阪神JFが終わりましたので、JRA2歳種牡馬ランキングのチェックです。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/12月8日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
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京都で行われた阪神JFはハービンジャー産駒のアルマヴェローチェが勝利、サトノダイヤモンド産駒のビップデイジーが2着、シスキン産駒のテリオスララが3着という結果に終わりました。
1番人気だったキズナ産駒のブラウンラチェットは16着、同じく2番人気だったショウナンザナドゥは4着と期待に応えられませんでしたが、そもそもランキング2位につけているエピファネイアはこのレースに産駒を送り込んでいませんでしたし、今週末の朝日杯FSを待たずにキズナのリーディング獲得が確実な情勢になりつつあります。
ちなみに朝日杯FSで注目はアルテヴェローチェ、タイセイクラリティというサウジアラビアRCの1、2着馬を送り込むランキング3位のモーリスですが、仮にモーリス産駒がここでワンツーを決めたとしても、今年のキズナ産駒は層が厚いですからね。最後の2歳G1、ホープフルSには(エリキングは回避ですが)マジックサンズが出てくるでしょうし、さすがに現状の1億5千万円差を逆転するのは難しいでしょう。
新種牡馬では4位のナダルが相変わらず好調です。
前回チェックをした11/10終了時点でナダル産駒は出走17頭で20勝を挙げていましたが、その後の一ヶ月でその数字が26頭、29勝になるという、ある意味、驚異的な快進撃を見せています。(5位サートゥルナーリアは20頭・20勝が22頭・23勝に、6位アドマイヤマーズは15頭・16勝が16頭・19勝ですから…)
まあ、ダート戦が増えればナダルの勝ち星も自然に増えると想定してはいましたが、一ヶ月で9勝も上積みがあるのはスバラシイですし、ここにきてデビューする産駒が増えているのも注目すべきポイントでしょう。
ということで話をキズナに戻しますと、前回チェック時には決まっていなかった2025年の種付料が2000万円(2024年は1200万円)と発表されています。個人的には1500万円は超えるだろうと予想していたものの、一気にキタサンブラック、イクイノックスと同じ最高額まで上げてくるとは、社台SSさんも抜け目がないというか何というか…。
ただし、中期的に見ればかつてのサンデーサイレンスやディープインパクト時代のように、『やる前からリーディング争い決まってますけど何か?』みたいな情勢ではなくなっていて。。つまり、このランキング、特に上位の並び順が来年どうなるのかなどは、新たな種牡馬の台頭も含めて予断を許さないと考えています。
そう言えば2027年にはパンサラッサ産駒がデビューをするのですが…。正直、パンサラッサ産駒は頭数少なめな上に晩成に寄っている気がしますので、まあ、2歳リーディング争いはあまり気にしない感じになりますかね(^^ゞ
キズナ産駒の活躍は配合相手を見ても予想できたところではありますが、今年はモーリスが頑張ってますね。京都が特にそうですが、冬の力の要る芝ではロベルト+サドラーズの威力が増しそうです。エピファネイアもそうですね。
そしていつも言いますがナダルは驚異的。JRAのダートの2歳戦に重賞戦線があれば間違いなくトップだったと思います。
キズナは数年前に種付料が上がり、繁殖牝馬の質が一段上がりましたからね。
逆にそこまでは父が健在だったりなんだりで、決して恵まれていたとも言えず、自力でのし上がったところがスゴイです。
そして何と言ってもナダル!
今後のダート界はナダル産駒に席巻されそうです(^^:)