シュウジデイファーム在厩のキングエルメスは、前回同様、BTCの直線ウッドチップ馬場や屋内坂路でハロン14~22秒ペースのキャンター1~2本を乗り込まれています。3月下旬の馬体重は506kgです。
◇石川代表のコメント 「週1回、終い2Fのピッチを上げており、14.4-13.6をマーク。やんちゃが過ぎることはなく、それなりに落ち着きがありますし、調教での動きもこの時期にしては力強いですね。兄カイザーノヴァの同時期と比べても遜色ないプロセスを辿ることができていると思います」
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基本的にアシタカと同じメニューでのトレーニングが続いています。ただ、今回はキングエルメスだけに14秒を切る速めを乗ったとの報告がありましたから、瞬間的に終いの脚を伸ばしている点において、シュウジデイの皆さんはアシタカよりコチラに『仕上り早の要素』が多いと判断しているのかもしれません。
そのあたり、石川代表の「調教での動きもこの時期にしては力強い」、「兄カイザーノヴァの同時期と比べても遜色ないプロセス」といった言葉にも表れていて、7月デビューだった兄に近いタイミングでの仕上げを意識している可能性がありそうです。果たして本当にそうかどうかはあと1~2ヶ月で見えてくると思いますが、矢作先生もあえてデビューを遅らせることはしないでしょうし、割りと現実味のある想像ではと思います。
馬体に関しては、506kgとちょうど良い感じに絞れてきたのは嬉しい報告です。1月下旬には528kgまで増えていましたが、その後のトレーニングでシェイプアップされ、競走馬らしい身体つきになってきたのが立ち写真からも見てとれますし、ここにきてグンと完成度が高まってきたのは非常に心強い変化だと思います。
今回更新の歩きの動画では、スタッフさんに引かれるのが気に入らなかったのか、『自分のペースで歩きたいように歩くぞコノヤロー』的な仕草も見られた気がしますが、「やんちゃが過ぎることはなく落ち着きがある」とのコメントもありますので、気性面においても過度な心配は(今のところは)必要ないと思っておくことにします(^^ゞ
そうなると、あとはもう楽しみしかないわけですが、どうやら鍛えられた分だけしっかり成果が出るタイプのようですから、とにかく順調にトレーニングを積んでいくことが大事でしょう。そう言えば、末脚自慢の兄カイザーノヴァは、シュウジデイにいる頃は「終いの伸び、最後のひと踏ん張りが課題」と言われていましたので、さらに速めをバンバン乗った時の反応、終いの手応えなども早く確認したいです!
【シュウジデイファーム在厩のキングエルメス:公式HP(2021/4/7更新分)より】
担当の方のためにも、集中して稽古に励んでもらいたいものです。
今回引いてくれている方は、ザ・職人気質といった印象のベテランさんですからね。
この方が引いてこんな感じという事は、たまたま誰の言うことも聞きたくなかった日なのでしょう…
いや、そもそも外に出たくなかったのかも(^^;)
とにかく、最後まで「やんちゃが過ぎることはなく落ち着きがある」と言ってもらえるように頑張って欲しいですm(_ _)m