
それは、今日から、東京と東京近辺の空を、オスプレイを含む米軍機が、低空飛行や夜間飛行などのテロ対策訓練を行うことになったからです。
そのことについて、詳しく報じてくれた『羽島慎一モーニングショー』の前半部分を、画像はあまり良くないのですが文字起こししてみました。
******* ******* ******* *******
どういう訓練なのか?
なぜこのような人口が密集した東京のようなところに、欠陥機と指定されているものが配備されるのか。
米軍関係者に聞くと、首都圏直下型地震が起こった際に、アメリカの要人たちを脱出させるために準備したのではないかという見方がある。
開発はしたけれども、欠陥が指摘されているのでなかなか使ってもらえない。
首都圏で飛行するようになると、日本のみなさんに非常に大きなアピール効果がある。
沖縄の普天間基地に24機のオスプレイが配備された際も、抑止力が強化すると言っていたが、尖閣問題が解決できるという話もしていたのに、中国の艦船が増えこそすれ、全く減ってはいない。
抑止力はほとんど効いていない。
一体なんのための配備なのか。
沖縄ではこれが日常。
米軍のオスプレイだけではなく自衛隊のオスプレイも配備される。
一機約200億円。
木更津と佐賀の空港にも飛ぶことになった。
首都圏のみならず、九州など、広域に飛ぶことになっている。
地位協定は日本全体にかかっている法律である。
夜に飛ぶ、低く飛ぶ、というような訓練は、うるさいだけではなく危険。
オスプレイは日本国中どこでも飛べる。
全くきちんとした説明のないまま、正式に配備することが決定される。
訓練空域の下に暮らす住民の人たちに、アメリカは説明をする必要がない。
そしてそれを日本は受け入れている。
アメリカが必要とすれば、もうそれで決定される。
なぜか。
日米地位協定が存在するから。
では、オスプレイはどこを飛ぶのか。
オスプレイMV22の海兵隊仕様と今回の東京の空を飛ぶオスプレイCV22は、上昇する際はヘリコプター仕様、上昇が終わり前進に切り替わる際に、プロペラ機仕様に転換する。
その上昇から前進への切り替えをする時が一番危険。
プロペラの転換時に十分な速度に達していないと失速して墜落する。
その訓練をしている最中に事故が起こっている。
だから、住宅地ではやらないということになっている。
黄色の部分が横田基地。
高速道路、JR、私鉄、学校、いっぱいあります。
防衛省の資料には、プロペラが垂直時には、横田基地の滑走路上空のみ。
青い四角の部分(資料では線上と書かれている)では、プロペラの転換(最も危険だと言われているもの)が行われる。
ちなみに赤い丸印は学校。
学校や線路の上で、最も危険が伴うと言われている、上向きから横向きへのプロペラの転換が行われる。
実は、学校は200以上ある。
図には数カ所だけ記しているが、真っ赤になるので全部を記していない。
そして赤い部分、それが飛ぶルートだが、下は町である。
そうか、横田大変だなあと思うのは甘い。
ここから飛び立って、日本各地で訓練が行われる。
横田から六本木ヘリポートまで飛ぶ可能性もある。
最短の直線ルートだと、立川市、国分寺市、小金井市、三鷹市、杉並区、世田谷区、渋谷区を通る。
どうして六本木なのか。
米軍の施設があり、2週間に一度、日米合同委員会というものが開かれる。
その際に、横田から司令部の関係幹部が参加をする。
その移動にオスプレイが使用される可能性が十分ある。
多くの人がオスプレイを見ることになる。
それは同時に多くの人が、危機に接することになると言える。
これは沖縄ではずっと以前から続いていること。
落下事故のみならず、上空から部品が落下する事故もある。
普天間第二小学校は、周辺上空を米軍機が飛んだ場合は、児童たちを校庭からシェルターに避難させることにした。
この1学期間だけで445回避難した。これは日割りにすると、1日に6回以上、子どもたちが避難していることになる。
そういう状況が沖縄にはある。
日米地位協定が出てきたところで、ここからは、それぞれみなさんに観ていただきたいと思います。
日米地位協定について書いてくださった、この番組でお話をしてくださっている前泊教授が書かれた、『日米地位協定入門』のまえがきから、少し引用させていただきます。
法律というものは日本全国同じです。
日米地位協定も日米安保条約も、すべて国と国のあいだで結ばれたものです。
米軍が沖縄でできて、本土でできないことは何もありません。
沖縄と本土の上空で、「平均150メートル」という超低空飛行訓練をすると、米軍が発表しました。
1番問題視されなければならないはずの「最低高度」が、なぜ「平均150メートル」などと書かれているのか。
それは、日本の航空法令で決められた最低安全高度(しかも人口密集地以外の元で)が150メートルだからです。
平均というのは、それ以下の高度で飛ぶことがあるからです。
海兵隊の訓練マニュアルによると、オスプレイには最低高度60メートルでの訓練が求められいています。
非常に危険な軍用機オスプレイは、沖縄だけではなく、本土の6つのルートで超低空飛行訓練をします。
その訓練ルートの下にある県や町は、全国で21県138市町村にのぼります。
さらに新聞は報じていませんが、米軍の軍用機は、「基地間移動(基地と基地のあいだの移動)」という名目で、事実上、日本のどの地域の上空も飛ぶことができるのです。
そして、どれだけ低空を飛んでもよいのです。
もしも日本政府をふくむ日本人全員が、オスプレイの配備に反対したとしても、安保条約が存続しているかぎり、
アメリカは『接受国通報』(ホストネーション・ノーティフィケーション=米軍基地の受け入れ国への通達)という名の通達を一本出せば、
日本全土の上空で、アメリカ国内では絶対にできない危険な超低空飛行訓練を行う権利がある、という事実。
いくら住民の危険が予想されても、日本政府にそれを拒否する権利はないのです。