【カナロアガール】引退通知、思うところはいろいろあれど。。

カナロアガールは、４日、競走馬登録を抹消いたしました。なお、出資会員の皆様には詳細をオフィシャルサイト等にてご案内いたしますので、ご確認のほどお願いいたします。長きにわたる皆様からのご支援に対しまして、心より御礼申し上げます。温かいご声援、誠にありがとうございました。

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カナロアガールに初めて会ったのは、２０１７年秋に行われた募集馬展示会においてでした。第一印象は「脚長でスラッとしていて品があり、身体のラインがとても綺麗」というもので、ひと目見てすっかり気に入ってしまい、また、売れ行きが良かったこともあり、募集開始間もなく出資をすることになりました。

私のカナロアガールへの惚れこみ具合は当時の記事でも確認できますが、考えてみれば、スラッとしていて品があり、とても綺麗な牝馬…という感覚は、引退するまでずっと変わらなかったです。

２０１６年産募集馬展示会報告・サンデーローザ’16　【サンデーローザ'16】早くも２０１６年産２頭目の…　出資決定！(^_^；

ちなみに田村先生には、カナロアガールで初めてお世話になりました。。と言っても、広尾の馬をたくさん預かっている先生ではなく、それ以降のお付き合いはありません。だから何だということではないですが、カナロアガールをキッカケにしたすごーく長いインタビュー記事がありますので、興味のある方は当時を思い起こしながら一読されると面白いかもしれません。

【サンデーローザ'16】田村康仁調教師インタビュー

そんなカナロアガールは、北海道から神奈川（厚木）の高木競走馬育成牧場に移動、デビューに向けて順調に調整されたわけですが、当時はコロナ禍など影も形もなかったですし、クラブもリアルイベントに力を入れていた時期だったので、わざわざカナロアガールのトレーニングを見学するツアーが開催されたんですよね。

現在の感覚では考えられないことですが、当時、広尾の広報アドバイザー（肩書あってるかな？(^^;)）だった棟広さんも参加するなど、なんだかデビュー前からとても力が入っていたのが思い出されます。

【カナロアガール】結論はひと言『順調！』 ＠広尾っ仔会2018 in April　【広尾っ仔会2018 in April】中華料理でどっぷり懇親　＠トルファン・本厚木

そんなカナロアガールがデビューをしたのは２歳１０月。本当は夏デビュー間違いなしという状態だったのですが、直前で打撲するなどのアクシデントもありましたので。。うーむ、今にして考えると、ほんの少しだけツキに恵まれないところが、デビュー前から現れていたのかもしれません。

【カナロアガール】合格の末脚(^^) １０／２０東京４Ｒ ２歳新馬・２着　【カナロアガール】正味２００ｍの競馬では(^_^；　＠関係者コメント

そんなカナロアガールが初勝利を飾ったのは、なんと３歳６月の未勝利戦。。その間、（新馬戦を含めて）２着３回３着１回と惜しいレースがありながら、今一歩で勝ち切れないのは脚質によるものなのか、単なる運の問題なのか…。今となっては何とも言いようがないところながら、初勝利となった中山２０００mの未勝利線は鮮やか過ぎる勝利でしたし、さあ、ここから快進撃が始まるぞ！とワクワクしたのがついこの間のことのように思い出されます。

【カナロアガール】ハイ、楽勝っす(^^)v　６／９東京４Ｒ ３歳未勝利・優勝！　【カナロアガール】上でも通用しそうな手応え　＠関係者コメント

いやぁ、そんな鮮やかな初勝利が、まさかカナロアガール唯一の勝利になるとは夢にも思っていませんでした。１勝クラスに上がったあとも、２着３回３着１回と未勝利時代をなぞるような戦績で、毎回のように『今度こそ！』と意気込みながら、口惜しい結果に切歯扼腕させられた経験は、ちょっとほかの馬では味わったことがないぐらいでした(^^;)

その中で、今でも一番惜しい、口惜しい思いをしたのは２０年６月、レッドアルマーダに０．１秒負けた国分寺特別かもしれません。当時の記事を読み返すと、平静を装いつつもムチャクチャ口惜しい心情が痛いほど伝わってきます…って、自分のことなので、伝わるも何もないんですけれど、とにかく本当に何とかしたかったですし、何とかなっておかしくないレースがたくさんあったのは確かです。

【カナロアガール】差し切るか！ ６／６東京 国分寺特別・枠順＆予想　【カナロアガール】まさに自分の競馬(^^;)　東京９Ｒ 国分寺特別・２着　【カナロアガール】次走は６／２８東京８Ｒ（芝２０００ｍ）を意識

その後、２０年秋以降のカナロアガールは少しずつ成績を落とすどころか、卒業間近だった１勝クラスでまさかの４戦連続１０着になるなど、とても厳しい経験をすることになりました。競馬なので、原因はこれだと決めつけられないところはありますが、個人的には調子の波と休養～実戦のサイクルがあっていないように感じたこともありますし、やり様によってはもう少し何とかなっていたのでは…との気持ちがあるのも事実です。（生意気言ってスミマセンm(_ _)m）

あ、もちろん厩舎や外厩の皆さんが一生懸命面倒を見てくれたこと、引退レースも含めて長く応援できたことには感謝しかありません。ただ、出資者の贔屓目と言われようがどうしようが、カナロアガールは上のクラス、場合によってはオープン重賞で見てみたいほどの素質馬だったと今でも思っていますし、それが現実にならなかったのは残念です。

ということで、カナロアガールはすごくよく頑張ってくれて、たくさん楽しませてもらった反面、口惜しい気持ち、モヤモヤっとした思いも経験することになりました。考えようによっては、一口馬主の醍醐味とはこういう出資馬を応援することかもしれず…。何と言いますか、カナロアガールが私にとって特別な馬だったことだけは確かなようです。

これからは北海道で繁殖牝馬として頑張ることになりますので、産駒が募集されるかどうかにかかわらず、カナロアガールにはずっと注目、そして応援していこうと思います。その中で、もしも縁あって産駒が広尾に来てくれたら、その時は…(^^)

 

 

カナロアガール
２０１６／２／２２　平取産（清水牧場）
父：ロードカナロア　母：サンデーローザ（母父サンデーサイレンス）
通算成績：２４戦１勝、２着６回、３着２回（初勝利２０１９／６／９）
主な勝ち鞍：３歳未勝利、国分寺特別２着
募集総額：２，０００万円
獲得賞金：４，８２６万円（総賞金）

【ラストランとなった2022/1/29東京12R（1勝C/芝1800ｍ）でのカナロアガール：公式HPより】

 

 

＊広尾ＴＣ様よりクラブ公式ＨＰ等からの情報転載許可を頂いています。