ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

体にいいことってなんだろな?

2021年04月23日 | ひとりごと
ついさっき、台所からボンッという音と同時に夫の悲鳴が聞こえてきた。
ああ、やってもたな。
ザワークラウトの発酵力をなめてはいけない。
ちょいと調べるつもりで蓋を開けた瞬間、小さなカオスが出現する。

我が家の冷蔵庫にはザワークラウトが必ず鎮座ましましている。
いつからこんなことになったのか覚えていないが、前は嫌いで食べられなかったのが嘘みたいだ。
いくつものキャベツで作ってみたけど、近くのWhole Foodsで売っているオーガニックのものを使うと発酵の勢いがとても良い。

はじめは巨大ボールにてんこ盛りだった2キロのキャベツが、


キャラウェイシードとジュニーパーベリーを適量入れてもみ続けるうちに、こんなに小さくなってしまう。

密閉ガラス容器にぎゅうぎゅうと押し込んで、上に重石を乗せて終了。
今回は初めて竹塩を使ってみた。
竹塩のことはまた後日。


野菜を切り刻むのは得意な方で、コンコンと調子良く包丁を下ろしていると、モヤモヤやイライラがいつの間にか薄らいでいく。
早切りができるようになったのは、田舎の嫁をやっていた頃に婦人会のお偉方さんたちに仕込まれた(?)からで、当時はいじめられてる感がハンパなかったのでイヤだったけど、経験というのはどんなものでも後からキラキラ輝き出すからおもしろい。

1週間の春休み明けの仕事は、始まる前はやけに面倒で、けれども教え始めると「ああ、やっぱり自分にはこれが合っている」などとしみじみ思ったりして、気分がジェットコースターのように上昇降下した。
休みの連絡メールにワクチン接種のことも書いてしまっていたので、何人もの親御さんたちに「どうだった?」と聞かれた。
「予約を入れていたその日の朝にキャンセルになった」と言うと、「もちろん代わりのワクチンを打ったよね?」と突っ込まれる。
「あ〜それがその時に決められなくてまだ打っていない」と答えると、皆一様にガッカリするのだ。

先週からここニュージャージー州の感染死亡率が全国トップになってしまった。
ワクチン接種がものすごい勢いで進んでいるので、効果があるのならもうそろそろ出てきても良い頃だ。
ただ、変異株ウイルスに効くのかどうかが分からないのだけど…。
だからこそ、変異株に効くと言われているJ&Jワクチンを選んだのだった。
そのJ&Jワクチン、イギリスでは先日から接種が再開されたけど、アメリカがいつ許可を出すのかは全く分からない。
わたしの周りのほとんどの人たちはモデルナワクチンの接種を受けた。
強い副反応が出た人は一人しかいない。
今は治験状態なので、ファイザーやモデルナの接種を終了した人であっても、半年か1年後にはまた打たなければならないという話も聞いた。
いやはや、いつになったら終わりが見えてくるのだろう。

ニュージャージー州内にある大手総合小売企業Kマートは、今やワクチン接種所と化している。

他にもモールの大手デパートや駐車場を開放し、そこに医学生や元医師や元看護師など、今回のために急きょ訓練を受けた人たちが配置されているので、大勢の市民が同時に接種を受けられる。
アメリカでは接種が急速に進んでいて、近日中に2億回分の接種が達成される。
昨日の時点で、少なくとも1回の接種を受けた人の割合は65歳以上で80.6%、18歳以上でも51.5%にまで上がった。
さらに昨日、バイデン大統領がこんな演説をした。
「ワクチン接種という愛国的な義務を果たすために、給与が減るようなことがあってはならない。
9月末までの間、従業員が500人未満の企業に対し、従業員が接種のために仕事を休むなどした際の給与に相当する税金を控除する」

未接種者はいよいよ肩身が狭くなりそうだ…。
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五輪選手と関係者は全員毎日検査するって言うけど、感染したら試合を棄権する覚悟が必要なオリンピックなんてする意味あるの?

2021年04月23日 | 日本とわたし
(↑タイトル写真は川崎重工が製作した無人のPCR検査機です)

いろんなことで腹を立ててきましたが、これ↓にはもう頭のてっぺんから火を吹きそうです。

いやあー、これどう思われます?
国民のことはずっと放っておいて、オリンピック選手や関係者には原則的に毎日検査って…。
東京でさえもいまだに1日1万回以下の検査数なんです。
オリンピックの選手と関係者を合わせると、2万人から3万人になるのだそうです。
その人数を毎日検査するって言ったんですよ。
検査には医療関係者がその場所に居なくてはなりません。
今でさえ検査も人手も決定的に不足しているのに、大勢の医療関係者を選手村に留めることになります。
先ずは自国の国民が検査したい時に簡単に無料で受けられるシステムを作ってからの話でしょって思いませんか?
腹が立ちませんか?
こんな風に国民はとことん棄てられて、政治家と関連企業はオリンピック特需と利権で大儲け。
バカバカしいにもほどがあります。

バカバカしいといえばもう一つ。
検査で陽性が出た選手は直ちに隔離されます。
するともう競技には出られません。
予選通過しても本選には出られなくなるってことです。
そんな選手本人の技量や成績が至らなかったのではなく、ウイルスに感染したからという理由で、最後まで戦えない可能性が無きにしも非ずの大会なんて開催するべきではないと思います。
これまでオリンピックを目指して頑張ってきた選手が気の毒だと言って開催をゴリ押ししようとしていますが、こんな環境の中で参加させることの方が無責任だし、万が一変異株ウイルスに感染してしまうようなことがあったら、後遺症も含め、後々の選手活動にも支障が出るかもしれません。


今回の緊急事態宣言だってそうです。
IOC会長のバッハ氏が来日する5月17日に合わせて日程を組んでいるのが見え見えです。
そんな緊急事態ってありますか?
緊急事態がいつまで続くかは、自治体や政府の対応の良し悪しで決まります。
今までの1年以上にもわたる期間に、日本政府がまともな対応をしたことがあったでしょうか?
対応にはいつも利権が絡み、中抜きが当然のように行われてきました。
これまでの様子を見る限り、どうせまた検査数などを操作して、結果も都合の良いものに変えて、収まったように見せかけて誤魔化すはずです。
さらに、緊急事態宣言を発令する際の十分な補償も協力金も用意していないだろうし、検査拡大の確かな道筋も、減収や人手不足に悩む医療機関への補填や支援もやらないつもりでしょう。


新型ウイルス感染被害が世界中で広がっています。
こんな時にオリンピックを開催するなんて絶対に間違っています。
東京オリンピック開催には断固として反対します。
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