ZBAT!競馬『凱旋門賞で日本馬Vならず クロノ7着、ディープボンド14着』
【パリ3日】仏G1・凱旋門賞がパリロンシャン競馬場で14頭によって行われ、トルカータータッソ(独=M・ヴァイス厩舎、牡4)が直線で外から鋭く伸び、同レース初制覇。ドイツ調教馬として2011年のデインドリーム以来、10年ぶりの優勝を飾った。2着は昨年のBCターフ勝ち馬タルナワ(愛=D・ウェルド厩舎、牝5)、3着には愛ダービー馬ハリケーンレーン(英=C・アップルビー厩舎、牡3)が入った。
日本馬クロノジェネシス(栗・斉藤崇厩舎、牝5)は2、3番手で進めたが伸びを欠いて7着、ディープボンド(栗・大久保厩舎、牡4)は最下位の14着だった。節目の100回目を迎えた世界最高峰のレースでも、日本馬初制覇はならなかった。また、ブルーム(愛=A・オブライエン厩舎、牡5)に騎乗し、自身9度目の参戦となった武豊騎手(52)=栗・フリー=は11着に終わった。
日本国内でも馬券が発売され、トルカータータッソはブービー13番人気でのVで単勝払い戻し1万1050円の万馬券。3連単も24万6370円という大波乱となった。
◆クロノジェネシスに騎乗したO・マーフィー騎手「直線を迎えていい感じだと思ったけど、そこからの加速がなかった。(重馬場発表でも)日本の重馬場とは違いますね。馬の状態は本当に良かった」
◆ディープボンドを管理する大久保調教師「スタートして、すぐに(脚元の)グリップが利かなかったみたい。そのまま流れていって、グリップできなくて馬が疲れてしまった。“たられば”ですけど、このあいだ(1着だった)のフォワ賞ぐらいの馬場なら違ったと思います。立て直して、いい走りができるディープボンドをお見せしたいです」
◆ブルームに騎乗した武豊騎手「スタートは遅かったのですが、前に行かないとチャンスはないかなと。ポジションはいいところを取れたと思う。直線に入ったとき、手応えはあまり残っていなかったです。結果は残念でしたけど、非常に有意義でした。来年も絶対に乗りたいですね」
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期待されたクロノジェネシスは7着、フォワ賞勝ちのディープボンドは14着(最下位)…。直線に入ったときは『もしかしたら』と思わせたクロノジェネシスも残り150mあたりで力尽き、結局、逃げ馬も交わせないなど、今年も日本馬は高い壁に阻まれる結果に終わってしまいました。
馬場状態がもっと良ければ…といった感想も毎年の恒例なのですが、芝2400mの勝ち時計が2分37秒ですから、これはもう日本の重馬場とは全く別のレースと考えて良いでしょう。もちろん、クロノジェネシス、ディープボンド陣営は百も承知で挑戦しているわけで、それでヘコタレるってことはないのでしょうけれど…。
しかし、あの強いクロノジェネシスさんが通用しないとなると、日本競馬界の悲願とは言え、何が何でも凱旋門賞制覇をめざす…という流れが変わる可能性もありますよね。最近は海外G1もいろいろな選択肢が出てきていますし、凱旋門賞制覇は馬の強さ比べというよりロマンの世界。。実際、凱旋門賞馬がJCを必ず勝つかというとそんな事は無いワケで、凱旋門賞にロマンを感じる世代が卒業していくにつれ、もっと現実路線を選択する陣営が増えていくかもしれません。
今のところ、広尾TC馬が凱旋門賞に挑戦する可能性は全くありませんが(^^;)、もしも自分の出資馬にそういう話が持ち上がったらどうしますかね…。夢とロマンを求める意味では諸手を挙げて応援したいものの、わざわざフランスまで行き、ドロドロの馬場でダメージを負って帰ってくるとなると、正直、微妙なところかもしれません。
いや、現時点でそういう心配をする必要は全くないのでアレですけれど(^^ゞ
それにしても、ナカヤマフェスタを連れて行って、凱旋門賞制覇にあと一歩のところまで迫った二ノ宮先生って、やっぱりすごいよなぁと改めて感じてしまいましたm(_ _)m
**2021/10/3パリ ロンシャン(仏) 凱旋門賞(G1/芝2400m)・重**
こうなると日本での強さより
ロンシャンでの馬場適正でしょうね!
言葉は悪いですが、フラッと行って
勝てるようなレースではないです(-_-)
あの時、オルフェが勝っていたら
もう少し気楽に挑めたかもしれないな〜
こんばんは!
まさに、ロンシャンでの馬場適性…
日本で重、不良馬場が得意だからと言って、ロンシャンがこなせるとは限らないのが厄介ですよね。。
そう言えば二ノ宮先生、エルコンドルパサーもナカヤマフェスタも事前に現地入りをさせ、現地での調教で走り方を変えたと仰っていました。
そして、あの時オルフェが勝っていたら…
確かにあの時は完全に勝ったと思いましたし、実際、抜けて強かったですからねぇ(^^;)